チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「チャイコフスキー『眠れる森の美女』#30/フィナーレ(5D)マズルカ」

2010年11月30日 00時02分50秒 | やっぱりリラだ! 百年経っても大丈夫
豊ノ島による十両優勝の翌場所幕の内優勝、かつ、
平成18年1月場所以来の日本人力士による幕の内優勝、
ということにはならなかったが、今般の
九州場所はなかなか面白い場所だったのではないかと思う。
白鵬の連勝ストップ、そして、
"地元"筑豊炭田の石炭集積地としてかつて栄えた直方出身の
人気力士にして唯一の日本人大関の魁皇が12勝をあげた。

チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」の第30曲「フィナル」の
「マズルカ本体部」は、
[A→B→A→C→A→D→A→B→A→移行部]
という古式ゆかしきロンド形式で構成されてる。
そのD。
[Allegro brillante(Tempo di mazurka)、3/4拍子、2♯]
このD部の直前のA部の終いは、
****♪ラー●<シ│<ドー●<レ・<ミー●<ファ・<♯ソー●<ラ│
        <シー●●>レー●●・<ミ<ファ<ソ<ラ│
        <シー●●>シー●●・<♯ファ<ソ<ラ<シ│
        <ドー●●・>ドー●●♪
という形に変えられてる。ともあれ、D主題の前半は、
調号は2♯のまま実質変ロ長調に転じて、vnプリーモが、
****♪ミーーー│<ファーーー・ーーーー・●●●<レ│
      >ミーーー・ーーーー・>レーーー│
      <ミーーー・ーーーー・●●●<ド│
      >レーーー・ーーーー・>ドーーー│
      >ラーーー・ーーーー・<♯ラーーー│
      ーーーー・<シーーー・ーーーー│
      <ドーーー・ーーーー・<ソーーー│
      ●●●●・●●●●♪
というD主題の骨子をfで弾く。それにvnセコンドが、
****♪●●●●│●●●●・●●●(<<)ラ・>ミー●●│
        ●●●●・●●●●・●●●●│
        ●●●●・●●●(<)ソ・>レー●●│
        ●●●●・●●●●・●●●●│
        ●●●●・●●●●・●●●●│
        ●●●●・●●●●・●●●●│
        ●●●●・●●●●・●●●●│
        (<)ド<レ<ミ<ファ・<ソー●●♪
とカラみ、中低弦がピッツィカートを加える。
強拍でトライアングルが鳴らされ、フルート2管とオクターヴ下のクラリネット2管が、
上記vnセコンドの全休の箇所で、
****♪ファー<ソー・>ファー<ソー・>ファー<ソー│
****♪ドー>ファー・<ドー>ファー・<ドー>ファー│
   ファー<ソー・>ファー<ソー・>ファー<ソー│
   レー>ファー・<レー>ファー・<レー>ファー│
   ♯ファー<ラー・>♯ファー<ラー・>ミー<ソー│
   ♯レー>♯ファー・<♯レー>♯ファー・<ドー>ミー│
と吹奏し、最後の小節をフルート2管のユニゾンが
vnセコンドのオクターヴ上で、ピッコロがそのまたオクターヴ上で、
****♪ド<レ<ミ<ファ・<ソー●●♪
と吹く。この最後の小節の1、2拍ではスィンバルが、
8分音符の音価で打ち合わせる。
D部後半は、実質イ長調。pfも加えられた木管以外の全奏で、
****♪ドーーー│<ミーーー・>ドーーー、
   >>(両翼vn+ヴィオーラのみが)ラー>ソー│>ドー♪
フルート2管+オクターヴ下のクラリネット2管+そのまたオクターヴ下のファゴット2管が、
****♪●●(<<)♯ファー・<ソー<ラー・<シー<ドー、│
   ドー>シー・>ラー<シー・<ドー<レー、│
   レー>ドー・>シー<ドー♪

ところで、
今夕のフジTV「ネプリーグ」という芸能人によるクイズ番組で、
チャイコフスキーの対極に位置するブラームスの
「ハンガリー舞曲第5番」が出題されたらしい。解答者は、
トリンドル玲奈女史(慶應義塾大学環境情報学部在学中)、
倉田真由美女史(一橋大学商学部卒)、
宮崎美子女史(熊本大学法文学部卒)、
木村美紀女史(東京大学薬学部卒→修士課程修了→博士課程)、
菊川怜女史(東京大学工学部卒)、
という"インテリ"ばかりだったそうである。が、
答えれたのは最年長の宮崎女史のみだったらしい。かつては、
勉強ができる(≒IQが高い)人はたいてい、
いわゆるクラシック音楽鑑賞が趣味、だった。
今はその限りではないようである。
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「チャイコフスキー『眠れる森の美女』#30/フィナーレ(4C)マズルカ」

2010年11月27日 22時12分13秒 | やっぱりリラだ! 百年経っても大丈夫
週末は忘年会で、比較的大人数で飲んだ。
吉高由里子女史が民衆を率いて
♪トッ、トッ、トリスのハイボーール!♪
と歌ってるからかどうかは知らないが、最近、
若い女性の間では「ハイボール好き」というのが
drift(流行り)の傾向にあるように思える。
蒸留酒、とくにウィスキーが苦手な私としては、
「ええぇ? うそぉー! おいしいですよぉ!
飲んでみてくださいよぉっ!?」
とグラスを突き出されるのは勘弁願いたい。が、もちろん、
ちょっときれいなおねえさんだったりすると、
「ホントぉ!?」
とか言って"この胸のときめきを"悟られないように、
何ということもなげに飲んでしまう。
スモウカーの女性とディープ・キスをしたときのような
気色悪さにはなるが、スケベ心は抑えれない。とはいえ、
その子は私が口をつけたグラスでまた飲み始めるのだから、
酔っぱらいというのはじつにアブナイ人種である。ちなみに、
私はアルコールが入っても酒にのまれることがないので、
常軌を逸してしまう感覚が解らない。

チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」の第30曲「フィナル」の
「マズルカ本体部」は、
[A→B→A→C→A→D→A→B→A→移行部]
という古式ゆかしきロンド形式で構成されてる。
そのC。
[Allegro brillante(Tempo di mazurka)、3/4拍子、2♯]
このC部の直前のA部の終いは、
****♪●●●ソ│<ラー●>ファ・>レーーー・ーー●<シ│
        <ドー●>ラ・>ソーーー・ーー●<ミ│
        <ソー●>ファ・>ラー●●・>♯ド<レ<ミ<ファ<ソ<ラ│
        <シー●●・<ドー●●♪
という形に変えられてる。ともあれ、C主題の前半は、
オーボエ2管の3度重ね+そのオクターヴ下のファゴット2管の3度重ねの
****♪♯ソーーー│<ラーーー♪と、クラリネット2管のオクターヴ・ユニゾンの
****♪ドーーー│>ドーーー・●●●●・<レーー>ド│>ドーーー♪
がmfで吹かれ、タンバリンが強拍をmfで叩く。後半は、
フルート2管+vnプリーモとそのオクターヴ下のコルノ・イングレーゼ+vnセコンドが
実質ト長調fで、
****♪ドーーー│>シー●<ド・>シーーー・ーーー、>ラ│
       <シー●<ド・>シーーー・ーーー、>ラ│
       >ソー●<ラ・>ソーーー・ーーー、>ファ│
       >ミー●>レ・<ラー●●♪
という動機を奏する。この後半部は繰り返しの際には、
実質ロ短調に変化してる。
****♪ファーーー│>ミー●<ファ・>ミーーー・ーーー、>レ│
       <ミー●<ファ・>ミーーー・ーーー、>レ│
       >ドー●>シ・<ミー●>レ・>ドー●>シ│
       >ラー●>♯ソ・<ラー●<レ・>ドー●●♪
そして、このC部全体の後半は、このC主題の後半部が使われ、
fffで全奏される。
****♪ファーーー│>ミー●<ファ・>ミーーー・ーーー、>レ│
       <ミー●<ファ・>ミーーー・ーーー、>レ│
       >ドー●>シ・<ミー●>レ・>ドー●>シ│
       >【ラー●<シ・<ドー●<ミ・<ファー●<(ト長調)ミ│
       <ファーーー・ーーー>ミ・>レーーー│
       ーーー>ド・>シーーー・ーーー】<レ│
       <ミーーー・ーーー>レ・>ドーーー│
       ーーー>シ・>ラーーー・ーーー>ソ│
       >ファーーー・ーーー<ミ・>レーーー│
       ーーー>ラ・>ソーーー・ーーー>ファ│
       >ミーーー・ーーー<ラ・>ソーーー│
       ーーー<シ・<ドーーー・ーーー♪
この部分の、
(ロ短調)【ラー●<シ・<ドー●<ミ・<ファー●<
(ト長調)ミ│<ファーーー・ーーー>ミ・>レーーー│ーーー>ド・>シーーー・ーーー】
は、前曲第29曲「サラバンド」の主要主題の下で低弦が弾く、
****♪【ラー<シー・<ドーーー・<ミーーー│
    <ファーーー・ーー>ミー・>レー>ドー│
    >シーーー】♪
と同一である。
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「チャイコフスキー『眠れる森の美女』#30/フィナーレ(3B)マズルカ」

2010年11月24日 00時10分59秒 | やっぱりリラだ! 百年経っても大丈夫
マズルカの語源を求めると、
そのステップのひとつマズレクの語尾変化で、
そのおおもとがマゾヴィア地方を意味するマズルだと、
説明されてる。つまり、
マゾヴィア地方の踊りだった、
というところだろうか。ちなみに、
長らく東ドイツの指揮者で、2番めの妻などを
自らの居眠り運転で自動車事故死させ、
在日コリアンを3番めの妻にした
Kurt Masur(クルト・マズア)が生まれたのが、
現在のポーランド領(いわあゆるシロンスク)であり、
マゾヴィアとは異なるが、何らかの形で
ポーランドと関わりがあるのかもしれない。

チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」の第30曲「フィナル」の
「マズルカ本体部」は、
[A→B→A→C→A→D→A→B→A→移行部]
という古式ゆかしきロンド形式で構成されてる。
そのB。
[Allegro brillante(Tempo di mazurka)、3/4拍子、2♯]
Aのときはティンパニ以外に打楽器は、
タンバリン、スィンバル、小太鼓が使われてたが、
Bではティンパニのみである。
****♪●●ミー│<ファー●●・>>レー<フーァ<ソー・<ラー、<レー<ミー│
       >ファー<ラー<♯ドー・<レー●●・●●<♯レー│
       <ミー●●・>>ドー<ミー<ファー・<ソー、<ドー<レー│
       <ミー<ソー<シー・<ドー●●・●●●ド│
       >シーー、>ラ・>ソーーー・●●●<ド│
       >シーー、>ラ・>ソーーー・●●●<ド│
       >ソーー、>ファ・>ミーー>レ・>ドーー、>シ│
       >ラーーー、・>ソーーー♪
このB主題の前半は、
[ミ<ファ、>♯レ<ミ]という音型を骨組みにしてる。これは、
カラボスの動機の弾頭である。いっぽう、後半は、
[ド>シ>ラ>ソ、ド>シ>ラ>ソ、ド>シ>ラ>ソ>ファ>ミ>レ>ド>シ>ラ>ソ]
である。[ド>シ>ラ>ソ]は、
チャイコフスキーの音楽において重要な動機のひとつである。
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「チャイコフスキー『眠れる森の美女』#30/フィナーレ(2A)マズルカ」

2010年11月20日 23時53分21秒 | やっぱりリラだ! 百年経っても大丈夫
煎餅焼き作業が終わったので、今金土は、
飲み過ぎ遊び過ぎをしてしまった。

チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」の第30曲「フィナル」の
「マズルカ本体部」は、
[A→B→A→C→A→D→A→B→A→移行部]
という古式ゆかしきロンド形式で構成されてる。
そのA。
[Allegro brillante(Tempo di mazurka)、3/4拍子、2♯]
****♪♯ファ<ソ<ラ<シ│<ドーーー・●●●●・
   >♯ファ<ソ<ラ<♯ラ│<シーーー・●●●●・
   >ソ<ラ<シ<ド│<レー●>ド・>シーーー・
   >ソーーー│<ドーーー・<ミーーー、・
   >>ドー●<レ│<ミー●<ファ・<♯ファー●<ソ・
   <ラー●<シ│>ラーーー・>ソーーー、・
   <ラー●<シ│>ラーーー・>ソーーー、・
   <ラ<ド>シ│>ラーーー・>ソーーー♪……(A)
****♪♯ファ<ソ<ラ<シ│<ドーーー・●●●●・
   >♯ファ<ソ<ラ<♯ラ│<シーーー・●●●●・
   >ソ<ラ<シ<ド│<レー●>ド・>シーーー・
   >ソーーー│<ドーーー・<ミーーー、・
   >>ドー●<レ│<ミー●<♯ファ・<ソー●<ラ・
   <シー●<ド│>シーーー・>ミーーー、・
   <シー●<ド│>シーーー・>ミーーー、・
   <シ<レ>ド│>シーーー・>ミー●●♪……(A')
このAとA'が2度ずつ提示され、
9小節第3拍めから41小節第2拍めまで繰り広げられる。

このマズルカA主題は、
[ド>シ<レ>ド]
という音型を基礎に置いてる。
チャイコフスキーの音楽の中の重要な動機のひとつである。
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「チャイコフスキー『眠れる森の美女』#30/フィナーレ(1)イントロ」

2010年11月19日 00時39分35秒 | やっぱりリラだ! 百年経っても大丈夫
日本人の現在の平均身長は、
どこがどういう標本で統計を採ったか知らないが、
男性172cm、女性159cm、らしい。タレントの
原千晶女史はその"ワンダフル"な身体が好きだったのだが、
現在36歳だから同年代の平均はおそらく
157cm乃至158cmくらいだろう。
原女史の165cmは一般的に「大きい」と言われる高さである。
同女史は5年前の31歳時に子宮頸癌になったという。そして、
昨年末の35歳時に子宮体癌が発見され、今年初めに
子宮全摘手術&広範囲リンパ節廓清を行ったのだそうである。
そもそも、5年前の頸癌のときに全摘を勧められたのに、
医師に逆らって受けなかったらしい。なにしろ、
低分化型扁平上皮癌だったというのだから。つまり、
細胞の"ぶっ壊れ度"が大きいのである。それなのに、
"そのままほっぽっといた"のだから、文字通り、
命知らずの選択だったわけである。いずれにせよ、
[高身長*大酒飲み]→女性ホルモンが関係する部位の癌になりやすい、
という典型である。

チャイコフスキーのバレエ「眠れる森の美女」の第30曲「フィナル」は、
1)マズルカ
[Allegro brillante(Tempo di mazurka)、3/4拍子、2♯]
→[Presto、2/4拍子]
と、
2)アポテオズ
[Andante molto maestoso、2/4拍子、2♭]
の2つから構成されてる。

1)マズルカは、
a)イントロ部[8+2/3小節]→
b)マズルカ本体[A→B→A→C→A→D→A→B→A→移行部]→
c)結尾部[プレスト]
という3つの部分から成ってる。

そのa)イントロ部。
[Allegro brillante(Tempo di mazurka)、3/4拍子、2♯]
フルート2管+vnプリーモ、そのオクターヴ下のクラリネット2管+ヴィオーラが、
マズルカ本体のマズルカAの亜型をffで打ち出す(冒頭だけ実質、イ長調)。
****♪♯ド<レ<ミ<♯ファ│<ソー●●・●●●●・
   >レ<ミ<♯ファ<ソ│<♭ラー●●・●●●●・
   >♭ミ<ファ<♯ファ<♯ソ│<ラー●●・●●●●・
   >ミ<♯ファ<♯ソ<ラ│<シー●●・●●●●・♪
そこに、他楽器群が1拍と2拍に8分音符の和音を打ち込む。かつ、
1拍めには8分音符ずつ大太鼓とシンバルがその順に打ち据えられる。
5小節め第3拍から、ティンパニと小太鼓がトレモロをffで刻み出すと、
クラリネット2管+トロンボーン2管+両翼vn+ヴィオーラ、そのオクターヴ下の
ファゴット2管+トロンボーン1管+チェロ、そのまたオクターヴ下の
チューバ+コントラバスが、
ニ長調の属音(a音)をffのユニゾンで奏する。
****♪ソーーー・ーーーー・ーーーー│ーーーー・ーーーー・ーーーー│
   ソーーー・ーーーー・ソーーー│ソー●●・●●●●(フェルマータ)♪
このフェルマータ附きの四分休符でイントロは閉じられ、
次の第3拍からマズルカが始まる。

ちなみに、
このニ長調の属音が刻むリズムは、
2、3年後のバレエ「くるみ割り人形」の第15曲「フィナル」の終い、
[Tempo di vaiseのMolto meno(四分音符=144)、3/4拍子、2♭]
****♪ドーーー・ーーーー・ーーーー│
    ーーーー・ーーーー・ドーーー│ドー●●・●●●●(フェルマータ)♪
という主音のユニゾンでの閉じかたと似てる。
コメント (4)
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