ちょっと気になる世間のこと、自分のこと

気になるアレコレ。自己満備忘録。
勝つか、負けるか、やるだけやるさ。

「勝った」「負けた」

2016年01月02日 | 気になる言葉

漫才はな、一人では出来ひんねん。
二人以上じゃないと出来ひんねん。
でもな、俺は
二人だけでも出来ひんと思ってるねん。
もし、世界に漫才師が自分だけやったら、
こんなにも頑張ったかなと思う時あんねん。

周りに凄い奴がいっぱいいたから、
そいつ等がやってないこととか、
そいつ等の続きとかを
俺達は考えてこれたわけやろ?
ほんなら、もう共同作業みたいなもんやん。
同世代で売れるのは一握りかもしれへん。
でも、周りと比較されて独自のものを生み出したり、
淘汰されたりするわけやろ。
この壮大な大会には勝ち負けがちゃんとある。
だから面白いねん。でもな、
淘汰された奴等の存在って、
絶対に無駄じゃないねん。
やらんかったらよかったって
思う奴もいてるかもしれんけど、
例えば優勝したコンビ以外は
やらん方がよかったんかって言うたら
絶対そんなことないやん。
一組だけしかおらんかったら、
絶対にそんな面白くなってないと思うで。

(火花、又吉直樹)


遅ればせながら、ピース又吉さんの
芥川賞受賞作「火花」を読みました。

大ざっぱに言ってしまえば、
「負け組」がいてくれるからこそ、
「勝ち組」がここまで成長してこれたんだ、
っていうストーリーだったかな。
私の受け止め方では。

きっと、人は、
勝っているものもあれば、
負けているものもある。必ず両方ある。


だから、本当は、
勝ち組の気持ちも、負け組の気持ちも、
どっちも分かるはずなんですけど、
勝っている時には、有頂天になり、
負けている時には、ひがんでいたりする。

今日も、会う人会う人に対して、
「勝った」「負けた」なんて思う人も
いるんでしょう。


あ、私も。(*´∀`*)



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