人が本気になったことには、 時間の全部を注ぎたくなる。 そして、自分のモノにする。

正直な話、
いい大人だっていまから二年か三年、
プライベートの時間を全部使って
集中してなにかをやったら、
必ずモノになると思います。

音楽でも俳句でも料理でもいい。
それだけの時間を集中して使えば、
モノにならないわけがない。
しかも楽しいでしょう、
やりたくてやっているわけだから。
人生って、自分で見つけたもの以外は
全部ゴミみたいなものだから。

(ＩＷＧＰコンプリートガイド、石田衣良)

人が本気になったことには、
時間の全部を注ぎたくなる。
そして、自分のモノにする。

そうでないことは、
いい加減なまま、過ぎてしまって、
自分のモノにはなりえない。

自分が一生懸命やっている時には、
他の人が一生懸命にやっているものも
尊重できる心が養われる。

反対に、
一生懸命やっていない自分には、
コンプレックスのような、
投げやりな思いがあって、

それゆえに、
他人のガンバリを
バカにしたい感情が
もたげてくる。

若い頃に、
真面目にやっている人間を
「変わってる」とか
言いたくなるのは、
そういう感情だろう。

自分で一生懸命見つけたものは、
ゴミにはなりえない。

そうじゃないものは、
他人には価値があったとしても、
ゴミに思えることだってある。

何歳になっても、
いつの時も、どこにいても、
一生懸命になれるものを
1つくらい持っているのは、
人間としての厚みを
もっているために必要なんだと思います。