Passy with ひな & Coco

思いつくままに綴るPassyの日々
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四季折々の花々
(=^・^=)(=^;^=)との暮らし

佐野洋子さんのエッセイ集「役に立たない日々」

2013-02-02 | お気に入り☆:*:・

偶然の機会から手にした、佐野洋子さんのエッセイ集
「役に立たない日々」。

病院の図書室の本でしたが、ぐいぐいと惹き込まれて読了。
入院したことで、思いもよらない素敵な出会いに恵まれて
なんとも言えない充実した気持ちに満たされました。



何回も繰り返して読みたくなって...
退院後に早速、AMAZONに注文してしまいました。

読み始めは、言葉遣いの激しさと刺激に圧倒されて
もしかしたら、最後まで読み切れないかも...と、
少々不安になりましたが、だんだん佐野さんの魅力に
惹き込まれて、面白かったりせつなかったり
そうそう、と思ったり...
きっと、これからも繰り返し読みそうな予感がします。

佐野洋子さんは、「100万回も生きた猫」で有名ですね。
娘が幼かった頃には「おじさんのかさ」を一緒に読みました。
今回は、気に入った部分を娘に音読して聞いてもらって
2人で大笑いしたりしています。

大人の女同志で楽しめるエッセイ集でもあるのです。

絵本作家としてしか、知らなかったので
エッセイを読んで初めて、大胆豪放かつ繊細な芸術家だと知りました。

ロングセラーとなった「100万回も生きた猫」について
佐野洋子さん自身は、このように語っています。

~ゆるやかに崩壊していった家庭を営みながら、私は1冊の絵本を創った。
一匹の猫が一匹のめす猫にめぐり逢い子を産みやがて死ぬというただそれだけの物語だった。
『100万回生きた猫』というただそれだけの物語が、私の絵本の中でめずらしく
よく売れた絵本であったことは、人間がただそれだけのことを素朴にのぞんでいる
ということなのかと思わされ、何より私がただそれだけのことを願っていることの
表れだった様な気がする~「私はそうは思わない」より~

2010年11月5日、数年前に患った乳がんが原因で亡くなりました。
享年72歳。

残念ながら、もう新刊を望むのは不可能ですから
遺してくださった数々の本を、これから次々と
読み続けたいと思っています。

私には、大いに役に立つ「役にたたない日々」ですから
本音炸裂の素晴らしいエッセイの数々を遺してくださった
佐野洋子さんに心から感謝しています。



次に読むのは、遺作となった「死ぬ気まんまん」です。
死を恐れず、いきいきとのびのびと奔放に暮らす佐野洋子さんを
息子さんが表現した言葉を、そのままタイトルにしたのだそうですよ。

その次に読みたいのは
2004年に、第3回 小林秀雄賞を受賞したエッセイ集「神も仏もありませぬ」です。
佐野さんの本を次々と注文しては、退院後の自宅療養期間の友としている私です。 


 もわもわと、天気予報通りに気温が上昇して、4月の気温だそうです。


 
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2 コメント

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はじめまして!! (フムフム)
2013-02-19 09:27:54
おはようございます。
佐野洋子さんの絵本は見たことがありますが、
エッセイ集は読んだことがありませんでした。
還暦になった今、何か自分の生き方とか疑問を持ち、こんな私を導いてくれる本はないかと、
図書を探してみますが、なかなか行き当たらなくていましたところ、
こちらのブログが目に止まりました。
説明が興味をそそる文面で、
私も早速読んでみたいと思います。
ありがとうございます。
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フムフムさんへ (Passy)
2013-02-20 08:41:53
フムフムさん、はじめまして

私もエッセイ集は、初めてでした。
雑誌などで単発で読んだときには、
面白いなぁ...と思いましたが、
単行本になっていることも知らないままに時は過ぎて、
今回、偶然の機会から本を手にして...
今ではAMAZONからのお買い物で、
ずらりと佐野洋子さんの本が並んでいるのですよ。

佐野さん自身が、40代~50代~60代~70代と
進化?していく様子に、夢中になりました。
こんな風に文章を書き続けてくれたエネルギーに
今私は心から感謝しています。

こういう風に年令を重ねましょうと指導してくださるハウツー本も、
もしかしたら参考になるのかもしれませんが、
自らの思いをぶつけてくれているような佐野さんのエッセイ集は、
読んでいる私たちが、自分で感じて、考えて...
自分の人生を歩み続ける勇気を身体中にじわじわと
湧き起こさせてくれるような本です。

もしかしたら、フムフムさんのブログでも、
佐野洋子さんのエッセイ集のお話が読める日が
来るのかしら...?と
楽しみにしています。

コメントをどうもありがとうございました。
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