年末年始の間は、しばらく行っていなかった図書館。
また定期的に行くようなリズムができてきています。
行き帰りに本を入れるために使っているトートバッグには藤田嗣治画伯の
「カフェにて」が美しくプリントされているのですよ。
A4サイズが縦で収まり、しっかりとしたマチ部分もあるので便利です。
図書館で借りる単行本を横にして入れると、ぴったりサイズです。
思っていたより、ずっと丈夫で雨にも強くて頼りになります。
記念品として頂いたものなのですが、使い道をどうしたものか迷った結果
ふと思いついて図書館用の専用バッグにしたところ、予想以上に使い勝手がよくて
3年半くらい愛用しています。
使い始めた時には、有名な絵画がプリントされたバッグに少しばかり違和感がありましたが
使ってみたその日から、すっかりお気に入りになりました。
内側にポケットも付いているので、図書カードを収めています。
「カフェにて」には「At Cafe」と、英語のタイトルが 付いています。 1949年、藤田嗣治画伯がニューヨーク滞在中に制作したもの だからだそうです。 思い出深いパリのカフェの光景をニューヨークで描いた... ということですね。 カフェの光景も窓から見える風景も、スケッチしたものではなく 画伯の思い出の中の情景だそうです。 | |
カフェの片隅で、黒いドレスの女性が便せんに向かい、 頬杖をついて、物思いに... 藤田嗣治の代名詞と言われる「乳白色の肌」の女性ですね。 生前「乳白色」をどのように作り出しているのかは絶対に 語らなかったと言われています。 没後、修復作業をした際に秘密だった様々なことが詳細に 解明されました。 硫酸バリウムを下地に用い、その上に炭酸カルシウムと鉛白を 1:3の割合で混ぜた絵具を塗っていたそうです。 そして、下地には「和光堂のシッカロール」を使っていたと 発表されたのは、2011年のことでした。 ピンポイントでの指摘に驚きますよね。 | |
2018年の7月30日から10月8日まで東京都美術館で 開催された「没後50年 藤田嗣治展」のオフィシャルグッズの 1つでした。 東京での開催後は京都国立近代美術館で、 10月19日から12月16日 まで開催されていました。 | |
東京都美術館での展覧会のためのポスターです。 「私は世界に日本人として生きたいと願う。」 | |
こちらは、京都国立近代美術館での展覧会のための ポスターです。 「パリに愛された画家、フジタ」 2種類のポスター...東京と京都...それぞれの個性が 現れているように感じます。 | |
大都会ニューヨークからパリへと渡る前の大きな期待と薄い影のように漂う不安が
表れている...と、評する方もいらっしゃいます。
特定のモデルを想定しているのか、架空のイメージとしての女性なのか...
もっと深く調べてみれば情報が見つかるのかもしれませんね。
生涯で5人の妻と暮らした藤田嗣治画伯。
「カフェにて」に描かれている女性は、アクセサリーを1つも身につけていないように見えます。
乳白色の美しい肌...両手の表情から、およその年齢を推測する方たちもいらっしゃるかもしれませんね。
時代考証的には全然参考にならないのですが、1929年制作の銅版画作品「子供十態:雪ん子」の少女が
「カフェにて」の女性の少女時代かしらと思うほどに、よく似ています。
新型コロナウイルス禍の収束の日を、1日も早く迎えることができますように...
美しい空が広がる1日でした。
素敵な絵が多い中、なんとなくグロテスクに思える絵もあって、でもやっぱり惹かれるんですよね~
バッグ、素敵です(*^_^*)
藤田嗣治画伯の絵の数々は、バリエーション豊富ですよね。
おっしゃるとおりに、グロテスクにも感じたり、エロティックであったり、懐かしさを感じるものもあったり、
日本へのノスタルジーを感じたり...
パリを愛し続け、パリから愛されたと言われる人。
魅力的な作品を、たくさん残してくださいましたね。
ゆっきんママさん、今日もお仕事でしょうか。
厳しい寒さが続きますね、お身体おいといくださいね。
応援しています。