キャンドルナイト．．．

昨日、１月１７日で阪神淡路大震災から１２年が経ちました

１２年前の、この日の前々日
娘と私は、７年間のパリの暮らしに別れを告げて
日本に帰ってきました
夫より一足先に帰国し
いったん実家に滞在し始めた
その２日後の早朝のできごとでした

２ヵ月後には、夫も帰国し
社宅での生活が始まった、その日
サリン事件が起きたのです

こうして、今元気に日々を暮らしていることが
できるのは、本当に幸せなことです

自分が努力しているとか
頑張っているとか
そういうこととは、まったく無関係に
ある日突然に、災厄に巻き込まれてしまうことがあるのです

１２年前の、この日を思うと
突然に命を失った人たち
家を失った人たち
大切な人を失った人たち
その後の復興のための
大変な暮らしを続ける人たちへの
さまざまな思いで胸が痛みます

キャンドルを灯して
祈るしかないできないことに思いをはせていたら
ひなが寄ってきました

用心深いひなが
火の近くに寄ってくるのは
初めてのことです



この１２年で、私たちの生活も大きく変わりました
たくさんの出会いにも恵まれました
命があってこその幸せなのだと
そのことに
思い至ることは、普段はほとんどありません

目の前の便利さに、つい目を奪われて
楽な方へと流されがちな日々．．．

大切な命に祈りを捧げた夜でした