持病の発作

　　夜明けの時分、身体が激しく震えているのに気づいて目を覚ました。夢か、いや、勝手にガタガタ震える体をはっきり意識した。もしかして持病が出てしまうじゃないの？でも今までの発作は終わるまでずっと気を失ったままの状態だけど、症状は一時的に抑えられてもしばらくは正気に戻らない。やはり今回は違うなあ。俺は言うこと聞かない体と戦い始めた。やっと発作が落ち着いた時、手足がなえてしまい、自分の一部ではないように思われるほどだった。後ろ頭に痛みを感じた。発症後に必ず出てくる症状だ。休みはしたけど頭痛は収まりそうにない。本も読めなくなった。折角の学習計画もおじゃんになった。(-_-;)

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暇つぶし

　　昨日、昼御飯を食べた後小雨が降りはじめた。
　　アニメを見ているところへZ君が突然たずねた。クラスメートがみんな学校にいないので人が来るのは珍しい。いきなりどうしたと聞いたら、本を読む気がなかったため図書館で２時間も寝てて目覚めたら何もすることがなく退屈のあまり落ち着いていられなかった、誰かに話そうと思って俺のところにたどり着いたそうだ。まったく勉強のためにわざわざうちの学校に来たというのに。ずっと家にこもっていて学校へ行って空気でも変えたいと言っていたのは誰だろう。
　　何か面白いことでもあるのかと聞かれたらつまらないから暇つぶしにアニメを見たんだと返事した。その後いろいろ話をした。教師資格証書の試験を控えるのに毎日時間をムダにしている自分が嫌いと彼女は何気ない顔をして言った。よくずうずうしいこと言っていた！本当にがんばろうとするなら図書館で午前中寝坊などはするまい。そうは言っても卒論発表会の直前にのん気に遊んでいる俺も俺だな。
　　以前は知らなかったけど、Z君は小説が大好きだそうだ。大学時代は英語小説を２７０冊も読んだという。さすが英語専攻だ。俺も日本の小説が好きだけど、そんなに多い量を４年の間に全部読んでしまうのは到底無理な話だ。Z君を見習わないとな。
　　雨があがったらZ君が図書館に帰った。

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