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中日親族呼称の比較

2010-07-03 21:49:21 | 日本語
中日親族呼称の比較
 
序論
 
親族呼称とは、ある親族関係者に呼びかけたり、呼びかけらられたりする時に用いられる言葉である。親族呼称という問題は、一見簡単に見える、地味的な問題であるが、社会言語学の重用な課題の一つとされている。その背後に、それぞれの民族文化的、社会的な要因が働いでいるのではないかと私は思う。つまり、その呼び方は文化と社会に密接にかかわっている。中国と日本両国の間に二千年あまりの友好交流史があり、親族呼称の面においては、似ているところもあれば、違っているところもある。中日両国国民の親族呼称の研究を通じて、両国国民の間での価値観とものの考え方を互いに理解することを深めることができるだけでなく、異文化間のコミュニケーションに役立つのであろう。私は先行諸説を踏まえて、両国の文化の異同をめぐって、中日両国の親族呼称について研究してみたいと思う。この小稿は主にみっつの方面から中日親族呼称という問題にアプローチしようと思う。
本論
 
第一章       日本語親族呼称
 
1.1親族呼称の形式及びその構成の理念
「親族」とは、民法上、六親等内の血族および配偶者と三親内の姻族の総称である。(広辞苑)すなわち、父、母、兄、弟、夫、妻を主線としての血縁、実の関係である。次の図は日本親族間の関係図である。
 
 
親族名称
 
祖父母
父母
 
伯父さん、伯母さん
母の兄弟姉(おじ、おば)
 
兄夫婦
 
従兄弟夫婦
従姉妹夫婦
弟、妹
甥、姪
 
義理の祖父母
義理の
父母
 
 
 
 
 
 
叔父さん、叔母さん
 
 
呼び方
 
お爺さん、お婆さん
お父さん、お母さん 
おじさん、おばさん
 
 
 
 
 
お兄さん、(義理の) お姉さん
お兄さん、お姉さん
お姉さん、お兄さん
お弟さん、お妹さん
おい、めい
 
 
日本語親族呼称図からみれば、日本親族の呼称はとても単純である。日本の多くの同輩の親族の呼称は同じだということが分かる。例えば、お父さんとお母さんの父母を祖父と祖母と呼ぶ。お父さんとお母さんの兄弟姉妹及びそれの配偶者をおじさんとおばさんと呼ぶ。自分の従兄弟姉妹をいとこと呼ぶ。自分の兄弟姉妹の配偶者を全部自分の兄弟姉妹の呼び方と同じである。自分の従兄弟姉妹の子とものことを甥と姪と呼ぶ。この親族呼称だけによって人との明確な関係がよくわからない。だから、日本語親族呼称図の中で「義理の」関係にしたがって、配偶方を区別する。例えば自分のおじさんの妻をおばさんと呼ぶ。このような例は日本語親族呼称図からよく見られる。
日本において資本主義制度はとっくにと封建制度に取り変わったので、明治維新以来、日本民族文化、もちろん親族呼称系統を含めて多くの西洋文化の特質及びその内容を吸収するので、日本語親族呼称系統も多くの西洋呼称の特徴をもつようになった。その中の重要なことはお父さんとお母さん側の親族についての区別が明確ではなくなる。日本語親族呼称図から見れば、父母双方の祖父母から父母までの兄弟姉妹およびその子とも、その呼び方も同じである。でも、その中の「長幼の順序」が依然としてのこっている。例えば、「伯父さん、叔父さん」、「伯母さん、伯母さん」はその例である。その外、日本語の親族呼称は配偶方の親族の呼称に男女両方も同じである。そして、日本語親族呼称は孫の代に至ってもその性別による区別はない。
1.2親族呼称の変異現象
日本語親族呼称の変異現象は親族呼称の子ともに従う現象と位置顛倒する表現。
(1)子ともに従う現象
親族呼称の子供に従う現象とははなす人は子ともによって使用される親族呼称で自分やほかの親族を呼ぶことだ。
自称の面を見てみれば、このような例がみられる。例えば、祖父、祖母は自分自身のことを呼ぶ場合は孫の代の呼び方を用いる。父母は子供たちに「お父さん、お母さん」で自称する。兄、姉として、弟、妹に対して自分のことを言う時、弟、妹の呼び方を使って自称する。直接に子供と話す場合、あるいは子供がその場にいる時、子供に従う現象もある。例えば、「お父さんは明日出張先から帰ってきます。」(母親は直接に子供に子供の父親を言う。)また、「お祖父さん、これを召し上がってください。」(これは子供と同じ立場に立って祖父母を呼ぶ例である。)
この外、日本語子供のに従う現象は自分なりの独特な表現がある。主に子供のある日本家庭によくみられる。子供がその時その場合にいるかどうかにかかわらず、祖父、祖母は孫の代の呼び方で「お祖父さん、お祖母さん」とお互いに呼びかける。そして、夫妻の間でも「お父さん、お母さん」という呼称でお互いに称する。だから、公共場所で、ある男は大声で「お母さん」を呼んだ。本当は自分の妻を呼ぶつもりだったが、その場所に多くの母親になった女性は一斉に返事して、振り返ったという笑い話でさえある。
子ともに従う現象は面白い言語表現方式である。これは子供を中心とする家庭メンバーの立場転換の過程である。
(2) 位置顛倒する表現 
親族呼称の位置顛倒する表現とは。ある親族呼称がもともとの血縁長幼の序を離脱するし、実際に親族呼称は親族関係には即さない現象である。
この現象は主に日本語の親族呼称の口語形式に現れる。そして最もよくみられるのは「おじさん」と「お兄さん」、「おばさん」と「お姉さん」という位置顛倒するのである。つまり、親族関係にしたがって「おじさん」と呼ぶべきであるが、実際に「お兄さん」と呼ぶようになる。「おばさん」と呼ぶべきであるが、「お姉さん」と呼ぶようになる。例えば、日本の普通の家庭において、もし、おじさん、おばさんと甥または姪との間に年齢の差があまり大きくなければ、おい、めいは小さいごろから普通に自分のおじさん、おばさんのことを「お兄さん」または「お姉さん」と呼ぶ。家族の他の大人たちも子供と同じように呼ぶ。「お兄さん」や「お姉さん」は結婚して子供が生んだ後、おじさん、おばさんを呼ぶように呼び方が変わる。
この現象は現在日本の親族呼称によく見られる現象である。

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