▽血統徒然△

ポストカード印刷

コスモバルク 美談の裏側

2004年05月26日 | Weblog
一連のコスモバルクにまつわる報道に接して、一つ疑問が生じました。どうして俎上にあげられるのが田部調教師と五十嵐騎手ばかりなのか?ということです。この種の美談には生産者の顔も欠かせないはずです。少なくとも私の接した媒体で生産者について掘り下げて取材しているマスコミは皆無でした。

今回の美談の一例

一見良くできたお話に見えますが、明らかな嘘が混じっています。 清貧なる弱小牧場の買い手が無くて困っていた安馬を、岡田総帥が足長おじさんのごとく現れ買い取り、そこからドリームストーリーが始まったワケでは全然無いのです。生産者の加野牧場は既に大きな夢を岡田総帥と共に見たばかりで、その縁故でコスモの所有馬になったと考えるのが自然です。

マイネルセレクト

加野牧場の生産馬は既にドバイに行っていたりします。 中央に入厩して12戦7勝もしているのですから、生産者の懐にもそれなりのお金が転がり込んだはずです。基礎牝馬は華麗なる一族系だし、加野牧場は家族経営牧場の中ではぶっちぎりの勝ち組なのです。 これではコスモバルクの美談の足を引っ張るだけです(笑) 蛇足ながら高崎の名馬タマルファイターも加野牧場の生産馬です。

ここからは推測になりますが、コスモバルクの母はおそらくトウショウボーイの肌だし引き取ってもらえないかと外部から加野牧場に持ち込まれた馬だと思われます。プリンスリーギフトの3段掛け交配なんぞ、目先の利益に囚われた思想の無い配合なのは間違いないのですから。

コスモバルクは外厩制度の申し子ですから、悪く言っちゃ田部厩舎は名義貸しをしただけなのです。ついでにいうと五十嵐騎手の年収は一千万円と先ほどご紹介したサイトにもありました。衰退する地方経済の中でも踏んだりけったりの北海道において、年収が半分の500万円以上ある人だってごく僅かでしょう。

加熱するコスモバルク美談の向こう側で、岡田総帥の高笑いが聞こえてくるようです。

武豊とサンデーサイレンス そして福永

2004年05月25日 | Weblog
それでも武豊を中心に競馬はまわるという素晴らしいテキストを見つけました。誰しもが漠然と感じていることを最初に文章にする人の才能は羨ましいです。スポーツ誌Numberの最新号のいくつかの記述をこのテキストで思い出したのでそこから書いてみます。

武豊がサンデーサイレンス産駒の騎乗法について持論を述べています。本誌が手元に無いのですが「SS産駒は抜け出すとソラを使うので追い出すタイミングが重要」なることが書いてありました。私はこの記述とこの春のG1における武豊の騎乗のチグハグぶりの落差について、武豊様にも学習しきれない何かが起こっていると感じました。

私は血統好きなので、武豊とSS産駒がかみ合わなくなってきたことを、某血統論的に「産駒数が増えすぎたので、後ろから追いかける闘争心が、遺伝子の命令で無くなってしまったことに、武騎手はまだ気がついていないのでは?」と仮説を立てて話を続けます。

SSのスーパーサイヤーたる所以の最も大きな要因は、突然変異的に生じた異常なほどの統領性にあったと私は考えています。一般にクラシック時に大活躍したSS産駒は古馬になって萎んでしまうことが殆どです。ボスの自覚をもったSS産駒は統領性(闘争心)剥き出しに走る必要が無くなったので古馬になって萎んでしまう。というのが私の推察です。

クラシックで活躍して古馬になっても活躍した唯一の例といってもいい名馬スペシャルウィークの4歳以降の騎乗で武豊騎手はそのことについて、色々と悟ったに違いありません。彼自身が「会心の騎乗」と言って憚らないスペシャルウィークの秋の天皇賞がその真骨頂です。統領性に火をつける騎乗が武豊流のサンデーサイレンス哲学なのでしょう。

昨年あたりから武豊の哲学に黄信号が灯ったのは、最初にご紹介したテキストにうまく纏めてあります。デムーロに三度もしてやられ、ブラックタイドのギアは入らず、リンカーンは萎え萎えとなりました。

武豊騎手はサラブレッドの闘争心の本質について日本で一番考えている騎手だと推測できます。彼がよくタメ殺しと揶揄されるのは、その闘争心を信じて騎乗したのに不発に終わることが時としてあるからです。本来入るべきギアがなぜ入らないことが増えたのか、聡明な彼なら考えているはずです。気楽な立場で望むダービーでどのような騎乗をするのかで今後の彼が占えるはずです。

Numberには福永騎手について、この雑誌らしからぬ辛辣な批判の記述がありました。彼自身、武豊騎手には適うワケないと白旗を揚げているフシが見えます。実際、武豊鞍上の馬を目標に走っているように見えるレースが多々あります(春の天皇賞は典型か)。オークスは武豊以上にダンスインザムードが凄すぎると考えて、ダイワエルシエーロの競馬に徹したのが勝因なのでしょう。勝利ジョッキーインタビューでアナウンサーが父を引き合いに出したことを批判している人がいましたが、オークスの騎乗は武豊の呪縛から開放され、天才の資質を垣間見せたレースで、むしろ私は、あそこで天才の名を欲しいままにした父を引き合いに出せたアナは、一流だと感じました。

JRA-VAN Data Lab

2004年05月25日 | Weblog
◆JRA-VAN Data Labとは?

2004年4月6日からJRA-VANが新しいサービス(JRA-VAN Data Lab.)を開始し、データの仕様やその提供方法も、それまでとは大きく変更されました。JRA-VANの新しいサービスであるJRA-VAN Data Lab.(以下Data Lab)を利用すると、月額1995円でこれまでのような毎週の全てのデータに加え、新しく坂路調教データや馬名未決定馬データ、馬主データ、生産者データ、血統関係のデータ等も加わり、さらに過去のデータも全てその月額料金内で取得できます。またレース当日の速報オッズやレース結果、馬体重、時系列オッズ等の速報データも全て取り放題になります。過去の全データのデータベースを構築する場合でも、追加費用は一切かかりませんし、またデータが抜けたりする心配も無くなりますので、データの整合性も高くなります。基本的に全てのデータが常に最新の状態に保たれますので、手動での更新作業等、データのメンテナンス作業も必要なくなります。


ブログを毎日書いているわけだし、そろそろ3年ぶりにTARGETを導入するかな、だけどまたデータ買うのにカネかかりそうだなと、悩んでいたのです。意を決してJRA-VANのサイトに行くと、ここにも価格破壊の波がきたのか!と吃驚するような素晴らしいサービスが始まっていました。しかも、血統データも充実 素晴らしすぎます。現在初期データをDLしてますが、泣くほど時間がかかります(一応光なんですが)。とりあえず血統データがどの程度使えるか楽しみです。

JRA-VAN Data Lab TARGET

豪華絢爛 金鯱賞(・∀・)

2004年05月24日 | Weblog
日本中央競馬会創立50周年記念らしいです。 ←なぜ金鯱賞なのだろう??

タップダンスシチー(現役最強馬)
スティルインラブ(三冠牝馬)
アドマイヤグルーヴ(暫定最強古馬牝馬)
ザッツザプレンティ(腐っても菊花賞馬)
マグナーテン(現役最強せん馬w)
【おまけ】 ブルーイレヴン(いつまで経っても潜在能力はG1級)

コレはスゲェな、中京競馬場は行ったこと無いけど思いきって遠征するか。
そしてブルーイレヴンの複勝を買うのだ( ̄ー ̄)

名伯楽のジレンマ

2004年05月23日 | Weblog
ダンスインザムードに死角は無いと思っていた、結果論を承知で申し上げると、牝馬の頂点たる優駿牝馬というレースで藤沢厩舎はいわゆる「完璧に仕上げる」ということを、やらなかったのではないか?+14の馬体重がそれを物語っている。そういう視点で調教欄を見てみると、お馴染みの「馬ナリ余力」が連なっている。実はこの半年で2回、藤沢厩舎はいわゆる「ビシッと追って仕上げる」をやったのだ。一つはシンボリクリスエスの有馬記念、もう一つは天皇賞のゼンノロブロイである。シンボリクリスエスを異例の強い追い切りで仕上げて出走させたのは、タイキシャトルと同じ轍を踏んで恥をかきたくないとの思いがあったのだろう。結果的にラストランで我々は「凄まじく強いクリスエス」を見て唖然としたのである。ゼンノロブロイをビシッと仕上げたのは、シンボリクリスエスの教訓が当然あったはずだ。結果展開が紛れて2着に終わったが、藤沢厩舎はマイルのイメージが強く、2着とはいえ快挙だったはずだ。

では、なぜオークスに向けてダンスインザムードを「ビシッと仕上げなかったのか」 それは当然「オークスを嘗めてかかった」からであろう。ダービーに出しても勝負になると考えていたのだから、牝馬限定戦であるところのオークスに目一杯の仕上げは、師のプライドが許さなかったのだろう。翻って優勝した松田厩舎は「大一番を勝つためには手段を選ばない」といったイメージが強く、タニノギムレットもクロフネも若くして燃え尽きてしまったが、名馬の栄誉は得ることが出来た。

結果論からの推論で更に推論を重ねるのはアレだが、ダンスインザムードは、ダービーに出走した方がいい結果を出せたような気がしてならない。とりあえず、ピサノクウカイの追い切りに注目したい。

本当に万全の態勢で臨んだのか?

血統好きの馬券下手(笑)

2004年05月23日 | Weblog
無事にオークスも終わったわけですが、血統に重きを置いて馬券を買っている人は皆惨敗でしょうね。あ、中島理論萌えの人は取れたのでしょうか。SSxトウルビヨン系もG1獲れましたか。できたらアズマサンダースに獲って欲しかったのですが(^_^; 

下河辺牧場も大和商事も「G1って獲れる時は獲れるのだなぁ」と感慨に浸っているでしょう。

ダイワエルシエーロ おめでとうございます(・∀・)

【優駿牝馬】 ルドルフ vs Nijinsky

2004年05月22日 | 血統
何故かオークスには昔から血が騒がないです。今年もアレだなぁ。史上最強牝馬とかスポーツ新聞には扇情的な見出しが並んでいますが、いや、もうSSxダンシングキイが最強配合なのは分かりましたので(-_-; しかし、それにしてもサンデーサイレンスの仔と孫で18頭中14頭、いやもう鬼籍に入ったから良いですけど、まだ存命なら独占禁止法が適応されてもおかしくないですなw

桜花賞の1-3着はサンデーサイレンス・Nijinsky・シンボリルドルフの血のせめぎ合いの様相があり ダインスインザムード【SS・祖父Nijinsky】 アズマサンダース【SS・祖父シンボリルドルフ】 ヤマニンシュクル【祖父ルドルフ・祖父Nijinsky】というわけで、二歳女王にヤマニンシュクル 桜花賞ダンスインザムード ならオークスはアズマサンダースということで・・・

◎アズマサンダース
○ヤマニンシュクル
▲ダンスインザムード

買った馬券はヤマニンシュクルの単複です(^_^;

目黒記念予想-アイポッパー

2004年05月22日 | Weblog
どうもこの目黒記念、未だに2月に開催していた時の印象が強くて、歴史のあるG2なのにしっくり来ない。個人的には鳴尾記念とともに不遇の○○記念という感がぬぐえない。というわけで予想にも力が入らないが、メンバー的には如何にもG2といったメンツが揃ってそれなりに面白い。幸いなことに1頭萌え馬がいるので応援する。

アイポッパー

サッカーボーイ>サンデーサイレンス>Nijinskyといった、なんとなく鮮やかな印象のある華のある配合という印象。戦績は4-4-0-1と非常に安定。ブルーイレヴンを応援するのに疲れたので今日勝つようなら、今後こっちを応援する(無節操)

◎アイポッパー
○ダイタクバートラム 叩き二走目 地力上位
▲ダービーレグノ 府中のトニービン(・∀・)

先生!この人選は間違っています。

2004年05月21日 | Weblog
■ダービーフェスティバルの出演騎手決定

5月24日(月)に東京国際フォーラムで行われる
ダービーフェスティバル2004に出演する騎手が以下の通り決定した。( )内は騎乗予定馬。

安藤勝己(キングカメハメハ)
小牧太(グレイトジャーニー)
藤田伸二(マイネルブルック)
五十嵐冬樹(コスモバルク)


こんなエキサイティングな人選をするとは・・・ (((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
藤田頼むから大人しくしてくれよ。五十嵐は心理戦に負けぬように。

中央競馬50周年記念郵便切手

2004年05月21日 | Weblog
郵政公社

この切手は欲しい。切手に物欲が沸いたのは初めてです♪ トウショウボーイ&テンポイント・ナリタブライアンですか、まぁ妥当なところでしょうか。何となくルドルフ皇帝がお怒りのような気がしますが(^^;

しかし、メモリアルレースの選定といい(ダービーはミスターシービー)JRAはトウショウボーイが好きですね。憶測ですが単にJRAの広報部長がトウショウボーイ萌えという理由だったりしてw

【ダービー】メイショウムネノリは福永騎乗

2004年05月21日 | Weblog
兵庫チャンピオンシップ(園田)をレコードタイムで制したメイショウムネノリは、福永とのコンビで出走することが正式に決定した。「レース間隔が詰まっているので、今週は速い時計を出す予定はない。直前の追い切りだけで十分に仕上がるだろう。この1戦の後は休ませるつもりなので頑張って欲しい」と小島太師。 ソースはiモード馬三郎。

なんだかんだいって異常にメイショウムネノリに拘っている私ですが出るからには頑張って欲しいですね(欺瞞) 鞍上も予定調和的で面白くないなぁ。一連のダービー出走に関するトピックを追いかけているとやはりダービーは特別で出走させること自体が名誉であるという事実を実感できました。

メイショウムネノリは生意気だと思う やっぱりネタにされていたか(笑)

オークス枠順確定/セカンドノホシ

2004年05月20日 | 血統
第65回優駿牝馬

どの媒体を見てもダンスインザムードが勝って当たり前みたいに書かれていますが、仕方ないですな。ここまで死角の無い本命馬って珍しいです。私も逆らわずに二着探しをします。とりあえずルドルフの血にこだわってヤマニンシュクルとアズマサンダースを・・・なんとルドルフ皇帝の直仔がいるではないですか!

セカンドノホシ

日頃から力説しているニックスですし(ルドルフxミスプロ系)中央入りしてから、必ず人気以上の着順にきています。特に前走のフローラSは13番人気ながら掲示板に載り、上がり3ハロンは出走馬中最速の34.0を記録して勝ち馬とのタイム差は0.3です。孫に萌えて直仔に萌えないのは皇帝に失礼ですので、この馬も応援しようと思います。しかし、牝馬なんだから、もう少し可憐な名前をつけられなかったのでしょうか・・・

メモリアルレースサイン説 オークス編

2004年05月20日 | Weblog
これはJRAの記念行事として、今年に限り行われている名馬の名前を冠したメモリアルレースが、G1の勝ち馬を暗示しているのではという電波なお遊びですw

復習しますと

桜花賞 メジロラモーヌ(関東馬の桜花賞制覇)⇒ダンスインザムード 1着
皐月賞 トウショウボーイ(母父トウショウボーイ)⇒コスモバルク 2着
天皇賞 イナリワン(地方競馬との関わりの深い馬)⇒イングランディーレ 1着
NHKマイルカップ カブラヤオー(オー→王→キング)⇒キングカメハメハ 1着

で、オークスですが、エアグルーヴメモリアル ですか。ちょっと分かり易過ぎます(汗) 名牝から生まれた女傑ということでダンスインザムードで決まりでしょう。あぁ面白くないw こういうときはひねりをいれて2着馬を探すのが王道でしょうか・・・ あんまり閃かないなぁ。敢えて探せば祖母がアメリカの歴史的名牝のヤマニンシュクルと、出走できればステイゴールドの全妹レクレドールあたりが有望でしょう。

Mボーラー、ダービー回避

2004年05月19日 | Weblog
次週のダービー(GI)に登録があったメイショウボーラー(牡3歳、栗東・白井厩舎)は出走を回避する。ここまで皐月賞3着、NHKマイルC3着とGIで連続して好走してきたが、間隔が詰まりカイバ食いが戻らないのが回避の理由。by ZAKZAK

東京優駿出走状況

色々ありましたが、アドマイヤビック・マイネルマクロス当確ということで決着しました。メイショウの松本さんは「まぁ、メイショウムネノリが出るからイイか」てなことでしょうか。でも本当に出るのかな・・・。次点はナイストップボーイですか、いずれにせよカンパニーは無理ですね_| ̄|○