▽血統徒然△

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・ライブドアが笠松競馬参入を検討

2004年11月06日 | 地方競馬
ソース 名古屋テレビ

プロ野球への参入問題で話題になった「ライブドア」が、経営が悪化している岐阜県の笠松競馬への経営参加を検討していることが分かりました。

先日のエントリについて読まれて不快に感じた方が多かったようで、お詫び申し上げます。正直、自分ごときが書き殴った駄文にココまで反響が返ってくるとは驚くと共にビビリました(-_-;。(アクセスがバーンと跳ね上がっているし) 長らくネットをやっていると「ネガティヴな感情の吐露は必ずしっぺ返しを喰らう」というのは経験則で知っていたのですが、またやっちまいました。

実は一番書きたかったのは最後の段落ではなくて「ライブドアの申し入れを迷惑がっている高崎競馬場関係者」に対する不快感でした。日本の社会病理の一つである官僚・役人社会主義的な腐臭を感じたのは私だけでしょうか?

笠松競馬の関係者は「11月中にもライブドアの堀江社長と梶原岐阜県知事との会談を実現させたい」と話しています。

こっちは随分と好意的です。手遅れになる前に声がかかったことも大きいと思いますが、オグリキャップをアンカツを生んだ関係者の「笠松競馬への誇りと愛情」が短いニュースソースに感じられました。まぁ高崎競馬関係者の中にも当然「もうちょっと早く声をかけてくれれば」と内心忸怩たる思いの人たちもたくさんいたと思いますが・・・

白井爺の電波本出版へ

2004年11月05日 | 競馬ニュース
ハルウララ日記

 『ハルウララ日記(39編)・日本の競馬再生/三部作(白井透私案)・(5ヵ年計画)・(馬社会の戦略)、極軽種馬論、アーサー・B・ハンコック三世・インタビュー、ノーザンテースト、コンピューター革命とファミリー・テーブル、サラブレッドの歴史、20世紀の血統、日本の競馬発達史、ミレニアムは21世紀』を収録した。題名は、ずばり「ハルウララ日記」。11月初旬には本屋に出回る。

何が「ずばり」なのか理解に苦しみます。「ハルウララ日記」として売るのなら、余計なページが多すぎます。駄馬の名を冠した書籍で「サラブレッドの歴史」なんぞ語るとは正気とは思えません。今まで築き上げてきた自分の名誉に泥を塗ることになるのは必定です。裸の王様を諫める人はいないのかなぁ。

タヤスツヨシ産駒、ヴィクトリアオークス制覇

2004年11月05日 | 海外競馬
ソース netkeiba.com

4日、豪・フレミントン競馬場で行われたヴィクトリアオークス(3歳牝、豪G1・芝2500m)は、D.タガート騎手騎乗のホロービュレット Hollow Bullet(牝3、豪・J.マカドール厩舎)が、キリクウォング Kylikwongを短頭差制し優勝。タヤスツヨシ産駒による豪G1初制覇を達成した。勝ちタイム2分41秒28。さらにハナ差の3着にストームアラート Storm Alertが入った。

Hollow bullet

ダービー馬なのに何となくお笑い系種牡馬(謎)という印象のあったタヤスツヨシですが、南半球で結果を出せてよかったです。TAYASU TUYOSHIって英語圏の人には発音しやすいんでしょうか?ベタな日本語由来の名前をもった種牡馬の産駒が海外G1を勝てるなんて時代も変わったなぁ。

利益が出ないなら潰れて当然

2004年11月04日 | 地方競馬
利益を出せない地方競馬が廃止になるのは当然だ。

国や地方の債務が凄いってみんな不安で怒っているんでしょ。ネズミ講同然の年金の仕組みにみんな怒っているのでしょ?日本医師会を始めとする既得権を擁護する団体をウザいと思っているんでしょ?二回も債権放棄を受けながら結局、産業再生機構逝きになったダイエーを冷笑しているんでしょ?

確かに、地方競馬の衰退は馬事文化の衰退になるかもしれない、馬産地に壊滅的な影響を与えるかもしれない。地方競馬関係者の職が失われるかもしれない。

しかし、利益が出ない団体を淘汰させることは資本主義社会の大原則だ。デフレ不況に入って以来、毎日のようにどこかでたくさんの企業が倒産している。参考 それなのに、税金で飯を食っているのに威張っている役人や、何度も債権放棄を受けていながら恥じらいも無くエラソーにしている大企業や、公的資金をもらっているのに相変わらず尊大なメガバンク等々、そいつらが日本の経済・社会を腐らせているのは周知の事実だ。

利益の出ない小汚い地方競馬場に税金突っ込むなんて基地外沙汰じゃ。馬事文化とか生産の裾野とか奇麗ごとなんか言うな。現に再雇用先の段取りができていた高崎競馬関係者なんてライブドアの申し入れを迷惑がっているじゃねぇか。

地方競馬存続の署名を集めている人たちは、利益の出る仕組みを考えてくれる民間企業を募ったり、自らが「こうすれば利益が出るはずだ」という主張して賛同者を増やす方向で行動しないとダメだろう。脊髄反射的に「廃止反対~」とシュプレヒコールをあげるのは「血税投入してもいいから存続させて」といっているのと同義でありカッコ悪いからやめたほうがいい。

ジャパンカップ デルタブルース鞍上はアンカツ

2004年11月04日 | 競馬ニュース
サンデーサラブレッドクラブ

コスモバルク 五十嵐冬  ゼンノロブロイ ペリエ
デルタブルース 安藤  トーセンダンディ 未定
ナリタセンチュリー 田島  ハイアーゲーム 蛯名
ハーツクライ 武豊  ヒシミラクル 角田  ホオキパウェーブ 横山典

PURE GOLDさん曰く、ヒシミラクルの出走は外国馬の出走状況で場合によっては微妙ということです。うーむ、G1、3勝馬がそういう扱いでいいのだろうか? デルタブルースに岩田騎手が乗れないのは、まだ彼が公営園田の所属だからなんでしょうか? 府中でG1を3勝しているアンカツなら経験豊富な分いいかも。

インブリード神話の嘘

2004年11月02日 | 血統
インブリードとサラブレッドの競争能力には因果関係が無い

インブリードで名馬を作るという神話

一般に競馬ファンは(血統ファン?)はインブリードと競争能力はリンクしていると考えている。ゲームの影響もあるのかインブリードが競争能力に影響を与えていると信じている人は多い。生産者もかってトウショウボーイが「お助けボーイ」などといわれて神格化されたときには競って、奇跡の血量を再現すべく配合を考えたらしい。

しかし、「インブリードが競走馬の能力を底上げする」という考え方には全く根拠が無い。確かにインブリードの権化であるエルコンドルパサーのような馬が走ることもあるが、全ては結果論である。

インブリードがあろうがなかろうが走る馬は走る

刷り込みか思い込みか知らないが「この馬の能力は○○○の3x4に起因する」等の妄言を何の疑問も無く嘯く血統ファン(マニア?)は結構いる。競馬ブックの血統短評には毎週そういった字面が紙面を割いている。

それではインブリードがあると競争能力が高まるという事実があるのだろうか?インブリードがあったほうが名馬が生まれやすいのか?

近年の年度代表馬のインブリード

5代アウトブリード 
ミホノブルボン ビワハヤヒデ ナリタブライアン ジャングルポケット

5x5
テイエムオペラオー(Nasrullah) シンボリクリスエス(Royal Charger)

4x5
マヤノトップガン(Nasrullah) サクラローレル(Nasrullah) エアグルーヴ(Hyperion)

3x5
トウカイテイオー(Milesian)タイキシャトル(Hail to Reason) 

4x3
オグリキャップ(Nasrullah)

多重インブリード
エルコンドルパサー(Northern Dancer ・Native Dancer・Special)


少なくとも年度代表馬になるような名馬に特定のインブリードパターンがあるとは言えない。

インブリード論は結果論

以前どこかで「トウショウボーイの名馬たる所以はハイペリオンの奇跡の血量であり、そのハイペリオンの名馬たる所以はセントサイモンの奇跡の血量である」という論旨の文章を読んだことがある。一見論理的に見えるが、競争能力とインブリードの因果関係についてこの事実だけで何らかの真理をアウトプットしようとするのは論理の飛躍である。

ハイペリオンは第17代ダービー卿がセントサイモンの奇跡の血量へのこだわりから生まれたことは史実だが、ハイペリオンが生まれるまでに数え切れないほどの奇跡の血量を持った駄馬を生産して、やっとアタリが出たのがハイペリオンだったのである。(参考:名馬の生産

ハイペリオンが名馬である理由が奇跡の血量にあると短絡するのはおかしい。インブリードが名馬の生産の必須条件であるなんて事実はどこにもない。史実が教えてくれることは、ダービー卿が3x4に固執してハイペリオンというアタリが出たということだけである。

過去から現在に至るまで錬金術としての血統論は様々論じられてきたが、インブリードと競争能力の明確な因果関係を証明できた人間はいない。サンデーサイレンスの産駒は走るというのは事実だが、○○のインリードが走ると断言できるような資料はどこにも無い。あったら教えて欲しい。

インブリードと競争能力との間に法則が見つけられるとしたら、それはダビスタ等のゲームの中だけであろう。

リアルシャダイ最後の大物 グラスポジション

2004年11月02日 | Weblog
今週のメインはアルゼンチン共和国杯、G2ですけど結構面子は地味ですね。過去のデータからいうと昇級初戦馬、格上挑戦馬が活躍するレースらしいです。注目はなんといってもこの馬です。

グラスポジション 6代血統表  戦績

リアルシャダイのラストクロップ・・とおもったらラストクロップは現4歳か。とはいうものの現4歳世代に期待できそうな馬はいません。リアルシャダイ産駒が重賞を勝てるとしたらこの馬が最後かも(サンライズジェガーは引退?)

ノーザンテースト王朝と三大種牡馬時代の間隙を突いてリーディングサイアーになったことのある名種牡馬です。もう一花咲かせて欲しいな。

ローエングリン JCDへ

2004年11月01日 | 競馬ニュース
ソース スポニチ

悲願G1奪取を狙ったローエングリンは前半5F60秒1の制御が利いた逃げを打ったが、直線粘りをを欠いて5着。横山典が「きょうはマジメによく走っていたが…」と渋い表情を見せれば、伊藤正師は「芝の引っ掛かりがなかったせいか(馬が)違和感を感じていた様子だった。それに4コーナーで変な感じで手前を替えていた。その辺が課題」と分析。今後は砂に新天地を求め、ジャパンCダート(11月28日、東京)に登録する

確かにどのコメントを見ても「芝じゃG1は無理だ・・・」という感じが伝わってきます。天皇賞の横山騎手のコメントも「完璧に乗れたけど・・・」だったし、矛先を変えたくなる陣営の気持ちはわかります。でもマイルならまだ可能性あると思うんだけど、天皇賞からマイルCSというのはダメなんでしょうか?ダートもいいけどいっぺん武豊騎手を乗せて追い込んでもらいたい、と考えるのは素人考えか・・・

競馬ブック次走へのメモの裏側

2004年11月01日 | Weblog
村上和巳の編集員通信

「あの次走へのメモは読者だけでなく、騎手である我々も大いに注目しています。そんなコーナーだからこそ、正確な記事を書いて欲しい。過去にはあの文章が原因で乗り馬から下ろされた騎手もいるんです。下手な乗り方をした騎手に責任があるのは当然ですが、仮に、誤った認識や誤った評価がそのまま文章になるとしたら、騎手にとっては死活問題にもなりかねません。もちろん、正当な批評は素直に受け入れていますが」

緩衝期間をおいて件の武豊事件に対する現場の本音を巧みにオブラートに包んで書いています。(騎手側の申し入れを全掲すれば文句は出ないな) 高度な政治的配慮がにじみ出た文章ですが、ジャーナリストとして高邁な倫理観も同時に感じられます。ケイバブック社は権威に弱くたまに取材対象から抗議を受けると簡単に屈してしまう情けなさはありますが、常に中立を意識している点は立派だと思います。安西美穂子のエッセーを連載してしまうような某誌とは〔以下略〕

日本産馬 韓国競馬で相次いで優勝

2004年11月01日 | 競馬ニュース
今年5月のHBA日高軽種馬農協主催「トレーニングセール」で、JBBAが購買した2頭が韓国の「外国産限定新馬戦」で相次いで優勝して話題になっている。

ピルスンガンジャ 父アジュディケーティング 母ミスレディベンド

コスモバスティル 父メイセイオペラ 母ナンゴーソロン

地方競馬がどんどん衰退していく中で、馬産地が馬の売り先として成長著しい韓国競馬に眼をつけるのは当然ですね。この2頭は日本生産馬の広告塔の意味を背負って戦略的に韓国に渡ったようですが、思惑通りの結果に関係者は喜んでいるでしょう。ダートのマイルが中心のレース体系らしいので地方競馬向けに生産して売り余した馬の行き先としては最良ですね。香港以外での中国競馬も発展過程にあるらしいですし、生産界の未来も真っ暗ではないようです。

参考 急速に拡大する韓国のサラブレッド生産