こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。
環境省がまとめた資料によれば、2013年には20施設だった【譲受飼養業者】の登録件数が、2020年時点で178施設に急増しています。
2024年時点では200施設を超えていることは確実といわれています。
【譲受飼養業者】とは、動物を引き取って飼育する業者のことで、老犬ホームや老猫ホームなどがその典型例です。
老犬ホーム等が急増した背景には、老々飼育問題があります。
高齢の飼主がペットを飼育していたものの、飼主自身の高齢化による施設入所などによりペットを飼えなくなったり、あるいは、飼主の体力的な問題により、高齢化したペットの介護ができなくなるという問題です。
高齢者がペットを飼育するケースが今後も増えて行くことは確実と思われますので、老犬ホームや老猫ホームが今後も急増していくことは間違いないと思われます。
老犬ホーム等の需要急増を機に、【譲受飼養業】に参入する者の中には、動物愛はないものの、単に金儲けを狙って参入してくる者も増えてくるはずです。
人の老人ホームの場合でも、手厚い介護をする優良施設もあれば、入所者を虐待するような劣悪な施設もあることは、公知の事実といえるところです。
老犬ホームや老猫ホームについてもまったく同じことが言えます。
愛するペットを老犬ホーム等に託す場合は、施設代表者が動物愛を持っている人物か、スタッフの人数は充実しているか等、事前の入念な調査が不可欠といえるでしょう。
会社の場合でも、トップの人間性が組織の体質を決めます。
老犬ホーム等を選ぶ場合も、最終的な選定基準はトップの人間性を見ることに尽きると思われます。