こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。
先日、NHKの【ワイルドライフ】という動物番組で、獣医師の齊藤慶輔(さいとうけいすけ)さんの活動が特集されていました。
齊藤さんは、【プロフェッショナル~仕事の流儀】で2008年にも特集されたことがある著名な獣医師で、【猛禽類医学研究所】の代表者です。
猛禽類医学研究所は、環境省が設立した【釧路湿原野生生物保護センター】に活動拠点を置き、傷ついた猛禽類の治療・保護を行なっています。
北海道にはオジロワシやオオワシ、シマフクロウなどの稀少猛禽類が棲息していますが、人間活動の影響によって負傷したり死亡することが少なくないといいます。
風力発電用の風車の羽根に接触して翼を骨折し、飛べなくなったオジロワシ。
高速走行中の車と接触して翼を負傷したオジロワシ。
列車と衝突して死んだオジロワシ。
車と衝突して脳にダメージを受け、動けなくなってしまったシマフクロウ。
以上のような傷ついた猛禽類の治療・保護に尽力しているのが、齊藤さんの猛禽類医学研究所です。
齊藤さんは、治療・保護した猛禽類にリハビリ訓練を行なうことにより、野生に復帰させることを原則としています。
しかし、翼の片方を失うなど、いかにリハビリ訓練を施しても野生復帰は不可能になった鳥もいます。
猛禽類医学研究所では、野生への復帰が不可能になった猛禽類を50羽以上も終生飼育しているとのことです。
終生飼育は環境省の保護増殖事業に含まれないため、国からの予算は下りません。
国としては、野生復帰が不可能な個体は殺処分するのが方針のようです。
そのため、猛禽類医学研究所が独自に終生飼育費用を調達しなければならず、民間からの寄付やクラウドファウンディングにより終生飼育を続けています。
国の方針と同じく、野生復帰が不可能になった猛禽類を安楽死させるという方法もあります。
しかし、斎藤さんは、ワイルドライフの中で静かに語っていました。
「彼らはほとんどが人間が原因で傷ついているわけです。それを人間の判断で、はい殺処分ね、というのはあまりにも虫が良すぎる。狭いながらも(保護施設で終生)快適に過ごしてほしい」と。
斎藤さんのように、熱い思いを持って猛禽類のために尽力している人物がいます。
猛禽類医学研究所のホームページでは、その活動の詳細が写真付きで掲載されています。
ホームページアドレスは次のとおりです。
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