こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。
『週刊現代』2023年12月2日・9日合併号で、四国や愛媛県の山奥に「犬捨て山」が存在することが報じられていましたので、ブログで取り上げておきます。
愛媛県を初めとする四国地方には、人が立ち入らない山がちな場所が多く存在し、人目に付かずに犬を捨てることができるようです。
野良犬事情に詳しいペット業界関係者によると、大阪や神戸などの大都市から四国に犬を捨てに来る飼主やペット関連業者が多数いるため、愛媛県を初めとする四国の山奥に「犬捨て山」ができてしまったようです。
もともと人間に飼われていた犬は自分で食料を確保できず、野生で生きて行くことは困難です。
そのため、四国の人里離れた場所に捨てられた犬たちは、ほとんどがすぐに死んでしまうものの、ごく一部の犬が、それ以前から野生化している群れと合流し、「犬捨て山」で かろうじて生き長らえているようです。
「犬捨て山」が存在する背景には、ペット流通システムの構造的問題と無責任な飼主の存在があります。
ペット流通経路の大きな流れは次のとおりです。
①ブリーダーによる子犬・子猫の大量繁殖 ⇒ ②ペットオークションでの競り売り ⇒ ③ペットショップでの販売 ⇒ ④売れ残ったペットは「ペット引き取り屋」へ(つまり、事実上の殺処分)
ペット流通経路において、先天的異常等のために売り物にならないとみなされた子犬・子猫がブリーダーによって遺棄されることがあります。
また、ペットショップで売れ残った犬猫を遺棄する者もいます。
「犬捨て山」が存在する背景には、子犬・子猫の大量繁殖・大量販売というペット流通システムの問題があることは確かです。
無責任な飼主の存在も考え合わせると、ペットショップでの生体販売禁止に踏み切ることが不可欠といえるでしょう。
生体販売を禁止すれば、子犬・子猫の大量繁殖・大量販売というシステムは必然的に崩壊するため、動物たちの命を守ることができるようになります。
動物愛護後進国である日本の、売り物にならない命は遺棄または殺処分するというシステムは、崩壊させるべき時期が来ているのではないでしょうか。
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