司法書士が書くペット信託ブログ

ある動物保護団体の怒り

こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

 

令和6年6月、生きたインコを ゆうパックで一方的に送り付けられた動物保護団体の怒りが、SNS上で公開されていました。

生きたインコを一方的に送り付けられたのは、小鳥の保護活動を行う【NPO法人 ことりのおうち】です。

 

ゆうパックの伝票には依頼主の名前は記載されておらず、梱包の仕方に問題があったため、配送の途中でインコが死ぬ危険もあったようです。

 

そして ゆうパックの中には、「飼い主が亡くなったため、飼育ができなくなりました。どうかお引き取りいただけたら幸いです」と書かれたメモが同封されていたとのことです。

 

ちなみに、ゆうパックでは哺乳類は送れませんが、鳥類・魚介類・爬虫類などの小動物は、一定の条件を満たせば送ることができる扱いのようです。

 

【ことりのおうち】の代表者は次のように怒りを露わにしています。

 

「飼い主が亡くなったなら協力はします!でも名乗りもせず命をこんな危ない方法で送るなんてありえないです……。一方的に送ってきて、お世話にかかる費用は店の資金や支援者の善意の寄付でやるのが当たり前の考えなんですか? 猛暑日なら死んでたし……ホントこんな事はしないで 必ず電話にてご相談ください!必ず力にはなるので……!」

 

その後、送り主から非を詫びる内容の電話があったといい、インコは、新しい里親に迎え入れられたとのことです。

 

日本各地に動物保護団体がありますが、その所在地を詳しく明らかにしている団体はほとんどありません。

所在地を明らかにすると、「動物保護団体が世話をしてくれるだろう」という安易な考えで、動物保護団体に無断で動物を捨てにくる人がいるからです。

 

【ことりのおうち】はホームページ上で所在地を明らかにしているため、今回のような事態につながったものだと思われます。

 

事情により動物が飼えなくなることはあるでしょう。

そのような場合は、動物保護団体に事情を話して了承を得たうえで保護団体に託すべきです。

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