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「小桜姫物語」 その2

「小桜姫物語」は77章から構成されている。小桜姫の生い立ちに始まり、臨終の様子。霊界での修行の様子。現世の肉親を見守る姿。家族や愛馬との再会。霊界の神々との出会い。など小桜姫の霊界での生活が描かれている。

欧米の霊界通信はその文化的、宗教的な背景から、キリスト教的世界観の描写になるので、いまいち日本人には受け入れにくいものがある。その点小桜姫物語は分かり易いと思う。ただし、登場する神々や上級霊の姿がかなり古風なのは、小桜姫が現世で暮らした時代の風俗や価値観を反映しているからである。霊界は霊の抱く、想念がすべて現実化されるからだ。

興味深いのは、霊界での指導霊の多くが自然霊(人間としての肉体を持ったことのない霊)であることだ。人間世界の経験を持たないほうが霊の指導には都合が良いということだ。小桜姫の指導霊の老翁は竜神である。竜神は霊界では珍しく、男女神の結婚があり、子供も誕生するらしい。

小桜姫は霊格が高かったようで、やがて神として地上の人々に祭られるようになる。地上で神社が作られるときは、霊界にも神社が作られ、小桜姫は霊界の神社で暮らすことになる。新米の神様として、上級の神の指導を受けながら、地上の参拝者の願いを叶えるために奔走する様子は殊更、興味深いものがある。

また願いを叶えるためには、産土神の役割がとても重要であること。人の生死に関しても産土神の果たす役割の大きさが文中から伺い知れる。私たちの産土神の崇敬がいかに大切かを教えてくれるのである。今、望みや悩みを抱えている方は、ぜひ産土神社に参拝されてみたら如何だろう。

過去ログ「正しい参拝で心願成就」に産土神社とは何かと正しい参拝の方法を参考にしていただきたい。

コメント一覧

フォトン
産土様
お宮参りをされていなくても、産土神は一生その方をご加護くださいます。
一般的にはその方が誕生された時、ご両親が居住されていた地域の守り神が鎮座される神社です。

産土神社と鎮守神社についてはブログのほうで詳しくご紹介したいと思います。
りゅう
お宮参り
母に聞いたところ、姉も私も、生まれたときにはお宮参りをしていないということです。理由は分かりませんが、「その頃は普通の家庭ではなかったかな」と意味深なメールでした。
そんな私の産土様とは、どこなのでしょう。

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