米国シアトル郊外の とある海のそばの田舎町
アンナ・メイというおばあちゃん家にホームステイしていた若いつる姫は
ある秋の日
近所のおばあちゃん達と 山にハイキングに出かけました
川原で石を拾って
誰が一番面白い石を見つけるか競争したり
アンナ・メイと作った ピーナッツサンドイッチを食べたり
楽しい時間が過ぎて帰り路
さわやかな森の小道を 一列になって
一番若いつる姫は 列の真ん中
みんなで歌を歌いながら 実はつる姫は知らない歌ばかり
ワイルドブルーベリーなどを わいわいと摘みながら歩きます
その時突然
左の膝小僧あたりから
脊椎を駆け上ってくる かつて経験したことのない激痛
見ると 真っ黒で毛むくじゃらのくまんバチが
つる姫の黒いスパッツの上に がっちりと貼りついています
上着を振り回し 跳びはねて 列を乱すつる姫
何事だと おばあちゃん達がざわめきます
Bee~~~~~~~!!
くまんバチって英語で何!
Bear Beeじゃないよねえ!!
Aの次は B~~~!
なんでもいいから 助けてえええぇ!
つる姫は くまのプーさんのように駆け出しました
数匹のくまんバチが 何故かつる姫だけを追いかけてきます
アニメでみていただけの光景が 今や怖ろしい現実です
元気なおばあちゃん達が いろんなものを振り回して
やっとハチたちは退散しました
何故あなただけが狙われたのかしら
香水でもつけてた?
などと色々言われましたが つけていないし
列の真ん中で おばあちゃん達と同じように普通に歩いていただけです
スパッツをめくってみると
つる姫の足には 3ヶ所 数ミリの穴が開いていました
針が残っていないかと心配でしたが
誰かが持っていたお薬を塗ってもらい
家に帰って アンナ・メイに なんかの飲み薬を飲まされると
つる姫は 泥のように眠ってしまいました
入り江の海を囲む山の向こうに 美しい夕陽が沈むころ
アンナ・メイが夕食を作る音で目覚めたつる姫
夢だったのかしらと足をみると
くまんバチの刺した大きな穴が3個
神さまありがとう 目が覚めました・・・
ハチに刺されて死んでいたら
国の両親に申し訳が立ちませんでした
つる姫は当時 腰まである長い黒髪
黒いスパッツにグレーのシャツ
一方おばあちゃん達は 白い髪に 白っぽい服装
何故かアメリカのご婦人方は
白いパンツがお好きなようです
後から知りましたが
ハチは天敵であるクマの黒い色に攻撃をしてくるとか
つる姫は クマと間違われたに違いありません
当時の私は 一番若いから狙われたのだと
高をくくっていたのです アハハ・・
ショックで目の下にクマができましたよ
白クマは襲われないのでしょうか
ああ 寒いところにはハチはいませんねぇ
あの 脊椎から脳みそに突き上げてきた激痛
憧れて飛んで行ったアメリカで体験した
数少ない痛い想い出のひとつです
先日も触れましたが
クマより蛇より 身近にいるハチにご注意を
とはいえ 北の方ではクマの出没で大騒ぎのようですね
ドングリなどを主食とする ほんとは可愛いクマさんですが
木の実がなくて くまっているんですよ
どうぞ お気をつけてくまさい
最初の写真は アブでしょうか
近寄っても アブナクない?
ハチとアブの区別もつかない私ですが
懲りずに ハッチ向いてる隙に ハチリ
怖いはずのハチの写真がハチ枚くらいあります
花を撮っていると 必ずいるんですもの
8時8分8秒に投稿!
素敵なハチ日をお過ごしください つる姫