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☆つる姫の星の燈火☆

奇跡の冬の日

いやはや、参りました。

黙ってれば分からないのですが

禁酒宣言今日に持ち越しです   

 

まあ、固いこと言わないで見守りましょう

人生予定通りにはいかないもんです

 

昨日は、去年12月15日の忘年会以来、久々に電車で出かけて

結構歩きました。

肩はまだ痛みましたが、

結構歩いた後で、お昼ご飯を食べて帰る余裕もありましたし

ついでに買い物をして、両手にいっぱい重い荷物を持って帰ることもできました。

当初は痛みのせいで、息苦しくて立ち止まってしまうほどでしたので。

ところで、40肩50肩と言うのは、治るまでにかかる日数だとか。

そろそろ40日経つのでこの辺でケロッと治ってほしいものです

 

さてこのところ、つる姫の実家の話がちょこちょこ出ますが

実家に住んでいた頃の冬のエピソードをひとつ。

 

それは、極寒の2月の朝。

どうしても車で町まで行かなくてはならない用事がありました。

早朝は空気まで凍りついています。

真っ白い息を吐いて車に行き

凍ったフロントガラスにお湯をかけます

車のチョークをひいて、時間をかけてエンジンを温め

いざ!と助手席に母を乗せて車を出しました。

 

雪は降っていないものの、道はつるつる。

ちなみに、車はマニュアルです。

こんな時は、ブレーキをかけなくても

エンジンブレーキだけでもタイヤが滑るのです。

時速2~30キロでノロノロと車を走らせました。

 

カーブミラーのある緩やかなカーブに差し掛かりました。

ミラーに車が映ったのを確認しましたが、相手の位置やスピードまではわかりません。

ゆっくりとカーブの外側を回ると、目の前に車が

 

危ないっ!心で叫び、思わずハンドルを左に切りました。

左には母が乗っています。母は何事もないように前を見ています。

つる姫は母を怖がらせないように冷静を装い、無言でハンドルを握りしめました。

ああ…落ちる!

さっき見ていたカーブミラーが視界を移動します。

1.5メートル位下には、田んぼがあります。

落ちても死にはしないだろうが・・・。

思い出が走馬灯のように脳裏を走ります。

「お母さんの方から落ちる、お母さんだいじょうぶかな・・」

 

そう思った次の瞬間、つる姫はゆっくりとハンドルを右に切っていました。

スピードが遅かったのも幸いし、つる姫の車は落下することなく無事に道に戻りました。

 

心臓がバクバクして、家に帰りたくなりましたが

さらに平静を装って、ゆっくりと車を停めました。

母は、今の状況がいかに危なかったかさえ分かっていませんでした。

「どうかしたのか」みたいな

 

すると、この凍った道のカーブをスピードを出して曲がってきた車の運転手が

車を停めてつる姫たちの乗った車の方に走ってきます。

「すいません!!」

すいませんじゃねえだろうが!このタコ!(心の叫び)

と思った時、母が

「ああ、○○さんの旦那さんじゃ~」

あらら・・・まあ、田舎じゃあ通りすがりの人もみんな知り合い。

 

「急いでてミラーを見ていませんでした」

ふざけろ・・・と思いましたが、知り合いと聞ききつい事も言えず

大丈夫ですから、と言って車を出しました。

 

家を出て10分ほどの所でした。

先が思いやられましたが、ゆっくりゆっくり、ブレーキをかけないでもよいスピードで

街に向かいました。

 

ここを抜ければ、道は凍っていない。

そう思いながら最後の難関を走ります。

道は広いけれど緩やかな下り坂です。

エンジンブレーキだけで下り続けます。

すると、前方を走っている車が何故か、何度もブレーキをかけているのが見えます。

恐らくブレーキが効くかどうか試していたのかも知れませんが

ばかな事を・・・と思っていた矢先

その車がおもちゃのように、面白いように2回転半して側溝にはまってしまいました。

あらら・・・。

中からおじさんが照れ笑いをして出てくるのが見えましたが

つる姫には救助の術がない。

しかも、用事の時間が迫っている。

申し訳ないけれど横目で見てそのまま通り過ぎました。

 

 

その後、2台の車が田んぼや側溝に落ちているのを見ました

結構危なかったんじゃなぁ、とのんきな母が。

 

免許とりたてのようなつる姫が、無事目的地に着いたこと自体が

奇跡のような冬の一日でした。

 

帰りは道の氷も融けておりましたが

よう行って帰ったの~、と

途中で休憩した時に会ったバスの運転手さんに褒められたのを覚えています。

 

それにしても、母はどういう神経をしているのでしょうか。

いつも何かあると

「私は誰かに守ってもらっているのだ」と自慢するのです。

世の中には、知らない方が幸せな事って沢山あるのでしょうね

 

今も目に焼き付いて離れない、視界を移動するカーブミラーの光景。

思い出が走馬灯、というものはこういうものだと初めて知った寒い朝でした。

いまだに忘れもしない○○さんの旦那さま、お元気で車を走らせておられるでしょうか。

 

雪道、凍った道の運転には十分にご注意を!

故郷は、車社会です。

Hちゃん、気を付けて通勤してね(すいません、公共の電波で)

 

長くなりました。

今日もご訪問ありがとうございます。

 

感謝をこめて                                   つるつる姫

 

 

 寒牡丹


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

つる姫
テバネさん
はい、あの時にブレーキを踏まなくてよかったです。
踏んでたら確実に落ちるか衝突でした。
運転は上手ではないですが
父にさんざん教え込まれたことを守ったから。

若い頃は暴れん坊だったのですね。
今は落ちないパイロットさん(爆)
そして、作る側になりました。めでたし
つる姫
ブラボーさん
運転していると怖い思いは少なからずありますね。

私もすごい雷雨の中を運転して怖い思いをしたこともあります。
なぜか、不思議とだいじょうぶだ~~という
変な自信があるんですよね。

アホだからじゃなく、やはり何かに守られているんでしょうね。
ありがたいことです
テバネ
いつ頃からだろうか・・・・・
チョークが無くなったのは(汗)

アイスバーンは素人さんはつるさんのように、
慎重に運転しないとね。

私はこれでも元ラリーストでしたから、滑る/横向き
運転は得意技ですが、それなりに経験や練習してます
しね。
そういえば・・・・・一度時速100Km位で・・・・・・
転倒したな(自爆)

ぶつけるのもイヤだけど、ぶつけられる事のないように
安全に~

ついでに(汗)肩もお大事に~
ブラボー
同じような経験思い出した~
この辺も土地柄冬は寒くて、
昔はガラスにお湯をかけてから出勤していましたよ。

今ではしなくなったアイドリングなど最低でも5分近くやってたのかな?

で、危ない話ですけどね
母を乗せてここから小山方面40分程の所に出掛けた時の話。
帰り道の話、少しづつ霧が。。増々霧が深くなって、(珍し事)
とうとう前の車がやっと見える状態に、その内電気点けても確認できない状態

ソレも街中では無いから目標物も無く母は心配で騒ぐ
「大丈夫よ!」と言いながら
通り過ぎる時、他の車がぶつかってるのが見えた時
ヤバイ!!と思った。

しかしもう少し行けば多分あの辺りになる筈。。。と
ノロノロ運転しながら、さすがこの時は対向車も無く
停車中の車らしき物体を数台通り過ぎ。。
走りながらアホは私だけなんだ。。と思って走ってた

この話は今でも母が皆に怖かった!と語り継いでいる
そして私の運転は大したものだ!と他の事褒めて貰いたいのに。。

毎日運転する仕事の時にはバケツをひっくり返したような雨の経験も有る。
その時も側溝に何台かハマっていたけど、私は大丈夫だった。

何でそう言う時に待たずに走るのか?自分でもわからない

何でやろ~~?アホだから~?何が有っても大丈夫~だからね私。

つる姫
るみこさん
車に雪が積もったりすると
お湯をかけて溶かすんですよ。
昔はみんなやってたような気がしますが(汗)

何かに守られているというのは
私も何度か感じたことはあります。
感謝しなければ。

胆が据わっているかなあ?
自分でも気づかない部分ですね。
いざ何かが起こった時自分がどうなるかって
そうなってみないとわかりませんね。

日々いろんな経験をした積み重ねが
そういう場面で自然に出てくるのかも知れないです。

るみこ
肩が・・・
徐々に回復されているようで何よりです。
40肩でありますように!

凍った車の窓にお湯をかけたという部分に
ほんと、び~っくりしましたが(笑)
窓ガラスが割れなくてよかったですね。
今は解氷スプレーなどがあるのでしょうね。

車は一旦滑り始めると止め様がないですね。
我が家も幾つか危機一髪体験がありますが
きっと大きな何かに守られていたのだと思います。

>知らない方が幸せな事って沢山あるのでしょうね

これは私も義母と以前話したことがあります(笑)
分かったり気付かない人のほうが、人生楽で幸せそうだね・・・って。(当時のある親類に関してでしたが。笑)

つる姫さん、やっぱり肝の据わった芯の強い方だわ。
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