さて いよいよ手術がはじまります
おしりなどに 何回か注射をされ
いよいよ喉に メスじゃなくてハサミのようなものが・・・
その辺は覚えてないのですが
局部麻酔なので のどに注射でもされたのでしょうかあああああ・・・・
怖くて 口を大きく開けられないかわいそうなつる姫に対して
お医者は 口をあける器具を持ってくるように看護婦に命じました
その大きな硬い器具を小さな口に入れられると
苦しくて苦しくて・・・
「くちあけるから それいれないで~」と わめくミジメなつる姫
悪魔のようなお医者と 能面のような看護婦の顔が目の前にありました
心臓の弱い方は ここから先はスルーしてください
ぶちっ 一個目
悪魔のかけたメガネに
つる姫の美しい真っ赤な血が飛び散りました
ぷちっ 二個目
どや顔になった悪魔の顔を
つる姫は 何故かしっかり目を開けて見ていました
ああ つる姫の大切な身体の一部は
銀色のお皿の上に
見守るしかない母に
お皿の扁桃腺を見せながら
「ほら 見事なうめぼし」
本当に そう言い放った悪魔!
怖ろしい手術の終わったつる姫は
その後 病院の二階で永遠の眠りに落ちました チガウカ
数時間後 診察室に降りてきたつる姫は
気持ちが悪くなり 嘔吐しました
辺りは真っ赤な血の海
母は 緊急事態かと 超焦っていました
でもそれは 手術中に喉から胃に落ちた血液だったんです
不機嫌に仏頂面でそれを掃除する看護婦の顔
それをみて気の弱いつる姫は 幼心に罪の意識を感じたものです
子ども心を踏みにじって 何が白衣の天使だょ
そんな一日が終わり
その日はおばあちゃんの家に泊りました
朝から何も食べていなかったつる姫は
のどが渇いて 目が覚め
ストローで牛乳を飲ませてもらいました
すると
術後の喉には うまく入っていかず
鼻から牛乳がでました
はなからぎゅうにゅ~~♪
いまにして思うと 何と原始的な手術だったのでしょうか
入院もせず 傷口には薬を塗るだけ
二日目からは おかゆを食べた気がするけど
切ったのは喉ですよ のど!
しかし 幸運な事には
おちびのつる姫はそれから ほとんど熱を出さなくなりましたとさ
めでたし !
時代はさかのぼりますが
大好きなおばあちゃんと
若いおばあちゃんはまだ40代でした
つる姫のかわいい瞳
感謝をこめて つる姫