☆つる姫の星の燈火☆

#240 嫌われる勇気を読んで

先日少しお話ししましたが、長いこと順番を待って、やっと図書館から借りて来た、「嫌われる勇気」二日ほどで読み終えました。

10年ほど前に出されたこの本は、かなり話題になったようです。

この本は、アドラー心理学に傾倒し学んできた「哲学者」と、悩み多き一人の「青年」との対話で、成り立っています。

なので、あたかも哲学者と自分との会話のように感じる部分もあります。

昔は読書感想文は得意な方で、賞をもらったこともありましたが、今書こうとしたら全く無理。

原稿用紙何枚とかに収まらない感じ。

 

メモを取りながら読んだので、とりあえずはまとめ的に書いて、底から話を広げます。

 

これを実践出来たら、誰でも幸せになれるという3本の柱。

1・自己受容

 何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかを考える。

 ありのままの自分を受け入れて、変えられるものについては変えていく勇気が必要。

 肯定的に「あきらめる」

2・他者信頼 

 他者を敵だと思っている人は、自己受容も出来ず、他者を信頼できない。

3・他者貢献

 私を捨てて誰かに尽くすことではなく、「わたし」の価値を実感するためにこそなされること。

 他者が私に何をしてくれるかではなく、私が他者に何ができるかを考え実践していく。

 

ここからはすべて私自身に関してのお話ですが、まず、①の自己受容。

今まで何十年生きて来て、私にとって最も必要なことでした。

最近になり、良くも悪くも色々ありましたが、今までしてきたことが報われ、残りの人生をストレス少なく生きて行けるヒントを沢山得るチャンスがありました。

それは、特に結婚してから、最も煩わされてきた、「対人関係」を断ち切れている事が大きなポイントだとも思っていた私にとって、②と③は不要だとさえ思いました。

それは、仕事もなく、社会との特別なつながりがなくても生きていられる今だから言えることでもあります。

 

また、そのほかに、褒めることは縦の関係を作る事。

自分が優位に立っているから人をほめる。

そして、褒められるのが心地よい人は「自分には能力がない」という信念を形成していく。

というものがあります。

ええ?と思いました。

褒められれば大人でもうれしいし、お世辞ではなく、心底相手を褒めることもある。

子どもなんかは、褒めるとますます頑張るように見える。

でも、子どもは、褒められたからまた褒められようとする、褒められるために気に入られるようなことをする、、というような循環になっていくのかなあとも思うと、まあ合点がいく。

それが、子どもにありがちな、「親に気に入られるようにふるまい、自分のやりたいことができない」になるのかもと。

それは、先日息子と話して、考えたことでもありますが、「他者の人生を生きること」につながるのかなとも。

私自身が、親に嫌われたくなくて思うような進路を歩めなかった、と思っていた人ですから。

でも、アドラー心理学では「過去のトラウマなどはない」ときっぱりトラウマを否定しています。

経験によって決定されるものではなく、経験に与える意味によって自らを決定する、のだそうです。

だから、私は、親のせいではなく、自分が好き好んでこの人生を選んで歩んできた、ということになります。

親のせいにしている方が楽だという事がよくわかります。

また、自分の子どもに「自分の人生好きなように生きろ」というのは、親の責任逃れだ、という記述もあり、

何が何だか分からなくなる部分もあります。

レールを敷かれる方が楽なのか、自ら切り開くのか、その子供の性質にもよるし。

 

とにかく、うんうんと思って読んでいたのは最初の方だけで、疑問符が多く残りました。

若い頃は、こんなような啓発本もたくさん読みました。

なにせ、高校時代にキェルケゴールに嵌ったような私ですし。

その後も、性格的に悩みは多かったけど、自分がいつか老いて死ぬなどという考えはほとんどなくて、夢と呼べるものがあった頃です。

ただ、今に思えば、その「夢」は、きっと具体的で明確じゃなかったんです。

現実から逃げたいだけだったのかもしれません。

沢山の本を読むたび、意識を強め、自分が向上するためには、このステージにいてはいけない、また先に進もう、と思いつつ、挫折の繰り返しでした。

親のせいじゃない、自分が選んでやってきたことです。

 

今の私には挫折を繰り返すには、未来は短い。

もちろん、若くても不慮の事故や病で、おもいがけず人生が終わることもあります。

でも、私は今更、あえて他者を信頼しようという努力はしないし、他者に貢献するとしたら、見知らぬ人への小さな親切や、家族に気を配るくらいです。

 

ということで、なんでもそうですが、この本も、出会うタイミング、状況によって解釈もちがうと思う。

内容に疑問符はあったけど、一晩寝て起きたら割とすっきりした。

 

「過去と他人は変えられない。

自分もそうやすやすと変われるものでもない。

でも、行動は意識で変えられるし、問題は過去や未来ではなくいまここ」

「他人の課題と自分の課題に区別をつける」

私はこの本をヒントにこれを受け取りました。

たったこれだけの事でも、残りの人生はかなり楽に生きられるんじゃないかなあ。

 

最後に言うのもあれですが、アドラーによると、すべての悩みは「人間関係」からくるものだそうです。

②と③は、それを味方にするってことかしら。

煩わしい人間関係、断ち切ることの方が楽というのが本音ですが、病気を持っている私にとって、お医者様への信頼について考えると複雑です。

でも、これまでみたいに、お医者様にまで気を遣うのはやめようと思いました。

思う事を正直に伝えた方が、それを誠意をもって受け止めてくださるお医者様かどうかわかる。

ただの我儘な患者にはなれませんけど、可能な限り健康に生きたい。

 

話が支離滅裂ですが、興味があれば読んでください。

確かに、1・2・3がすべてクリア出来たら、みんな幸せになるでしょう。

それができないから・・・という話になると、振出しに戻ってしまいます。

そのように努力する勇気を持てばいいのです。

その勇気が持てないから、、、という話にもなる。

 

なんでもそうですが、このような本によって、自分の人生は変わりませんし、すべての人が救われるとも思いません。

自分が何を受け取るかです。

 

今日の言葉は先ほどの私の結論にて。

「過去と他人は変えられない。

自分もそうやすやすと変われるものでもない。

でも、行動は意識で変えられるし、問題は過去や未来ではなくいまここ」

「他人の課題と自分の課題に区別をつける」

 

つる姫

 

それと、今ここ、に関して付け加えると、人生は直線のように見えるが、拡大してみると小さな点の連なりだと。

いまここ、その連続。

 

あくまで個人の感想と見解です。

 

今週の絵は

上下関係と厳しい掟があり、一致団結して仲間を守ろうとするカササギフエガラス。

考えてみれば、人間と野生の生き物などと比べる意味はないですね。

わたしは、にんげんだもの。

いまここ、を野生の生き物は普通に実践して生きているみたい。

 

今日から9月。

防災の日ですか。

台風は不思議な動きですが、東京は予報に反して、朝から明るい空ですので、洗濯物干しました。

 

ご訪問いただきありがとうございます。

感謝をこめて

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

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