秋に蛍の話など、あほかと思われるでしょうが、今朝のNHK爽やか自然百景に故郷の近くの帝釈峡が出ていました。
石灰岩でできた風景はもちろん、そこに生きる小さな命たちの事も綺麗な映像で紹介されていて、こんな素晴らしい場所の近くに育ったことを誇らしくさえ思いました。
石灰岩に含まれるカルシウムを食べるカタツムリたち。この辺りにしかいない珍しい種類もいるそうです。
それを捕食する蛍の幼虫。
その蛍のメスは羽が退化して飛べない、ということを恥ずかしながら初めて知りました。
けなげにお尻を光らせて、雄の来るのを待っているのですって。
何度も訪れた場所ですが、秋にでもまた行ってみたくなりました。
ただ難点は交通の便。路線バスも次々に廃線になって車がなければどうにもなりません。
しかしだからこそ、素晴らしい自然が残るのかも知れませんね。
昨今、観光地には色んな問題が起こっているそうです。観光客には来てほしいけど、自分本位な振る舞いで自然を台無しにされては意味がない。
「インスタ映え」すると言って紹介される場所が、常識のない人たちのせいで混乱したり。
前おられましたよね。がけっぷちで自撮していて落ちた亡くなった方も。
本当に困った世の中です。よい写真を撮りたいのは私もよくわかりますが、周りの事を考えてほしい。
蛍の話をするつもりがおかしなことになっちゃいました。
オバサンはこの世を憂いておるのです。はい。
ところで、秋に光る蛍の存在をご存じでしょうか。
三年前実家に行った時、弟が見せてくれました。確かクロマドホタルといって、一生を陸で過ごす蛍。
詳しく知りたい方はググってください。
自然はありのまま。人間はそこから人それぞれの感性で沢山の事を学んだり、癒されたり考えたりするもの。
素晴らしい景色をみて、それを沢山の人にシェアしようという気持ちは、よく言えば素晴らしいけど、一部のみんながやっているのはそうじゃないと思うんです。
いい場所は取り合いになり、混乱も招いているようです。
私は以前嫌な光景を何度かみました。
立派なカメラを三脚につけて花の写真を撮っているおじいさんが、花を愛でて歩く人に向かって「早くそこをどけ!」と怒鳴っているのを。
何か一言言ってやりたい思いを飲みこみました。この場にふさわしくないのはあなたでしょう。って。
また勝手に私有地にまで入り込む輩のせいで、持ち主の方も迷惑されている場所も多々あるようです。
さて、その大自然の猛威が日本列島を直撃しようとしています。
私たちは自然にはかないません。どうぞ備えを十分に。
帝釈峡雄橋の絵です。
感謝をこめて
つる姫