いうまでもなく、何をいまさらな、2008年の作品。
日本アカデミー賞作品賞、主演男優賞を受賞した作品だそうです。
話題になるということは、よい作品ということなのでしょうが、先日書いたように、騒がれている最中には手を出さないし、観ない、天邪鬼のつる。
その天邪鬼が、何気なく選んで鑑賞したあと、感じました。
映画との出会いも、縁やタイミングなんだなと。
5年前、自分の死生感に変化はありましたが、年月が経つに連れ、そんなようなことに意識を向けることなく、日常に流されて暮らしていることが多い。
それは、当たり前の事なのでもあります。
死につながるかもしれない病と生きている人や、その身近にいる人、人の生死に関わるお仕事の方たち以外、常に人の命などについて考える事はあまりないのではないでしょうか。
命ってなんだろう。
体調が思わしくない時に、浮かんで来る想い。
この夏当たりから毎日考えていました。
体が先か心が先か。
魂に戻るときに、どうしてもこの世に置いていかなければならない、名前をつけて生きてきた肉体。
肉体があるから、痛みもあり病もある。
でも、この名前のついた体であり、命だったからこその出会いとか、体験、学びもあった。
そして、人間だもの、どんな立派な人も普通の人も、最後は骨になって土の下で眠ったり、海や山に散らばるのです。
もっといえば、国によって埋葬などにも違いはありますが。
チェロ奏者だった主人公が、納棺師になっていく。
壮絶な死や穏やかな死と向き合い、職業的な差別や偏見も受けます。
人間社会は、普通の人が嫌がるような職業をしてくださっている人がいるからこそ、成り立っているのです。
仕事は自分のため、生活のためでもありますが、まわりの私たちみんなが、色んな仕事をしてくださっている人々に感謝の気持ちを持ったり、表したりすれば、仕事への誇りを持てると思います。
映画の後半、主人公の奏でるチェロの音色と、舞台になった庄内の美しい風景には、心を洗われます。
いつかの冬に、上野公園でみかけた、イケメンチェロ弾きさんを思い出して、チェロの演奏が聴きたくなりました。
その美しい旋律と景色のシーンからの、物語の終わりへの展開も素晴らしかったと思います。
銭湯のおばちゃんと、火葬場のおじちゃんとのエピソードには号泣寸前。
おっと、ネタバレになるので、これ以上は書けません。
多くの方はとっくに観ておられると思いますが、
私は今観てよかったな、と感じました。
映画とのご縁。
泣きたい方は、もう一度ご覧になっては。
★★★★★
さて、嵌まって観ていた「未来少年コナン」が完結。
劇場版ではなかったので、長くかかりました。
諦めないこと、信じるということが、人の心の支えになる。
奪い合えば足りぬ、分け合えば余る、という言葉を思い出す映画です。
お子さんと観てほしいと思います。
わずか10歳位のこどもが、地球の新たな礎を作るのです。
これは、何十年も前の作り話ではありますが、未来を作るのは、若い命。
その命を育てるのは、過去を作ってきた私たち大人なんですよね。
銀河鉄道999にしても、未来少年コナンにしても、あながち作り話では終わらない気もしますね。
さて、朝は晴れていましたが、一気に雲が広がりました。
そのうち、雨になるようです。
明日は文化の日で、四連休にされた方もおられるかもしれませんね。
素敵な休日を♪
今日もつつがなく過ぎますように
感謝をこめて
つる姫
私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。
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