ぼくぽてちん忘備録

a chainless soul
ずーっと夏休み

ヒト

2022-09-24 15:56:00 | 日記
「バーキン」
一昨年、20年ぶりくらいかな?二人きりになった時の一言目がこれ
こういう人のことを厚顔無恥という
なんというか、この人の20年も透けて見える、私の20年も安くなる、そんな脱力感があった

三橋先生のYouTubeに井川さんがお出になっていたんだけど、
井川さんのことは、わたしの過去の取引先から聞いていた
その人は、井川さんの賭博のお金を、立て替える(実際にはそんな多額を物理的に代払いするのではなく、与信を利用するアテンドをするだけ)賭博界隈のガーシーみたいなもの。
その取引もまあ面白いものだった。新卒でJOCに勤め上げたお父様の資産も退職金も溶かした一人娘の処理事で、その娘さんの周りも当たり一面不良だらけ。誰が味方かわからないから、一人で全員やっつけた。結局最善(親父さんを救った)だったと自負しているし、相変わらず全員から嫌われて終わった。

話を戻すと、井川さん、あれだけの地位や富を一気に失って、本物の孤独を獲得できたんじゃないかな。
周りがあれだけ喧しい環境だった彼は、博打に逃避(依存)することは寧ろ当然で、逮捕収監は、安堵だったと思う。
背任流用して、賭博し続けたあの日々は、勝とうが負けようが、煉獄の日々で、但し、そこだけが自分の居間(居場所)だった。
逮捕された瞬間「やっとめくれた(ばれた)。やっと終わった。」という気持ちだったと思う。
彼の話の中で「赤落ちダイエット」という説明があって、東拘送致のあと「学生時代に体を戻したくてご飯の量を半分にしてみたんです」というお話があったんだけど、すごく分かる。
スケールは違うけど、私もアル中でブラックアウトして救急隊員ぶっ飛ばして警察に保護監禁され、久里浜にたどり着いた時には体重が80kgあって、「終わった。休める。」安堵とともに思ったのは「高校時代の体(60kgでムキムキ)になろう。」と思って飯を減らして筋トレを始めた。白米はおにぎりにして隠して、リスやタヌキ(久里浜にはたくさん生息している)に夜あげていた。久里浜の民様ごめんなさい。おかげで入院中20kg減量に成功した。あとは、読んでみたかった本を読んだりして過ごして。
「誰も期待してないよ何もしなくてよいんだよ」
これは本当に安堵でしかないんだよね。
恐らく少し前の小室哲哉さんも逮捕されたときに、感じた安堵だと思う。
井川さん。三橋先生との会話を見ていて、彼は対話がとても美しく優れているの。
内容は世俗的で卑猥なことも多かったけど、相手の話を遮らない、よく聞き、その最中も次何を話すか考え、相手の言い終わりで、引き受け、的確な回答と、次の話をきちんと出来る。
東大法学部卒業後、大原簿記で会計財務を習い、経営者としての自覚と、無自覚な家父長制の運命と責任を受け入れて生きてきたんだと思うんだと思う。
それで42歳で社長、今の私と同じ46歳で大王製紙の会長となり、同年「大王製紙事件」として大衆に晒される。
この時とっくに地位も名声もどうでも良かったんじゃないかな。
大衆があほだってことはよく理解していて、嫌いだったと思う。
彼のお話の中で「安倍(晋三)さんは財務省を敵対視していた。安倍さんはハニトラには引っかからなかった」などその他安倍ちゃんの生前の言葉を述べていたけど、充分すぎる説明だと思う。安倍ちゃんも、大衆、自民党、財務官僚も中国もバカで嫌いだったと思う。こいつら統一教会より劣っているなって。

大衆についてオルデガは、
「大衆とは、自分自身に特殊な価値を認めようとはせず、自分は「すべての人」と同じであると感じ、そのことに苦痛を覚えるどころか、他の人々と同一であると感ずることに喜びを見出しているすべての人のことである」
と言っていて、「他の人々と同一であると感ずること」とはなにか。
差異である。頭書の「バーキン」もそうだが、結局モノの差異が同一にいることの安易な大衆でしかない。SNSという同一の中での差異も同じだよね。
そういえば袈裟の色がどうこうと、同一を出ない差異や優位性に快感を得ていた。モノや立場(役職)でヒトを語る何もかもが空っぽなのよ。
この語り口で来られると私自身が、さもその価値観(同一)であるように取り扱われているようで、ひどく落ち込む。
このような大衆が、まさかのナショナルを自称して、他種攻撃を開始する。
それが全体主義の勃興で、安易な同一から始まって、安いナショナリズム、あほな大衆意識が、人々を大量に殺すということになるんだと思う。

少なからず、安倍ちゃんも、井川さんも、そのようなことは感じているんじゃないのかな。

ともかく井川さんは固有の考えをお持ちだと思う
彼世代(60前後)を私は団塊世代を支持する「立場(モノ)主義者」として極めて侮蔑しているが彼独自の分析、仮説は決定的に私の先入観を否定するものだった。これだけの家父長制、華族、政治家に囲まれて生きてきて、団塊世代を「大嫌い」と公言している。
信田さよ子さんの言う
「安易な許しや、乗り越えの錯覚ではなく、親を否定的に乗り越える」
の通り、
彼世代で団塊を否定的に乗り越えることの強さをお持ちなんだなとびっくりした。こいつら世代はこいつら世代でバブルバブルっておこぼれのくせにやたら押し付ける。
彼は生まれた環境を抜きにしても到底勝てない男性だなぁと。かっこいい。


私たち世代、まさに生産年齢世代
私は過去この日記でも「ほったかされ世代」「放課後世代」という表現をして、ロストなんて卑下しないで評価してきたけど、維新支持者の多い世代でもあって、次の全体主義(あまりこの単語も使いたくないけど)の担い手になりかねない。主人公でもなく中継ぎだけの情けない手。
自由主義、個人主義の支持者(団塊世代の内助)は私たちなのかなぁと。
労働市場、金融市場の自由化は私たちが加速、というか市民権を許可させている。誰も逆らわず、存在を看過させたうえで議論を進め、くだらない議論の勝敗に一喜一憂している。
画一化(非人間化)もすすんでいる。
そうだ、私の同期の有名な友人から何やら真剣に訴えかけられて「マイクロチップを埋め込まれる」とかどうのこうのって話があった。
マイクロチップ、もうみんな持たされてるじゃんね
「スマホ」「携帯」をマイクロチップに変えて日常考えたらわかるよ。
「あれ?俺のマイクロチップどこいった?」飯の途中だろうが、仕事中だろうが、う〇こしてようが、マイクロチップ持ってなきゃ気が済まない。
2個しか手がないのに日常、常にマイクロチップで1個つかってる奴しかいないんじゃない?
埋め込んだほうが、楽だし、もう数年したら
「マイクロチップver10pro埋め込むの半年待ちなんだって」
なんて会話してるよ大衆は。
私は、警察にも病院にも収監されて一人の時間を累計500日くらい経験している手前そんなに気にならないほうかな。
SNSなんて「シカト公言ツール」でとても便利。電話だと団塊世代のおっさんから、「あともういっこ」「言い忘れたけど」なんつって一生電話してくる。
「既読して興味なし」とっても便利だよこのマイクロチップ。
こんなもんなんだよね。


カールポランニーの埋め込み(embeddedness)
元々人類の経済(市場)は、人間の社会的諸関係(土地など)の中に埋め込まれていると
産業革命以降、人間(社会)と土地が分離された
以降徐々にその人間と土地が取引の対象となっていった
と言ってる。

現在に至っては市場が埋め込みから飛び出て、市場には需要と供給の自己調整機能があると。つまり市場に意思があるかのようなバカなことになっちゃって。
どんどん人からバカが飛び出しちゃってるのかな

当然の内助、自覚ある伴侶は自身を「配偶者」なんていちいち言わないよ
安くなるから

「お父さんは人で死ぬか動物で死ぬか」
西村先生が3年前に仰っていた
もちろん薬物のことである
結果、最後は”ヒト”であったと思っている
それを見て確認が出来て良かったと思っている

私は、今人生で一番理性的な時間を過ごせている
それは、物質に依存することなく、騒がしい環境もなく、抑圧もなく
ぼんやり人としての余生を生きている
いつかまた、やらかすかもしれないから、これが最初で最後なのかもしれないね
一日一日をまた終わらせる
長いな、長いな、と思いながら終わらせる


いや、井川さんのお話は本当面白かった
財務官僚の出世はPVよりも「増税」「新税」
PVは単なる布石でしかなかったんだ
歌舞伎町に官僚限定の無料ノーパンしゃぶしゃぶ作るのでもう出世はやめなよ
ハニーもたくさん用意するよ
霞が関までお迎えに上がって、ご自宅まで無事お送りします
頑張りすぎなんですよ
ヒトになって安心してどんちゃんやっててください




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