私が西下に運び込まれるまでの空白を埋める
警察から病院へ行って逃げ、飯田橋のアパホテルに数日匿われ、
コンビニで鏡月を買い、ラッパ飲みしながら久里浜に辿り着いて、
何もわからず即日入院するまで
そう、新宿警察に監護される、ん?その前だ何があったんだろう
そこらへんから入院までの数日間が全く思い出せない
東6の同期が死んだよう
私は西下にいる途中で、平原が死にかけちゃって、
病室でその知らせを受け、その日の晩に西下を脱走する
21時の消灯後、24時の頓服時間後は1時間に一回看護師さんが見回りにやってくる。その間がチャンスそうして窓から脱走した。
そんな手のつけようもないあほをまた受け入れてくれた。
だから、私は元々983期の予定だったが、脱走による遅滞で帰棟後は985期と合流することになった
そんな同期にいたおじさん
かれは当時50歳くらいで、元々は大手金融機関のトレーダー、リーマンでファイアード、そこからスリップしたんだろうな
外泊プログラムも毎回スリップしてたもんね
大抵家族を言い訳にしてた
入院時も高齢のお母さんが付き添っていたそう
結局、彼もその母も自己肯定のためにやっていたんだろう
極めてエゴ
自分保護、自分本位のみの自尊心
その手段として手放さないんだろうな
こんな親子を見てきた子(彼にとっての子供たち)の方が心配だよ
本人は超幸せだって
先生から「櫻井さんは何が違うの?」
そんな質問をされたんだけど、
わたしは、家族を何度も放棄されて、わたし自身もなんだか楽しくただ受け入れてきたから、なんの執着もないんだと思う
毒親の息子?楽しいじゃんそれ
そんな感覚なんだろう
そもそもいなかった親からいきなり親ヅラされてみたり、入院したら捨てられてみたり
元々もいた親からは、貧困から捨てられてみたり、いなかった親から捨てられたら、親ヅラしてみたり
楽しかったから
随分機動的、便利なんだな「親」って
楽しかった
死んじゃった彼も、私の親も幸せだったんじゃないかな
立場を垂れ流して、充実してた
私の親はアルコールではなく薬物に依存していたが、死に際に残したラブレターなんて
若いお姉ちゃんの尻追っかけまわしてたのは滑稽で面白かった
まぁ不謹慎で幸せそうだなぁと
現在進行中の依存患者、
わたくしや達也くんや目の前の現金に不安を募らせる彼女なんかは、
まだまだこれから
永くて永くて参っちゃう
先生からの何が違うの?の答えは死んだ時に答えますよ
先が長いんですよ
先生へは、患者になにを望みます?
なんだよね
いまで十分、そして明日が怖い
その繰り返しだよ
断酒5年生
スリップ2回
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