ぼくぽてちん忘備録

a chainless soul
ずーっと夏休み

遁走記⑯(生意気)

2023-06-25 04:27:00 | 日記
「日本すげー!」
これいうやつほんと嫌い
これ言うやつ嫌いな宮台真司も嫌い
宮台真司に迎合して「ネトウヨ」っていうやつも嫌い
ネトウヨも嫌い

冷やかすやつも批判するやつも
今の日本人(おしゃべり)は本当にだいっきらい

厭世を乗り越えて
新たな目標に向けて生きるつもりでいる

わたしは出自がノーマルヤンキーで
ノーマルヤンキーの定石としてボクシングは好きだった
ボクシングをする機会がなく、一昨年友人が経営するジムで初めて挑戦してみた
私は柔道を7年やっていたため体幹は異常に強いが、末端に伝達する経路が弱く、腰が入って肩まで行ったところで止まり、手打ちになる
デブがラケット持たずに卓球しているような無様になる
それでもボクシングが大好き
井岡選手の縁尋は友人だったが、ずっと観てきた
裏話も聞いてきたがあらゆる確執、阻害の連続だった
家族という軋轢、所属する社会の軋轢、これ以上ボクシングを続けるには、辟易とさせるような環境下の下、自分のパンチを磨いてきたことだと思う
尿検査の疑惑、タトゥー批判、井上に比べて地味(は?)など枚挙に暇がない

そして昨日の試合に臨む1週間
・昨年末の酷評
・中谷から逃げた世論(興行的にはこっちの方が金になるのに)
・ジョシュアの3.1kgオーバー
・上記より大きい直前の大麻報道(基準値以下のものをなぜか大合唱)

井岡一翔はね、日本人初を連発させた歴史的チャンピオンだよ?
やっぱりこの国民はどうしようもねーなと思う
計量時に思ったのは、過去最高の仕上がりの体つき
プロ初ドローで、酷評を食らって、素直、怒っていたんだと思うよ
だから上記4項目なんてどうでも良い
勝てばよい
そんな人なんだと思う

いざ試合が始まると歴然
というか長年観てきたけど、井岡の左が初めて見るほどうますぎる
左を当てるだけで、会場は完全に井岡先生によるボクシング講座になっていた
中盤、左を嫌ったのかジョシュアがフリッカーに変えて肩と腕で井岡の左をガードしながら当てるというラウンドがあった
このラウンドは唯一とられたかな?と思ったがラスト10秒で面白い程奇麗に顔面にクリーンヒットを当てていた
その次のラウンドにはジョシュアはオーソドックスに戻していた
10Rくらいからは、井岡らしい力の抜けた「当て技、よけ技」が見れてとても心地よかった
12R終了のゴングが鳴った時にはバレないように泣いていた(私が)

なんだよ。またいつもの伝説かよ。
過去最高とかやる歳じゃねーだろ。

井岡を知るずっと前から、ボクシングを見続けていて良かった。

井岡があんな泣くのも初めて見たかもしれない
彼は天然で呑気にふるまうが、すごい勝ち気なんだよね

今日、僕が皆様に一番伝えたいことは、
勿論、次の展望もありますが
僕たち、
ニッポン人は強いんです
それは、
国籍がどうのとか、
今日勝ったからではなく、
僕たちが、ニッポン人が、その志が必ず、
未来の子供たち、
未来を背負っていくみんなに
僕、これを伝えるために

ジョシュア選手に対しても、
アウェイであることや、再戦してくれたこと
ハートの強さ、偉大なチャンピオンであることを言い
そして、

僕もそうですがジョシュア選手もいろんな悩み(批判)があったと思います
だからここで戦う僕にしか分からない部分とも思いますが、
拳を交えて戦えたことに満足しています

この試合に向けて差別は両者にあった
大衆日本人により見事な露呈した
これはねどちらに好意、というよりかは
この偉大な世界戦を目前に、
毎日垂れ流す気持ち悪い報道に、
この国民は乗っかった
だからこそ井岡選手は相手への世の批判も共感し、爽やかに慮った
その上で敢えて国を語る姿勢

ニッポン人は強いんです

どう?日本人はすげーって、修正歴史学者でも史実でもなく、
素直に生きた、環境に排斥されている、現存する日本人が言っているのよ
どうだよ日本人
お前らの大好きな言葉だよ

彼の日本をあきらめていない姿勢に、曲がり切った背骨が伸びたよ
全然違う目標だけど私もコツコツコツコツやり切ろうと

ありがとうお爺ちゃんも頑張るから
あともう少しだけ、夢を、伝説を見させてください

計量失敗を受け、マスコミの質問に対して






同席してた人が京大院卒(医学部)のひとで、かなり見るセンスが良かった
井岡の試合は上手すぎて、かなり判別が難しいんだけど、井岡のパンチをほぼ理解していた
「当たった。当たった。」都度ぽそっと言っていた
嬉しくなっちゃって
わたしといえば、絶叫しすぎて喉潰れた

そのあと飯食っていた時に、
「違和感」の話をされた
一部上場企業にお勤めなんだけど
短期利益主義であることや、自身がやっていきたいことなどの乖離変域をかなり冷静に、かなり流ちょうに説明したうえで、なぜ?の質問を受けた
ミクロ視点での
 ・株主資本主義への過熱変遷と、経営者の合理判断
それに加えマクロ視点での
 ・経済主体の分別
 ・貨幣の本質(出現と消滅)
 ・予算執行(スペンディングファースト)
 ・その上で徴税とは
 ・たけしに教えてもらった、数理モデル依存の経済学
また法的視点での
 ・貨幣の意味
 ・貨幣の持つ債権者たる地位の要件・効果
さらにさらに哲学の側面
 ・経済学における哲学、自由、個人の捉え方
(主流派経済学者の個人・ケインジアンによる個人)
 ・哲学による哲学、自由の捉え方
(抑圧と自己定義→自己自由成立要件=表裏自己規律)
(自由による弊害→自由と逃避?停止?)
 ・理想とする享受させる幸せの具体的可能性
 ・幸せとは
井岡で絶叫しすぎて完全に喉潰れちゃってて
ただでさえ活舌悪いのに何度も聞き返された
すげーなって思うのは話したら一発で理解すんのね
間髪入れずに「じゃあなんで?」なのよ
突飛な実践主義者(医者捨てて、社長になる目的で上京したくらい)だから自分が行政の長、総理大臣にならなきゃって言ってた
7時間くらい話してた。試合入れたら10時間くらいか。

一番笑ったのが井岡の試合のラウンドごとにラウンドガールの入退場のロープを支える役目が仲が良いIさん(50歳男性)だったんだけど、
京都弁で「あれ、けつ見てますねぇ~」ってフルラウンド12回、至極冷静に言ってたのがほんとにウケた
関西嫌いだけど、案外いいのかもね



そう、勉強すればよい
人間は言葉を自分のものにすればよい
無ければ言葉を作ればよい
国籍がどうこうない、他責じゃない、他人がどうじゃない、友達がどうでもない

そうなの私だけの私が作った言葉
「わたしはすごい」






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