
なんというか、2度のスリップ
断酒してから丁度6年が経過したんだなぁとか思っちゃうよね
この6年間、も濃ゆいもんだったけど、
まぁほんとに幸せで、騒々しい日々だったね
そうなんだよね2回目のスリップは笑っちゃう。
饒舌だったのよ。
本当に饒舌だった。
約2か月間自分の人生をこれだけ喋ったことないよ。
30年間姦しく動きっぱなしの、まじでアリんこみたいな人生だ。
いやぁ本当に隅々まで喋った。
びっくりするのは、今その内容を全く思いだせない。
「ナナロクラインだね。ナナロクラインね」
そんなことを言われた気がする。
贅沢だったね。
2か月の答え合わせをしたいんだけど、
それも許されない。
あの喋った2か月、記憶もないんだけどなんかね、
備わった構えのようなものがあって、
それは半端ない自信なんだよね。
私は青年期、大人不在の中、おっさんが機能不全の日本に於いて、
誰よりも元気の良い男の子だったと思う。
まさに放課後みたいな。
自由と放置を勘違いしていた。
社会人になって30年。
誰も何にも教えてくれなかったな。
学ぶことなんて何もなかった。
いちいち神妙なツラして焦る意地汚いおっさんたちを横目にただただ銭稼ぎをしてきた。
神妙なツラがペラペラな理屈を必死に発話していたけど、結局「銭稼いで来い」が命題だった。
それを叶えた。
ことごとくクソだったけど、わたし自身のんびりした性格が功を奏してか、ことごとくこなしてきた。
放課後世代の中でもかなり特異な環境だったと思う。
だからそのエピソードをたくさん話したと思う。
マニアックな不動産の取引、法の変遷の話までしたと思う。
刑事罰の隠語も話したと思う。
自分の惨めな質も話したと思う。
自分の未完の思想も話だと思う。
かつていた仲間のことも話した。
歌舞伎でのことも。
酒で饒舌だった。
カラダは痙攣していた。
視界の記憶がない。
肢体の感覚の記憶もない。
丸まっていたと思う。
ただ兎に角ぜーんぶ話した。
初めて「あーおれはめぐまれたおっさんなんだったんだな」って思えた。
んで、また断酒を再開した。
なんてことはなかった。
6年間積み上げたことに対する執着。
断酒家の成功者、皆の期待が瓦解するダメージ。
そんなことが飲酒を加速させたが、
そんなもん断酒再開にあたり、なんてことはなかった。
今後はせめて、唯一無二のおっさんになりたいなと思う。
もし、"必ず"死ねるのなら、
酒を浴びて、
酒の力で90sR&Bの爆音の中踊り狂って、
酒の力でもう一度記憶を喚起して自分を記録して、
全力で身勝手にね
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