ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

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【映画】わたしを離さないで…彼らの無知が辛い

2021-04-21 22:48:33 | 映画・DVD
本日、2021年4月21日(水曜日)も映画鑑賞記録です



「わたしを離さないで」🛥
監督 :マーク・ロマネク
出演 :キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ
制作年:2010年
制作国:イギリス🇬🇧/アメリカ合衆国🇺🇸
原題 :Never Let Me Go

TSUTAYA DISCASから「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」と一緒に届いた1本。
2021年4月18日(日曜日)の午後、18:54頃までに鑑賞しました(Blu-ray、日本語吹き替えで鑑賞)。



概要
カズオ・イシグロの小説「わたしを離さないで」の映画化。
1952年に不治とされていた病気の治療が可能になり、1967年には人類の平均寿命が100歳を超えた世界。
1978年、寄宿学校ヘールシャムで過ごすキャシー(イゾベル・ミークル=スモール)、ルース(エラ・パーネル)、トミー(チャーリー・ロウ)たち、ヘールシャムでは外に出てしまった子供達が残酷に殺されたり、餓死してしまうという噂があった。彼らの絵や創作物はギャラリーに送られるがその用途は知らされず、保護管のルーシー先生(サリー・ホーキンス)は生徒たちに「あなたちは、臓器提供を行い、多くは中年になるまで生きられない」と言ったことを伝えたのちヘールシャムを去っていく。キャシーと癇癪持ちのトミーとの間には、ほのかな恋心が芽生えるが、ルースとトミーが付き合い始め、キャシーの気持ちが実ることはなかった。
1985年18歳に成長したキャシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)らは、コテージと呼ばれる場所で共同生活を始める。



感想
原作は(昔、嫁さんが買って家にあるけど)未読。
綾瀬はるかと水川あさみ、三浦春馬のテレビドラマも観ておりません。
2017年にカズオ・イシグロノーベル文学賞を受賞した後に、少し気にもなっておりましたが、結局(原作も、映画も、ドラマも)全てスルー💦
…していたのですが、
「そういえば、若い頃のキーラ・ナイトレイが出ているコレ、観てないなぁ」
と思い立ち😅、1年ぐらい前にTSUTAYA DISCASのリスト上位に入れていたら最近届きました。


私らの生きている世界とは、どこかでちょっとズレてしまった世界が舞台。
臓器提供目的でクローン人間が育てられている世界で…
同じ設定では、マイケル・ベイの「アイランド」とかありましたが、あのような世界を暴くような話ではなくて、こういう世界で(私らから考えれば単純に)理不尽に臓器提供者とされた主人公クローンたちの切ない恋愛物語です。
(謎解きやら、反撃はありません💦)
「約束のネバーランド」は、この話からの影響が大きすぎるコミックですね😅その後の話は全く違いますが。

で、この「わたしを離さないで」
だいたい思っていた通りの内容でした(嫁さんからオチとかはつかない淡々とした話と聞いていたとおりの内容)

とっても酷な設定の、教養小説というか…辛い話です😢
悲壮さは戦争映画とか、そういうものに近い感情を呼び起こさせるもの。
ベタに、キーラ・ナイトレイとか、アンドリュー・ガーフィールドとか、サリー・ホーキンスが出演作に選びそうな映画です😅

SF的なプロットの元で話は進みますが、設定以外は全くSFの雰囲気ではありません。

観ていてキツかったのは、単純な境遇よりも、主人公たちの無知さ。
普通に買い物もできず、
臓器提供相手は、おそらく自分のオリジナルなのに、そういうことさえ知らないで、ロクでもない人間から作られたとか思っている(クローンから臓器移植する理屈とか知らないんでしょうね)
ゴミを宝物として扱ったり。
性行為を隠すべきものとも思っていない感じでしたし…

勝手な思い込みで、恋愛したら移植に猶予期間があるとか、美術作品が認められたら猶予期間があるとか。

あと、何故、なまじ彼らに行動範囲の自由を与えちゃうんだろうね…辛いですなコレ

総じて、綺麗なもの観せられているのか、汚いものを観させられているのか分からなくなる映画…と、多分作者の意図通りの鑑賞ができた私です。


キャストは、
主人公3人の悲壮感はいつものとおり。
アンドリュー・ガーフィールドは、また酷い目に遭っていた)
ワタクシ期待の若い頃のキーラ・ナイトレイは、この映画では少し悪役で、かつ痩せ過ぎに見える悲壮メイクで、思っていたような美を放っておりませんでした(役作りが秀逸)

寄宿学校の教師といえば、シャーロット・ランプリング

ヒューマニズムに目覚める辛そうな女性といえばサリー・ホーキンス

全てベタですが完璧なキャスティングですね


点数は4点(5点満点中)
盛り上がる映画ではないけど、いい映画だったとは思います
この後は、原作でも読んでみようかな

(あと、いくつか下世話な思いつきを書こうと思ったけど、思いとどまった)



では、このあたりで


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