確定申告や出張などが終わり、やっと落ち着きを取り戻しつつあります。
コロナウイルスなどで世間がざわついていますね。
十種競技の日本チャンピオンに武井壮さんがおられます。
僕が最初に武井さんを知ったのは、月刊陸上競技という雑誌で朝原さんが100mの日本記録を香川国体で出されたときに泊まられていた民泊のルームメイトの人として、一緒に写られていた人という程度でした。
その後テレビに出られるようになり、おもしろいことをやる人に転向をされたんだなあと思っていたのですが、あるテレビ番組でトレーニング方法を話しておられて度肝を抜かれた覚えがあります。それはイメージと現実をできる限り近づけるというトレーニングでした。
それ以来、武井さんの理論などを見たり読んだりしているのですが、どれも面白く僕にはわかりやすい話で本当に勉強をし実践しているんだなと思わされることが本当に多かったです。
個人的に武井さんを僕が勝手にすごいなあと思うことは、「群れない」「媚びない」「何事にも敬意を持って接する」「ルールの中でどうにかしようとする」ことです。
人は自分を律する事がしんどくなると、群れて自分を隠そうとする癖があります。
人は自分の言葉に力がないときは、媚びた言葉や態度をとってその心を隠そうとします。
人はやっていることに勢いが出てくると、人に上下の差を付けて下の人の行動をとやかく言って自分の行動を是としようとします。
成功をするには道徳などの色々なルールが障害になります。そのルールと正面から向き合い色んな角度から見てみれば、その中できちんと成功する方法が必ずあるのですが、最近ではそのルールを守るから成功できないんだと喧伝する方が多く見られます。それは解釈の仕方の違いではなくご都合主義なだけです。
武井さんの言葉には、上記の部分が透けて見えてこないのですごいなと感じています。マイナーと言われるスポーツに対してもきちんと敬意を持って見て、すごい技術と面白さを解説してしまうことも本当にすごいなあと思っています。
なんかダラダラ書いてしまいましたが、武井壮さんの言葉や見る目には商業的なフィルターが入っていなくて、まっすぐな言葉で話をされるので聞く人にとっては面白味がなく感じるかもしれません。
でも、何度も聞いていると禅や論語などに通じる哲学的なものが沢山ちりばめられていることがわかると思います。
人を大事に思い導くときは、わかりやすい言葉で指し示すことも必要ですが、時には難しい問答のような言葉を投げかけ、相手の心を揺さぶり考えさせてやることも愛情なのではないかと思います。
そういう意味で、個人的に武井壮さんの生き方は本当に面白味があると思います。