スターシードシンドローム ~月光、銀河を照らすとき~

セーラームーン(90年代)に関する研究等あれこれと。特に200話=スターズ最終話の話ならいくらでも話せる性分です。

【感想】セーラームーンCrystal Act.5『まこと -Sailor Jupiter-』

2014-09-13 21:00:00 | セーラームーンCrystal
 1週間のインターバルと1話分の間を置いて内部セーラー戦士4人目のセーラージュピター、木野まこと登場回でございます。
3週間待ったせいか、見所をどうしようか考えながら見ていたのですが今回は納得のいくことと納得のいかないことに纏めてみました。

1)納得のいった小清水ジュピター
新キャストが決まって以来、ずっと楽しみにしていたのが他でもない小清水さんの演じるジュピターでした。
小清水さんといえば「明日のナージャ」でデビューしたての頃は本当に初々しいながらも1年間主役をやりきり、その後様々な作品に出演し続け8年の月日を経て再び日曜朝の時間帯に戻ってきました。
そう・・・三石さんがマスコットを演じたことで話題になった「スイートプリキュア」
です。
変身シーンで様々なことが言われ続けるプリキュアシリーズですがスイートのに関しては一番お気に入りだったりします。

それ故にその時と同じような演じ方(奇しくも響とまことって外見がボーイッシュな点)でよく似ている部分もあったためか、違和感なくすぐ移入できました。
そんな小清水ジュピターですがちょっとだけ力が入りすぎたのかな?と思える箇所が見えたのが勿体無かったです。

2)納得のいかないことに対する雑感
90年代シリーズとの比較を丁寧にしながら見ることを信条としているため、どうしても納得のいかないことがあれば都度都度言及してきました。
まず一つ目は変身シーン、今回特に納得がいかなかったのがジュピターの属性である雷を強調しすぎたせいで変身時の代名詞と言える透過光に包まれた肢体がちっとも見えなかったこと(泣)
そして何故か遠目のカメラ位置にさせられているせいで余計に見辛い箇所が・・・

2つ目にこれまであまり言及してこなかった戦闘シーンについて。
プリキュアを見ている世代の方には理解出来ない部類になるかもしれませんが、セーラームーン90年代シリーズと言えば戦闘時のテンポを盛り上げるためにあえて戦闘中にギャグ的なノリを導入していたのです。
無論、徒手空拳による派手な戦闘はそこにはありません・・・途中でタキシード仮面が登場して救援をし、最後はムーンが必殺技で締めて戦闘終了が基本形でした。

しかし、Crystalではどうでしょう?90年代シリーズ同様、派手なアクションは一切見せないでいるものの戦闘時のギャグ的なノリが一切排除されてしまい相手の攻撃を受け流したら反撃して終了・・・正確に時間を図ったわけではありませんが体感的に90年代シリーズの半分しか戦闘シーンの尺がないのでは?とすら疑っています。

そして、3つ目。これまでの話をちゃんと見ていればお気付きかとおもいますが、タキシード仮面=衛の行動原理がさっぱり分かりません。
何の予告もなく現れるのは90年代シリーズと一緒なのですが90年代シリーズとは違い、セーラー戦士を助けるというよりかは寧ろ状況を引っ掻き回していく第3勢力とも言うべき存在に。そして、そんな存在になっているにも関わらず何の疑いも持たずについていったり、乗せられてしまううさぎは一体何がしたいのか・・・?

これまでの流れを見てもうさぎと衛自体の交流らしい交流といえば数えるほどしかありません。衛も銀水晶を探していると名言はしているものの、それよりも奇行が目立ちすぎてとてもじゃないですが何をどう言えばいいのやら、でございます(泣)

3)ムーンスティックの処遇
(※此処から先の事項は実は過去に投稿しようとして忘れていた記事を復活させているため一部、文言を加筆・修正しております)
そして、何よりぼくが一番納得のいかなかったこと。劇中の戦闘終了後、ルナが何の前触れもなくいきなりムーンスティックを出してきたこと。
しかも、ムーンがリーダーだからこのムーンスティックを扱える・・・?
2014年4月に発売された「PROPLICA ムーンスティック」のライナーノーツには90年代シリーズでのムーンスティックの処遇に関してこう記してあります。

『月の王国シルバー・ミレニアムの血を継ぐ者だけが使用できるアイテム。』

それを何の前振りもなく、さしたる劣勢に立たされていたわけでもない状況下で投入してしまっていいのでしょうか?
更にライナーノーツを読み進めると90年代シリーズ無印25話で登場した際、同話から登場する妖魔が元々人間である設定のため、完全に消し去ってしまうわけにはいかなくなったため、ルナがムーンスティックを授けた、とあります。
この顛末だけを見ていると一番最初に戦士になったのがうさぎだったからリーダーって流れ・・・うん、「スマイルプリキュア」で見たぞ?
(確かあれも一番最初にプリキュアになったのぞみがそのままリーダーの座に居座っちゃってましたし・・・)

前回の話でもそうだったのですが妖魔の戦闘力に対して一方的にセーラー戦士側の戦力だけが増強されていて、戦力バランスが著しく悪化しています。
それを補うために原作コミカライズでは早々に退場していった四天王を生存させているのかもしれませんがそれでも不十分。
この先、どうなるのか不安で仕方ありません。

・・・等と言っていたら次回予告ではティアラでの攻撃!?でも、あれは不発フラグでしかないのでしょうね(泣)
でなければ、ムーンスティックの使いどころがないですからね(吐血)

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2 コメント

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Unknown (魔王)
2014-09-15 22:47:51
評価が高いようなことをおっしゃっていたから来てみたのですが……。

戦闘シーンが短くなったということは、それ以外のシーンが長くなったということでしょう。
シリーズ構成の小林さんが「最後がこうなる」というのを知った上で、逆算して話を作れるとおっしゃっています。
ラストに向けた明確な計算のもとに、戦闘シーン以外の部分にも力が注がれているのなら評価すべきことでは?
現に、限られた話数の中で彼女たちの境遇や心情がうまくまとめられています。

それとタキシード仮面。
彼の行動原理は「幻の銀水晶を探す」その一点であって難しい話ではありません。
それから、「セーラー戦士を助けている」のではなく「意識にすら上がってきていない前世の愛によってセーラームーンを助けている」のですよね。
また、彼がどんなに怪しかろうと、うさぎちゃんもまた意識にすら上がっていない前世の愛によって彼に惹かれているわけですから、ホイホイ彼について行っても何の不思議もありません。
そもそも、仲間がみんな疑ってかかっている相手を、うさぎちゃんだけが信じるという状況を我々は90年代アニメ版で何度も見てきたはずです。
怪しいから信じない、そんな女だったら私たちは彼女に命を捧げようなどと思ったでしょうか。

そしてムーンスティック。
妖魔と化した人間を戻すためとは言え、何の前触れもなく出てきたのは90年代アニメ版も同様ですね。
それと「うさぎちゃんがリーダーだから」と口で言っても、それが真意とは限りません。
ムーンスティックを扱えるのは確かにうさぎちゃんが月の王家の血を継ぐ者だからではありますが、原作において美奈子を影武者に仕立て上げてまで守ろうとした秘密を賢明なルナがあんなところでホイホイとバラすはずがありません。
ルナがそんなマヌケだったら、とっくの昔に人類はエナジーを吸収され尽くしていたことでしょうw

最後に。
四天王が生存しているのは戦力バランスのためではありません。
それは監督のインタビューやミュージカルから明白です。
彼らが生存しているのは……いや、やめておきましょう。
返信する
コメントありがとうございます。 (ぽるん@管理人)
2014-09-27 00:36:11
 魔王さん、コメントありがとうございます。
ご期待に添えない評論になってしまいましたがこれが今のぼくの偽らざる心境です・・・

コメントを読んでいてあることを思い出し、じっくり見返してみた時、気付けたことがあります。
今回は魔王さんのコメントに救われた点があったことに感謝します。

全26話でどうやってこの話を描くのか、に関して今後見方を変えてみることにします。
元はといえば一度は完結した物語故、始まりから終わりまでの流れはもう分かっていたんですよね。
それを忘れていました・・・

また、感想を定期的に上げていきますのでご意見お待ちしています。

P.S
コメントを頂いた際、何故か何重にも投稿されてしまっていたようで申し訳ありませんでした。
その節はご迷惑をお掛けしました。
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