スターシードシンドローム ~月光、銀河を照らすとき~

セーラームーン(90年代)に関する研究等あれこれと。特に200話=スターズ最終話の話ならいくらでも話せる性分です。

【感想】セーラームーンCrystal Act.6『タキシード仮面 -TUXEDO MASK-』

2014-09-28 21:00:00 | セーラームーンCrystal
※私情により何の予告もなく公開が1日ズレこんでしまい申し訳ありませんでした。
 Act6の感想を書く前にまず皆様にお詫びしなければいけないことがございます・・・
今まで、ぼくはセーラームーンCrystalを見るにあたって90年代アニメシリーズとの比較に着眼点を置いてきたのですがじっくり見返してみるとあるとんでもないミスを犯していたことに気付きました。

実はセーラームーンCrystalは漫画の展開をアニメ化するというのが趣旨でしたがどうもその展開自体が『元々、月刊連載向けにアニメの内容をコミカライズした作品を再びアニメ化しようとしていることによりよって様々な点で駆け足になっている部分までもがそのままアニメ化されている』のです。

故にそもそも90年代シリーズと比較すること自体が愚かだったんです・・・(泣)
今後は原作コミカライズも見返した上で言及する点を絞っていきたいと思いますので長い目で見てやって下さい。
それでは、Act6『タキシード仮面 -TUXEDO MASK-』の感想に参りましょう。

1)「悩む」うさぎ
今回の話で一番気になったのが戦士として「悩む」うさぎの姿。
90年代シリーズでも時折悩む姿を見せたうさぎですがそれは自分の周囲に対して危惧し、時に案ずる姿でした。
Crystalで初めて見せたうさぎの「悩む」姿は自分自身の在り方について、特にリーダーに選ばれたことに対するものでした。
果たして自分がリーダーに相応しいのかどうか?ちゃんと向きあおうとしている点は変わっていなかったのですが、Crystalにおけるうさぎの性格を考えると判断が難しいところです。

しかし、街中で倒れそうになったところを救ってくれたタキシード仮面に対して打ち明けるシーンがあるのですが1人では何も出来ないことを自覚し、どう向き合っていけばいいか考えるうさぎ。後に銀河を照らすほとの輝きを持つ女神としての土壌はCrystalでも失われてはいなかったようです・・・
(いやいや、スマイルプリキュア!は一番最初にプリキュアになったからって理由だけでリーダーになったって前例があったもので・・・)

※「リーダーシップ」に関しては色々な点で見てきている経験則から単独で記事が書けると思いますのでおいおい書きます。

2)周囲を振り回す者、振り回される者
本編中盤ではタキシード仮面の犯行予告(?)によって「幻の銀水晶」の存在が世に知れ渡り、世間を騒がせる展開になりました。
(今だったらTwitterの話題のトップを飾っているだろう事象ですね)
それに便乗する形で暗躍するダーク・キングダムの計略によってTVを見た人々が洗脳され、「幻の銀水晶」を探し回る流れはある種の恐怖感を演出するには十分な内容でした。

時を同じくしてセーラー戦士も「幻の銀水晶」の存在を認識しますが、星1つを容易く破壊するほどの力を持つと聞いて愕然とする。
そして調査に乗り出したセーラー戦士のためにルナがクラウンの地下にある秘密基地を披露し、原因を突き止めようとしますがタキシード仮面の犯行の可能性を疑う仲間に対してうさぎは1人、否定します。
1人飛び出していったうさぎを探しに行かず、異変の元凶にたどり着いた3人でしたが圧倒的な力の前に為す術もなく苦戦するばかり。
そして登場するクイン・ベリル・・・やはり、月刊連載で展開していた尺の都合上大ボスがもう登場となりました。

絶望的な状況に駆けつけたのは悩みを吹っ切り、決意を新たにしたセーラームーン。
戦闘で大事なところを持っていくのはCrystalでも変わっていませんでしたがその後がまずかった。
タキシード仮面は疲弊しきった仲間には目もくれずセーラームーンを連れてどこかへ行ってしまうし、セーラームーンもセーラームーンで仲間を大切にしたいと思ったのであればせめて仲間にも気を向けるよう一言言ってやっても良かったのでは?

どうにも不足している情報を的確に補完することが疎かになりがちで肝心な部分での描写が不足しがちになっているのが見始めてから気になっています・・・
そんな中でぼくが不意に思ったことを一言。『セーラーVがしゃべった!』(某アルプスの低燃費系少女風に)

3)原作コミカライズからカットされたシーン
※チャットにいらっしゃったお方からの発言で情報提供していただきました。ありがとうございます!
ところで、本編冒頭に関して原作コミカライズとアニメ本編とで大きな違いがありましたがお気付きでしょうか?
具体的に言いますと・・・

冒頭にあったはずの自発的な変身解除シーンが丸々カットされている!
変身シーンが好きなファンにとってこれ以上の絶望があるでしょうか・・・?
90年代シリーズでもあまり見られなかった戦闘終了後の自発的な変身解除が見られるまたとないチャンスだったのに!
これは流石に絶望してファントムを生み出しかねない精神状態に陥りました。
このままいけばR編でもあった戦闘終了後の変身解除シーンも削除されてしまいそう(泣)

更に言わせていただきますとラストでタキシード仮面に連れて行かれた後、セーラームーンの姿からうさぎに戻っているのですが・・・
これってもしかして、タキシード仮面=衛は変身が解けてセーラームーンからうさぎの姿に戻っていく過程を見ていたのか!?
と思わずにはいられませんでした。
もしこれが事実ならば90年代シリーズにおいて83話でプリンス・デマンドが見ていたであろうあの変身解除を先んじてCrystal(原作コミカライズ)は手を付けていた!
という既成事実が出来上がることになりますよ、これ・・・

今までの見方を糺した上で過去の話を見返していかなければなりませんがAct.6の感想はここまでです。
ご拝読頂き、ありがとうございました。

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