バンガードの投資資料を提示してくれた人がいたので久しぶりにデータの計算をやってみた。
1.元データ
バンガードのは米国用だったのでみずほ証券のサイトから得た。
年度別リターンとその順位が書いてある。しかし、順位は不要だろう。
途中順位が低くても一定期間で十分なリターンがあればいいので順位当てなんてナンセンスだ。
一部の連中はこの順位当てが好きだ。
みずほ証券 投資を学ぶ
2.一定期間のリターン
データは16年分あるので全期間、10年、8年、5年を出してみた。
全期間では新興国債券+235%と国内債券+36%の間で大差が付いた。
国内債券は守りの資産として別と考えるとしても国内株の+38%は救いがたい。
2012、2013のデータを加えてこの結果なのだから投資していた人は悲惨な結果だろう。
他の外国資産はそれなりの結果なので好みに応じて選択すればいいと思う。
3.前後リターン
これが今回の本題であり過去のリターンで今後のリターンを予測できるかを調べた。
今回のデータは16年分なので前半と後半の8年分を比較した。
見た結果なのだが8年リターンならほぼ予測は可能ではないかと思われる。
後半はリーマンショック含んでいるため全体的に下がっているのだがこれだけの結果なら我慢できるのではないか。
唯一の例外は国内株式で前半+51%なのだが後半は-8%に沈んでいる。
ここでも国内株式だけがダメな結果だが、国内株式以外は過去の8年以上のリターンで将来も予測できると言えるだろう。
5年リターンはバラツキが大きく残念ながら使えない。10年リターンはデータが重なってしまうので参考だ。
4.個人的感想
過去のリターンから将来は分からないとかいう奴もいるがある程度長い物を使えば予測は可能だと思われる。
国内株式は近年好調だがその前がひどすぎるので余り投資しない方が良いと思われる。短い年数では判断できない。
この辺はちゃんとデータを見て判断するべきだと思うのでそれをやる気が無い頭の悪い奴と話しても時間の無駄と考えられる。
それと日本株はやはりダメだな。
5.ビジネスモデルと仮説検証
これは少し話がずれるが私がこういうデータの集計や分析を定期的に行っているのはこれが理由だ。
ビジネスモデルとは収益をあげる手法で投資でどういう投資対象を選択するかもそれに含まれる。
仮説検証とはそのビジネスモデルが実際にうまく行くかを確認する事でこれが非常に重要だ。
具体的には実際に小額でやってみる、過去の実績を計算するとかがある。
何か良い方法を考えたらそれを確認する作業が絶対に必要なのだ。
それを全くやらずに大金を投資しているとしたらおめでたいとしか言いようが無いが、まともな人はやる事を勧める。