平凡な日常がある幸せ・・・

介護によるストレスのはけ口として始めたブログですが、介護が完結し、また、被災後に取り戻せた平凡な日常を綴ることに・・・

恐れていたことが…

2011-05-17 | 介護
住む家を失ったことで、いろいろな方面への手続きや申請などが必要になりました。

中には、父親の自筆の署名が必要な書類も・・・

震災前から文字を読み書きしなくなって久しい状況だったので、一抹の不安はありました。

本人は書けると言っていたので油断してました。


実際に書かせてみると、先ず字が思い出せない。

別の紙に“手本”として書いて見せると、書き始めますが、ペン先と紙までの距離感が掴めず、点が空振り

したり、次の画への移動も紙の上をなぞってしまいます。


そして、手がプルプルと小刻みに震え、偏と旁、一文字目とニ文字目が重なってしまい、何を書いたのか分からなくなってしまいました。

とりあえず、用紙の方を動かしながら誘導して何とか形になりましたが、今後はもう無理かもしれません。


恐れてはいたものの、ある程度覚悟もしていました。

しかし現実を目の当たりにして、とうとうここまで来てしまったかという気持ちで、悲しくなりました。


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