以前に紹介したシロは、病気になったとはいえ、与えられた命を全うしたのですが、今日紹介する犬達は勝手な人間のエゴで命を消されそうな犬たちです。
ある朝ボランティアを名乗る人から電話があり、「秋田犬保存会のブリーダーさんですか?」
「はい」と答えると、「実は、山中に秋田犬が、4頭捨てられていました。失礼ですが、4頭一緒に捨てられてたというのは、業者の疑いがありましたので、お宅ではないのですか?」
と疑われました。私が否定すると、「秋田犬4頭が今保健所に捕獲されて居るので、出来れば助けてあげて欲しいのでお願いします。」
と言われましたので、とりあえず保健所に向かいました。
事情を説明し、秋田犬を見せてもらいながら説明をうけました。
4頭のうち1等は、すでに死亡しており、残りの3頭も状態が酷くとても、ヤツレテいました。
この写真の子は、およそ11ヶ月位のメス犬と推定され、
とても大人しくて人懐っこい性格のようでした。
次の写真の子はおよそ1歳半~2歳と推定され、病状が一番酷く、横から見るとアバラ骨が見えており、食欲もなく危険な状態でした。
3匹の中では一番おっとりしているようでした。
最後の一枚の子は生後およそ8ヶ月位の男の子とみられます。
性格は、まだまだ子供の為、置かれている状況もわからないようで、3匹の中ではこの子が一番状態が良いように、見えました。
まだ、体調が悪く3匹とも里親に引き渡せる状態ではないように、思われました。
私が持参して行ったドックフードと薬を保健所の方に説明の上渡しました。
保健所の方には「本来なら、関係のないのにここまでしてもらって…」と感謝されました。
しばらく、お話をさせて頂き実態を教えていただき、ペットの不法遺棄の惨状をしりました。
動物を愛するものとして、許せないものでした。
インターネットを利用して、秋田犬の普及を考えているのですが、今回の事件の教訓として、お客様の人柄を知ることが一番重要だと感じました。