やはり時差ボケなのだろうか、非常に眠くて寝ていたらさっき(15時頃)宅急便のベルで起きた。受け取ったがきっと(こんな時間に呑気に寝やがって)と思われていることだろう。ごめんなさい。
昨日のブログでケープタウンへの行きのエチオピア航空で観た映画「ショーシャンクの空に」の話を書いたら、Youtubeにそれに関連した動画が出てきて、ネットって怖いなと思いつつも、それらのいくつかを観たら全部面白かった。特に興味深かったものが一つ。この動画だ。
1994年の映画なので今更ネタバレに気を遣わなくてもいいとは思うが、もしまだ観てないが観てみたいのでネタバレは困るという方がいたら、この下は読まないでくださいね。
この動画は映画が公開されてからずっと後のもので、当時の脚本家と主演の二人(ティムロビンスとモーガンフリーマン)による対談の一部。脚本家自身が元々書いた映画とは違うクライマックスについて話している。
彼によると、本来彼が書いたクライマックスはモーガンフリーマン演じる「レッド」がティムロビンス演じる「アンディ」に呼ばれてメキシコに行くバスに乗っている場面で終える予定だった。そのバスにはこれから彼を待っている未来の象徴としての意味を持たせていた。スティーブンキングの原作でもそんな感じの終わり方になっている。
だが、「この二時間超という長い映画を辛抱強く観てきた観客に、何らかの形で二人が長い時を経て再会するというカタルシスを提供するのは我々の責任なのではないか」と言われ、その構想は制作陣によって否定された、と言っている。
そうやってあの美しいクライマックスのシーンが生まれたわけだ。
実際の場面の切り抜きもあったので貼ってみる。
改めてモノを作る人々のすごさというのを感じずにはいられない。
それに加えて、「我々にはその責任がある(owe)」と言う表現が実にアメリカ人らしいなというところが非常に興味深いし、僕はそういう彼らの言語表現が非常に好きなのである。(oweの訳し方が間違ってたらごめんね(笑)。)
僕だけかも知れないが、owe(負う)って言う動詞は英語の勉強をしている時にもっとも肌感覚に落とし込むことが難しかった単語の一つだった。それなのに、当のアメリカ人がいろんな場面でいろんな使い方をしてくるので本当に厄介だった(笑)。
同じようにdeserve(価値がある)という動詞も最初はめんどくさい単語だった。今では自分でも使うことができるが、ちょっと日本語にはない動詞なので。日本語だと動詞ではなく同じ意味の形容詞を使う。帰国子女とかハーフ(ハーフの友達が最近自分たちのことは「ダブル」って呼べとかうるさいのがいるけど、私はハーフでいいのよと言ったのでここではハーフで行く(笑))だと日本語を一切orほとんど介さないので僕のような困難は感じていないと思う。
映画はどちらかと言えば好きだが元々映画館に足繁く通う方ではない。というか映画館にはほぼ行かない。去年久しぶりに行ったがあれは10年超ぶりの映画館だったと思う。
じゃ、自宅のテレビで観るかと言うと、それがそんなに観ない。実は一番映画を観るのは国際線の機内だったりする。
(そんなに海外旅行をしているのか)と言われるかと言われれば若干逆で、それくらいの頻度でしか映画を観ないということになる。
ただ機内だとなぜか普段よりも感受性が高まっているので、映画にしてもオーディオプログラムの音楽にしても心に染み入ってくることが多く、より楽しめる。聞いたことのないアーティストの歌をなんとなく聴いてみたら、意外に良くて降りてからCDを買うことも多い。映画は新作もたくさん入っているし。
以前ANAの機内エンタメで歌手のJUJUさんの特集番組があってご本人がゲストで出られていたことがある。ANAのプログラムなので番組中に彼女の旅に着いても聞くのだが、彼女がこんなことを言っていた。原文通りではないが書いてみると、
「飛行機の旅ってすごく楽しいじゃないですか。なんか疲れたなと思うと、長距離の国際線に乗ってどこかに行くんです。座ると、映画も音楽もたっぷり用意されていて、眠くなったら寝ればいいし、(おなかすいたな)(のどが渇いたな)と思えばCAさんにお願いすると何か持ってきてくださるし。あんな快適な空間ってないですよね。」みたいな意味のことをおっしゃっていた。
彼女はきっとJFK行きのファーストクラスの話をしているんだろうが(笑)、僕は飛行機に乗っているのが好きなので、エコノミーユーザーでも彼女の気持ちはわかる。
「本日は皆さまの迅速なご搭乗へのご協力のおかげで〇〇分早く到着いたしました」って言われると、本当に残念な気分になる(笑)。