QOOTESの脳ミソ

日記や旅の記録(現在進行中および過去の旅)がほとんどですが、たまに「腹黒日記風」になっているのでお気を付けください。

機内で聴く音楽は坂本龍一さんのUndercooled、そしてSheltering Sky。

2024-12-02 23:54:17 | 日記
もう若いときのように常に音がないと時間を埋められないということもなくなったので、最近はiPodは持っていてもバッテリーが切れたままになっていたりするのだが、今回はなぜか充電をして札幌に来るときのフライトで聴いていた。

iPodもだが、今回は席もいつもとは違う窓側を選択し、滑走路に向かうときに手を振ってくださる整備士の皆さんに機内から手を振った。機内から手を振り返す乗客がどれほどいるのかは知らないが、こちらから手を振ると向こうは手を振り返すだけでなく一礼してくださることが多い。

これくらいの人との触れ合いでいい。これくらいがちょうどいい。

奥様と同居している友人は「連れ合いと言っても他人だから一緒に暮らすと大変なことがあるんだけど、それを乗り越えてこそ人間的に成長するんだと思う。」というようなことを知り合った当時は、他人に興味がなく自分のテリトリーに他人がいることが好きではない僕に良く言っていたのだが、最近は諦めたようだ(笑)。

普通に考えて、僕の寿命はあと20年、この年になってプライベートでも職業人としても特に成長したいとは思わない。

自分の好きなものに囲まれて、他人に迷惑をかけず(それは翻って自分に関わって来るなという意味でもある訳だけれども)、のんびりと死ぬまでの時間を過ごしたい。ただそれだけだ。立派な人間にはなる必要がない(笑)。

今回ひさしぶりに電源を入れたiPodで聴いていたのは、坂本龍一さん。このUndercooledと言う曲がとても好きだ。


これはシンプルなピアノソロだけど、僕のiPodに入っているのは、僕は知らない韓国の著名HipHopアーティストがrhymeを載せたバージョン。上に貼り付けたものに、静かなGrooveが加わっていてそれもまたいい。気になられた方はYoutubeに落ちているので聴いてみられたらいいと思う。

なんでもなかった曲でも、機内で聴くと通常よりも体に染み入ってくることがあるんですよね。あれってどういう作用なんでしょうね。

若い頃は文字通り音がないと生きられない人間で、音が亡くなったら死んでしまうという自覚もあった(笑)。

たまに書く「なんちゃってバックパッカー」だった頃。バンコクではコピーカセットテープ屋がそこら中にあって、バックパックの他にウォークマンとカセットテープを山ほど入れたショルダーバッグを肩から掛けて旅をしていた。

カセットテープは自宅からも数本持って行ったが、ほとんどはバンコクのカオサン通りというバックパッカーが集まる町でコピーテープを仕入れていた。コピーカセットテープ屋はある時取り締まりが厳しくなり表通りから消えたことがあったが、道端で「通常の」カセットテープを打ってる男に「コピーテープはもうないの?」と耳打ちすると、(こっちにこい)と手招きされて路地裏に連れていかれた。

寂れた路地裏の扉を開けて中に入ると、四方の壁一面に所狭しとコピーカセットテープが並べられていた。そこから好きなものを選んで買って帰る方式。ちょっとイケナイことをしているような、若干血が躍るような感覚に襲われた。

その時はその後インドに行くことにしていたので、退屈しないように10本ほどのコピーカセットテープを買った。その後のタイでの日程からインドに行っても一番よく聞いたのは、シンニードオコーナーの「Universal Mother」というアルバム。

あの当時タイやインド辺りでバックパッカーをしていた欧米人にも非常に人気があったどちらかというと「ニューエイジ系」のアルバムでしたね。それが、インド・カルカッタに入ってから陸伝いで行ったインド神話「ラーマーヤナ」のラーマ王子の出生地だとかいうヒマラヤの町に滞在していた時も風景によく合ったことを覚えている。

宿泊していたのは、バスで2~3時間行くとオランダアムステルダム辺りで一番高値で取引されるマリファナの産地である「マナーリー」という村がある、そういうところにある村。そこでもいつも通り一人で1週間ほど何もせず、村の中を散歩したり、バスで日帰りでマナーリーに行ったりして過ごしていましたね。

と、これを書いていたら坂本龍一さんの同じアルバムに入っているらしい「Sheltering Sky」のテーマソングも流れてきた。この映画僕の好きな映画ベスト5に入るんですよね。ラストエンペラーと同じベルナルドベルトルッチ監督。ラストエンペラーは観ていないけど。あまりに話題になった作品は観る気が失せるんです。タイタニックも一切観ていません。


Sheltering Skyは感じる映画。論破しようとしてはいけない、理詰めで理解しようとしてはいけない、そういう映画。

だから今時の皆さんに勧めて、僕の言葉を信じて観てもらっても、村上春樹さんの本と同じで「何が何だかわからなかった、全然面白くなかった」と思われるだけだと思うので、紹介しておいて申し訳ないけれど、観ないでください(笑)。

てか、この坂本龍一さんのピアノソロアルバム、いいな。

CD買おっかな。

札幌で熱燗ー「独り呑みに興味があります」と相談されるときの僕のアドバイス。

2024-12-02 09:08:50 | 日記
札幌に移動した。涼しいので昨晩は数か月ぶりの熱燗にした。

羽田から新千歳に飛んで札幌駅、そして地下鉄ですすきの駅に着いて地上に出るまでは全く寒くないので、かさばるジャケットはいつもバッグの中に入れている。ほんと邪魔ですもんね。

これがダウンジャケットの季節になると空港内では絶対的に邪魔なので、毎年冬は羽田で預入用のサブバッグに入れて預けておきます。寒がりな人はいいけど、そうでもない&むしろ暑がりの人にオススメです。

すすきの駅で地上に出るとジャケットは必要になるのだが、ホテルまでは歩いて4分ほどなので昨夜はシャツのまま歩いてきてしまいました。

今回は検診明けで少し反省したし、年末の旅を控えているので財布のことを考えあまり飲み食い放題しないつもりなのだが、それでも数回は美味しいものを食べようと、昨晩は魚が美味いふる里という居酒屋が札幌駅北口にできていて日曜日も営業していたので(古くからある駅前店は日曜日定休)、そこに。

入ってみたら入り口から見える厨房に昔から知っているふる里のスタッフが。目が合うと「あああぁ~、久しぶりですぅ~!」「おおおぉぉ、今度はここにいらっしゃったんですかぁ?」というサプライズ挨拶。どうも店長さんになっておられるようだった。顔なじみのスタッフがいると落ち着くよね。

さて、まずはサッポロクラシックを瓶で。本日のメニューはこういう形で毎日更新されます。左は本日のお魚(刺身)のラインナップ。産地の表示もあるので、北海道に来たなぁという気分が盛り上がります。モノによっては北海道以外の魚もありますが、美味しいところをそろえておられます。


そして、お料理はまず冬の風物詩「真たちの天ぷら」。真たちは真鱈の白子のことです。以前の繰り返しになりますが、タラの白子は地方によっていろいろ名前が変わります。

北海道ータチ(真鱈の白子は真タチ、スケトウダラの白子は助ダチ)
青森ータツ
秋田ーダダミ

このほかにも他県では独特の呼び名があるでしょうね。僕が知らないだけで。


ホントは天ぷらじゃなくてタチポン(白子ポン酢)が良かったのですが、今回は申し訳ありません準備がないんです、とのことで天ぷらに。どっちでも美味しいからいいですね!

さて、もう少しいただきましょうと注文したのは、
ウマヅラハギの刺身(噴火湾産)
鯛のかぶと煮

の二点。


熱燗はこのタイミングでいただきました。プレミアムな冷酒の数々もそろえておられるのですが、この気候だと普通のお酒の熱燗がいいですね。銘柄は札幌市内に蔵がある千歳鶴です。

ウマヅラハギは肝をといて、肝醤油でいただきましょうね~


まあ、そこそこ死にます(笑)。

昨晩何度目かの死亡。

お刺身で熱燗を楽しんだ後は、煮魚(鯛のかぶと煮)でさらにのんびり熱燗モード。時間をかけてゆっくり楽しみまして、煮魚も終了。


一人で旅をして、旅先では一人で居酒屋に飲みに行ったりしていると、結構な頻度で、「一人居酒屋にすごく興味があるんですが、間がもたなそうで怖くてできないんですぅ、どうされてるんですか?」と聞かれることがある。(どうもこうも別に一人で呑んでるだけだ)と思うだけなのだが、たまに暇な時にはアドバイスをくれてやる。というか、群れるのが好きなんだろうから、そんなに無理して一人呑みする必要もないと思うし(笑)。

「間がもたなくて困るなぁと思ったら、煮魚か焼き魚を注文して熱燗を飲みながら丁寧に食べるといいよ。手持無沙汰は避けられるし、煮魚だと特に『魚ってこんなとこにも身があるんだ(驚)』って新発見があったりして、自分の頭の中でいろんな思考がめぐらされるから一人で楽しくなりますよ。」

でもね、こういうのって、すごくきっちりでなくてもいいから、魚の食べ方を知ってる人向けなんですけどね。

数年前に、たまにこの日記に出てくる稚内の居酒屋で飲んでいたら、座敷の客の後片づけを終えた女将さんが僕のとこに来て、

「さっきのお客さんお二人ね、関東から仕事で来られた方でカレイの干物を注文されたんだけど、片側だけ召し上がって裏側はきれいに全部残して行ったのよ。QOOTESさんは魚食べるの上手だけど、カレイやヒラメは片側にしか身がないと思ってる人って、都会の人に結構多いのよね・・・(苦笑)。」

以前「魚は切り身の形で海を泳いでいる」と思っている若い専業主婦が結構いるという話が話題になったが、男性でも同レベルのヤカラが跋扈しているんだなと(笑)。

切り身で泳いでいると思っている専業主婦も、カレイやヒラメは片側の身だけで海を泳いでいると思っている男性サラリーマンも、どちらも一義的には親のせいだわな。

さらに、男性の方は親の庇護が無くなった後も、女房に自分の飯を作らせ続けているんだろう、それが問題。

別に世の妻たちの味方をするつもりはない。結婚してからも甘やかし続けているのは妻だから、そういう男を作った責任は妻にもある。

「男は胃袋をつかんだら勝ちだわ!」って、結婚前の付き合ってる間にせっせと男の部屋に飯を作りに行った女はかなり多いと思う。そんなことしたら(こいつは飯炊き女だ)って認識が男の中で無意識に出来上がるのは当然。

ダメ女とダメ男の夫婦は「社会のせい」にせずに、二人だけで傷を舐め合いながら仲良くやっていけばいい。お前らの頭の悪い愚痴をネットに垂れ流すな、と思いますね。

きちんとしてる夫婦が山ほどいるのでね(笑)。

とうことで、僕の一人呑みアドバイスも、親の教育で魚の食べ方をだいたい知っている方のみ向けになります。


で、最後の締め。北海道東北の居酒屋はおにぎりと味噌汁がやたらうまいと僕は思っているんです。まずどの店もいろんな料理に使う出汁をとっているので、味噌汁は美味いに決まってる。お茶漬けも美味しいけど、北海道東北の居酒屋の締めはおにぎりと味噌汁です。

そして、僕のお気に入りおにぎりはたらこ。いつもたらこ。



たーらこ、たーらこ、たーぷっりー、たーらこー♪