QOOTESの脳ミソ

日記や旅の記録(現在進行中および過去の旅)がほとんどですが、たまに「腹黒日記風」になっているのでお気を付けください。

雪まつりを観た後は青森・・・ホテルで酒盛りメニュー紹介。

2025-02-08 08:26:52 | 日記
新千歳を発ったJAL便が青森空港に着き、バス乗り場に向かうと。

「雪がいっぱいで嬉しいな」の写真_1

インバウンドの(おそらく)中国の方が意外といて、青森ももう「気づかれて」いる町なんだなと思う。インバウンドどころか日本人観光客もいなかった頃の青森は駅前もほんとに寂れていて、僕はそういうのが好きなのだが、でも地元の人はやはりにぎわってほしいんだろうなと、アンビバレントな気持ちに。

アンビバレント。生活のいろんなところにある。

世の中の皆さんが健やかに人生を楽しんでほしいと思いつつ仕事をしていても、病気になる人がいなくなっちゃったら存在意義が無くなるアンビバレントな立場の医療従事者。

医療の世界だけではなく、ほとんどの仕事は人々が楽しく暮らすために世の中の不便や不都合を解消するもの。でも、そういう不都合が一切なくなってしまったらその仕事自体が無くなるわけで。

僕らはいろんな"アンビバレント"に囲まれて生きている。

だから「論破」なんかには実はそれほど意味がない。ただ他人からエネルギーを奪うだけのゲームだ。

そんな話はいいんだけど。

中国韓国といった周辺の国の政治にはうんざりさせられるし、日本の健康保険でお金のかかる手術をしようと来日するようなグレーな方も歓迎できない。でも、純粋に雪まつりを観ようなど合法的にルールを守って日本にやってくる旅人の皆さんには楽しんで帰ってほしいと思っている。

空港から市内へのバスが出たのが20:15。青森市内に着いたのが21時少し前。

店はまだまだ営業しているのだが、昨晩はスーパーで食い物を買い込んでホテルの部屋でテレビ観ながら食うことに決定。外に出ると、ちょうど雪が激しくなったころだった。

「雪がいっぱいで嬉しいな」の写真_2

「雪がいっぱいで嬉しいな」の写真_3


これは8月になるとねぶたが何基も練り歩くため、道幅がかなり広いメインストリート。雪で埋まっている(笑)。

数分歩くと、さらに雪の降りが激しくなった。

「雪がいっぱいで嬉しいな」の写真_4


スーパーまでもう5分くらい歩き、買い物をしてホテルに戻る。

ところで、青森のスーパーは少しだけ米が安い気がした。今時米どころ産のそこそこ名の知れたブランド米2kgで1500円以下のものはあまりない。

はれわたりは2023年デビューの青天の霹靂より新しい最新の青森のお米。食味評価で特Aを獲ったんじゃないかな。これは前にも書いたか。



買ってきたものを一旦ホテルに置いて、食う前にまずは青森駅近くのお気に入り「まちなか温泉」に。0時に閉まるので先にお風呂に入っておかないとね。入浴料480円。

いつもの繰り返しになるが、僕はしずかちゃんよりお風呂好きである。そう言えばどらえもんのしずかちゃんの本名が源静香ちゃんだといういことは広く知られているのだろうか。

よしつねさまぁ~

お風呂で暖まって、さて遅い夕飯。スーパーで買いこんできたものはこんな感じ。



いや、筋子の醤油漬けが食べた買ったのが、スーパー酒盛りにした理由でした。

まず、お酒は青森のお酒「桃川」のにごり、ハイボール、一番左のファンタみたいなデザインのチューハイだけはローソンで買ってきた。味もファンタオレンジみたいでお気に入りだ。


これが「ご本尊」の筋子の醤油漬け。

宮城のタコぶつぎりも酒の肴に美味そうだったので、

野菜らしきものがないなと、気休めにめかぶ。

ごくたまに東京のスーパーでも見かけることがあるが、東北・北海道のスーパーでよく見る、豆腐サイズの具入り玉子豆腐(温めれば茶碗蒸し?)。好物である。

「はーるをあいする、ひ~と~は~♪」でおなじみの芹洋子せんせいです。僕は「坊がつる賛歌」の方が好きです。

「青森県産せりご飯」半額になっていたので♪野草チックな苦さもあって美味しかったです。ホタテの出汁で炊いている感じがしました。


で、「デザート」?に南部せんべい。僕はごまだけが好きです。ピーナッツは酒の肴にならないので。

皆さんはお好きですか?南部せんべい。

以上をテレビを観ながらゆっくりといただきました。

楽しいゆうべ。

さっぽろ雪まつりダイジェスト。

2025-02-07 17:21:40 | 日記
予定通り、今朝恵庭駅前のホテルに荷物を預けてさっぽろ雪まつりに行ってきました。電車の中で(しまった)と。昨晩のうちに行っておけばプロジェクションマッピングが観られたことに気づきました。

ま、仕方ない。

去年のプロジェクションマッピングは、鉄拳作じゃないけど、鉄拳のパラパラまんが風のストーリーで、なかなかにじんわりくる感動作で良かったです。

札幌駅に着いて大通りに行く前に、まず腹ごしらえ。雪まつりの雪像はテレビ塔のところから西11丁目駅のあたりまで並んでいるので、テレビ塔の近くバスセンターの地下の古い食堂街に。

そこにある紫雲亭というラーメン屋に。ネットで見て一度行ってみたいと思っていました。


ここの名物は、ラーメンのおともに注文するミニキーマカレー。僕は味噌ラーメンとミニキーマカレーにしました。


素朴な味で美味しかったです。キーマカレーはスパイスの香りがとてもよいさらさら系。カルダモンの香りが特によかったです。

ようやく行けました。よかった。

では雪まつり東の端、テレビ塔のあたりから鑑賞スタート。最初のセクションんはいろんな市民グループが作った雪像が並んでいました。全部は載せられないので、目に留まったものを。

2024年話題になったアスリートシリーズです。


まずは「オタニサーン」。よく特徴をとらえていると思います。

次、

女子やり投げの北口榛花さん。怒られろ。

次は毎年ありますね。JRAです。これもプロジェクションマッピングやりますね、たぶん。


これはかわいかったです。僕の中では今年の優勝。



キューピーマヨネーズです。名古屋には地下鉄/JR千種駅と地下鉄今池駅のちょうど真ん中あたりにキューピーの名古屋支社があるのですが、ビル全体で毎年クリスマスデコレーションをします。派手ではないのですが、品が良くて非常にいいです。

今もやってると思いますので、その頃名古屋に行くことがあればちょっと観に行ってみてください。

キューピーあたりからは企業のコーナーになっていまして、次に目に留まったのが、太田胃散です。

そして「アムロいきまーす!」

ガンダムもこのジェネレーションになるとアムロはもういないのかな。

次はテレビ局各局の作品。

まずはHBC(北海道放送)。これはこの夏に改装が終わって公開される赤レンガの北海道庁舎。

次はHTB(北海道テレビ)の小樽銀鱗荘。ここでプロジェクションマッピングが行われると思います。



銀鱗荘は小樽市指定歴史的建造物に指定されている文化財で今はニトリが所有しているそう。ニトリ、僕もお世話になっていますが、本拠地北海道ではやはり強いらしく、ニトリがいるためにIKEAは北海道には進出しないらしい。

若い人はIKEAも欲しいようで、道外にあるIKEA店舗で買ってきたIKEAのショッピングバッグをこれ見よがしに持ち歩いている若者をちょくちょく見かけます。

この辺りを過ぎると、また小規模グループや企業の雪像のコーナーになります。


これは市民グループの作品では一番大きいものになるのでしょうか、101人の会という団体が作った豊作という作品。

そして、東の端の方にオタニサーンがいたと思ったら西の端には、

デコピーン☆ そして、


Creepy Nutsのbling-bang-bang-born♪

昨年札幌を混乱に陥れたSnowManもいました(笑)。5周年だそう。


これはただの雪像ではなく、後ろの方から表に滑り出るスライダーになっていました。日清カップヌードル♪

最後にもうひとつ大物があると思ったら、いわゆる「モンハン」でした。



ゲームやらないから何のことかわからない(笑)。

この辺に来ると全然知らないアニメの雪像が山ほど。

最後は、姉妹都市を中心にいろんな国から来たチームが作った雪像が。気に入ったものだけ写真に撮りました。

ポーランドの「創造する人間」。中東欧の国らしい、人間の内部に迫っていくテーマです。


あとは、タイのソンクラーン(水かけ祭り)。

とこんな感じで、駆け足ながら非常に楽しめました。

釧路最終日、空港から新千歳空港に移動の予定だが、出発が30分ほど遅延。

2025-02-06 16:43:52 | 日記
トランプ氏がガザをアメリカ管理にとか言いだして、パレスチナ人の反米感情だけ折り合いがつけられれば、無用な争いも最小限に抑えられて意外といい考えなんじゃないかと僕は思ったんだけど、やっぱダメでしたね(苦笑)。たぶんトランプ氏は僕が想像した通りのことを考えているのだと思うけど。

停戦合意ができたって、この先イスラエルからの有形無形のプレッシャーは続きますし、そのうちまた同じことになるでしょう。その時にガザをアメリカが管理していれば、イスラエルもおいそれと手出しはできなくなりますから、とりあえず殺し合いのようなことは最小限に抑えられるんじゃないかと。

でもね、反米感情強すぎるから無理でしょうね。

日産とホンダもね、僕はよく知らないビジネスの世界のことなんですがね。

世の中では譲歩できなかった日産がアホだという論調のようで僕もそう思うのですが、ホンダもホンダでここ数年かなり迷走してますからね(苦笑)。今は円安のおかげで業績はよく見えていますが、意外と崖っぷちでしょう。双方がプライドぶつけ合ってる暇なんかないと思うんだけど。

どうなっちゃうんでしょうね。やれやれ。

さて、釧路最終日、釧路は昨日あたりからJR以外はほぼ問題なく、今日はおそらくJRも大方走っているのではないかと思います。

毎年釧路の後は帯広に行っているのですが、今回は虫の知らせか帯広をパスして、結果的に正解でした。帯広はまだ市内の除雪ができていなくて、市民生活が混乱しているよう。昨日のニュースでは帯広空港の飛行機は発着していても空港バスが来ない、タクシーもいないという状況だったらっしい。

釧路最終日はやはりインデアンのカレーで締め。

と思ったらいつも行く市内の店が今日から改装工事で休み。でも、身体はもうインデアンのカレーモードなので、タクシーで少し離れた別の支店に。



大変美味しゅうございました。

今日はこれから新千歳空港に移動なのですが、空港に着たら30分ほどの遅延。特に先を急ぐ旅ではないのでいいのですが。昨日あたりから札幌は雪まつりが始まって、札幌市内のホテルはSNOWMANのライブ時クラスに高騰。それで去年のこの時期は同様に道東の帰りに千歳駅前のホテルを取ったのですが、今年は千歳駅前のホテルがインバウンドとたまにしか旅行しない日本人に「見つけられて」しまったようで、かなり前でも高騰。

仕方ないので、千歳駅の一つ向こうの恵庭駅前のホテルがだいぶ前の予約で一泊7000円ほどと少し安かったので抑えていました。来年は恵庭駅も「見つけられて」いると思うので、泊まれないと思います(笑)。

こんなんで北海道知事はインバウンドをさらに3倍(だっけ?)に増やしたいとか、頭大丈夫なんかなと思います。

明朝、恵庭駅前のホテルに荷物を預けておいて、札幌まで雪祭りをちらっと見物に行き、夕方の便で青森に移動する予定。

ロードトリップはまだ続きます。

大雪が降った日の釧路の夜はバー巡り。

2025-02-05 12:37:46 | 日記
以前も書きましたが、旅行中は逆に普段はしない普通のことをするようになるので、昨日はテレビのワイドショウみたいな番組もぼやっと観ていたりしました。

(今回はやさしい感じでいきます☆)

いろいろ旬な話が続いた後日米首脳会談の話にもなっていたみたいでしたが、コメンテーターのどちらかというといつもリベラルな感じのジャーナリストのオジサンの態度がちょっと気になりましたね。

立岩陽一郎とかいう人でしたね。何度かしか見たことないよく知らない人だけど、テレビ仕様なのか不自然なほどきっちり髪もセットしていてね(呆)。自分自身が好きそうなオジサンだなと思いました。

ゲルに批判的なのはこれまでの様子を見ていればそれほどおかしいことではないですし、僕もそんなに期待はできないかもなとも思っているんですけど、はなからバカにした態度で(石破にできるわきゃねーだろ)的にニヤニヤしてて。

いやさ、あなたジャーナリストなんだから、ニヒリズムに陥ったらダメでしょって思ったんです。ゲルではダメだと思うのなら、ジャーナリストとして真剣に批判するなり、怒るなりしないと。それをニヤニヤして(あいつにはできねえよ、どうなるのかねぇ)って高みの見物では、居酒屋でクダ巻いてる酔っ払いと同じじゃないですか。ヘアスタイルきっちり整える暇があったらプロの仕事すればいいのにと思いました。

この人はジャーナリストの看板おろした方がいいと思いましたね。

また導入部が長くなってしまった(笑)。

昨晩は雪も深くて歩きにくかったのですが、ちょっとだけ飲み屋街に近いホテルに移動しました。

除雪もそんなにされていなかったので、非常に難儀してスーツケースを引きずってドーミーインにたどり着いて15時のチェックインまで荷物を預かってもらお追うと思ったら、すぐにチェックインさせてくださってチョー助かりました。

今回はブログに書くために釧路名物を意識して食べていますが、遅い昼飯にこれまたこれまで行ったことのない釧路名物スパカツで有名な泉屋さんに。スパカツとはミートソーススパゲティにトンカツが載った料理です。



本当はスパカツを食べないといけないのですが、僕は豚肉が食べられないので、トンカツの代わりにハンバーグが載ったものを注文。


感想は・・・こういうものって、まずいわけがないじゃないですか(笑)。非常に美味しかったです。

飲み屋街に近いホテルで雪が深くても行きやすいので、夜は数日前にも行った隠れ家に。中に入るとご主人が「あれ、まだいたの?」と。よく言われるんですよね、旅すると同じ町に1週間くらい、短くても3~4日は滞在するんで。

昨日は大皿真ん前の席に座ったので、3品も選んでしまいました(笑)。




つぶ貝を煮たものと、白子を上げて南蛮漬けにしたもの、北海道名物「子和え」(漢字はこれでいいのかな?)。子和えは通常糸こんにゃくと生たらこを醤油で煮て、糸こんにゃくにたらこを絡めた感じにした料理ですが、ここのは板こんにゃくをちぎったものを使っているのに加えて、たらこの比率が高かったのでほぼこんにゃく入りたらこ煮で、非常に酒に合いました。

・・・全部酒には合うか(笑)。

そのあと、また海の幸たっぷりのグラタンと熱燗2合で締めとしました。

雪道を歩いていてふと横の路地を覗いたら、数年前に一度飛び込みで行ったけどそれ以来行く度にお休みでタイミングを失っていたレゲエバーUNITYが開いていたので、久しぶりに行ってみました。



看板中央上のCannabis(草)マークにうおおと思いましたが(笑)、ま、それはデザインですね(笑)。

中に入ると客は僕だけでご主人と酒場の雑談を楽しめました。ウォッカトニックを3杯ほどいただいて2800円でした。居心地のいいバーです。また行こう。

ご主人は「海外に移住したいと言いながら気づいたらこの店30年やってた」って言ってました。話の流れで「そのためにお店やりながら英語の勉強をしてTOEIC受けたら550点くらいになったんです。(580点だっけ?)」って言ってたので素直にすごいと思い、「500点超えてたら、普通に旅行するくらいだったら全く問題ないんじゃないですか?」と。でもご主人はまだ上を目指しているような雰囲気でした。向上心のある人って、話してて楽しいですね。

「お客さんはTOEICの点数どれくらい取ってるんですか?」ときかれたので「僕は20年超前にたった一回だけ受けただけですけど、900点ちょっとくらいでした。でも、真のエキスパートペラペラのレベルだとこのくらいではだめで、950点からです。周り見てるとそれ以下の750点くらいから920点くらいはみんなそうたいして変わらないですね。」とお答えしました。

店にも外国人が多数来るようで、彼らから英語を学ぶこともあるそう。「悪い言葉はすぐ覚えちゃうんですよね。」。

昔岐阜の柳ケ瀬に住んでて自宅で英会話のレッスンをしていたアメリカ人豪快姉さんが飲み友達だったんですが、一度飲みに行く約束の時間よりはやく行ったらレッスンをしていたので横で聞いてたら、スラングだらけのレッスンでびっくりしました(笑)。

日本語で言うと「お前が何してようと関係ねえ、勝手にしろ」って表現を教えていたのは笑えましたね。

先生 はい、繰り返して「お前が何してようと関係ねえ、勝手にしろ」
生徒たち「お前が何してようと関係ねえ、勝手にしろ」
先生 はい、もう一度
生徒たち「お前が何してようと関係ねえ、勝手にしろ」

因みに英語で「お前が何してようと関係ねえ、勝手にしろ」は、"I don't give you a shit."です。

みたいなレッスン。酒場でしか使えねえ(笑)。

あの生徒たち、あんなスラングばかり覚えてしまって、今どうなってるんでしょう(笑)。

当の本人のアメリカ人豪快姉さんは何を思ったか、ある日突然「私はこんな風に呑んだくれて人生を終わってはいけない」と宣言し(笑)、その勢いですぐにイギリスの大学の大学院に入学して英語教育の学位を取り、その後アメリカ大手の出版社を経て今はフリーの英語教本の編集ライターをバリバリしています。

因みに、彼女がその大手出版社にやとわれてシンガポールに配属されてバリキャリを始めた時に一緒に飲んだのですが、その時に彼女の南アフリカ人の上司もやってきたのが縁で、彼が住んでいたシンガポールのコンドミニアムにもちょくちょく泊めてもらうようになり、それがきっかけでケープタウンにも定期的に行くようになりました。

外国人って彼女のように人生を諦めず自分で獲りに行く人がたくさんいるので、(自分は不幸だ、老害にむしり取られている)とかウジウジウジウジ言ってる他責思考と妬みだけでできている日本の負け犬見ると、自分でできるところまでさえやってないのに文句言うなって思いますね。

みすぼらしいので。

負け犬は相手にしないことにしています(笑)。

秋田で出会った演歌な女の話と、ドーミーイン釧路朝食速報。

2025-02-05 06:48:21 | 日記
今回釧路まで来るときに乗ったANAでは機内エンターテイメントに僕が好きな新沼謙治さんの「津軽恋女」が入っていたので、機上から雪の大地を見ながら何度かリピートして聴いた。

そのほか、細川たかしさんの歌も入っていた。北海道の演歌歌手と言えばその細川たかしさんとかサブちゃんとかになるのだが、北海道の演歌はニシン獲れ獲れでちょっと明るい感じ(あくまで偏見(笑))。やはり北の演歌は東北、しかも青森のしみじみ系が好きですね。津軽恋女もいいし、イクゾーさんの歌もやはりいい。とはいえ、イクゾーさんも「石狩哀歌」とか北海道を舞台にした歌をつくって歌ってるな(笑)。

北の演歌で思い出すのは、タイトルの女。

もう10年ほど前だろうか、秋田の川反(かわばた)という歓楽街に夕飯(酒)を食いに行った時のこと。郷土料理を食べたいなと思って一軒の居酒屋に入った。小さい店で、メニューを見るとおおよその秋田の料理がそろっている店で、壁にはおびただしい数の地酒の銘柄が書かれた短冊。

僕が好きなタイプの居酒屋だ。

真冬のある日、日曜日の夜だったのかあの時店には僕だけで誰もいなかったのを覚えている。根雪でガチガチに凍った道を注意深く歩いて、目に入った店に入りカウンターに座ると、奥には調理をする方カウンターには30前後の女性がいて接客をしてくださった。その日は珍しく誰かと話したい気持ちだったのでマンツーマン接客も気にならなかったし、その彼女も割と気さくに話をされる方だった。

どこから来られたんですか、と聞かれたので、東京からだけど、旅行中で今日まで青森にいてさっき五能線(の企画列車)「リゾートしらかみ」で着いたところなんです、と答える。すると、

「青森旅行されてきたんですか、青森も美味しいお酒多いですよね。やはり田酒を飲んできたんですか?」というので、「飲んできました、田酒美味しいですよね」と返答。

実は、僕はそこまで田酒好きではないのだが、あの頃はまだ青森初心者で行く度に田酒は飲んでたな。

そうしたら彼女の目が急に少し遠くなり、

「田酒、田酒、おいしい・・・よね・・・、あの苦さがちょっといいよね・・・」と言う。相槌を打つと、田酒をきっかけに突然話題が転換したようで、

「田酒、うちの店でも出してたよ・・・」今は居酒屋のお手伝いだが、どうやら、以前スナックのママか何かをやっていらっしゃったようだ。

「ある時さ、何から何までアタシのタイプの人が店のドアを開けて入ってきてさ、アタシさ、そのときに『もうこの人だ、この人しかいない』って思ったの。」

いきなり自分の恋の話か、びっくりした(笑)。

「それ以来何回か店に来てくれて、アタシ、すごく嬉しかったよ。そのうち一緒に暮らすようになってさ・・・」

展開速いな(笑)。

「その人ハタハタの業者の人だったからさ、アタシ、12月のハタハタの季節には自分の店閉めたあと少し仮眠して工場に行って手伝ったよ。毎朝。すごく大変だったけど、楽しかった。ほんとに好きだったから・・・」

因みにハタハタと言う発音。一般的には抑揚のない「ーーーー」というイントネーションだと思うが、彼女は「ーー__」と発音していた。うーん、わかりやすく言うと名前の「高橋」と同じイントネーション。あれが秋田の正しいハタハタのイントネーションなんだろうか。

「その人、愛想もくそもないような人で、でもアタシ、それで全然よかった。ほんとに好きだったから・・・」

九州の叔父夫婦を見ていても思うのだが、妻でもパートナーでもいいけど、連れ合いにとことん塩対応な男っていますね。あれよくないよね、傍から見ていても不快。敢えてあそこまでやってるからね、彼ら。指摘されると「大切にはしてるそんなに器用じゃないだけ」とか言い訳するけど。

ま、その辺は女性の方がそれでいいと思うなら二人の間で勝手にやってくれればいいことだけど。でも、揉めたときに社会のせいにすることだけは止めろよ、と思う。社会はお前らの痴話喧嘩には付き合えない。

「滅多に喋らない人だったんだけどさ、ある時二人で家にいたときに、ぽつりと『旅行にでも行くか』って言ったんだ。アタシ、ほんっとに嬉しくてねぇ。」

「で、旅行に行ったんですか?」と、さっきからその彼の話をするときに彼女が過去形を使っていたので聞いてみた。

「うん、行った、行った」

そこで奥の方から「〇〇できましたー」と声がかかって、そのすぐ後でおじいちゃん二人組が店に入ってきたので、話はそこまでになってしまったんだけど。

きっと、それでもうまくいかなかったんだろうな。

それにしても耐える女だった。

演歌の世界を生きる女でした。それも日本海。

と、ここまで書いて、楽しみにしていたドーミーイン釧路の朝食に行ってきた。

つぶ貝やホタテの浜焼き。

海鮮丼、いくらも食べ放題。

ということで、ほんとにいくらを山ほどいただいた。実は同じボリュームでいくら丼二杯目も完食。もうこんなことしばらくないので(笑)。


これで朝食2800円はむしろ安い。が、明日の朝食はつけなかった。

毎日食べたら死んじゃう、いろんな意味で。