新日だまりの樹

喉摘者の日常を綴っていこうと思います、
このブログが多少でも皆さんに理解を深めていただく一助になればと思います。

身体の仕組み

2015年04月30日 | 日記
「日だまりの樹 No.46」 皆さんは普段これは飲み物だから食道にいれよう。これは空気だから気管へ。こんなこと考えている人はいませんよね!健常者の場合、口に入れた飲食物は喉から食道を経由して胃へ、口や鼻から吸った空気は喉頭と気管を経由して肺へと自然に仕分けられているんです。これは、喉頭蓋の開閉と食道入口部の締まりや緩みがうまく連動し、逆コースへは行かないように調節されているからです。つまり、食道の入口部は、もともと出来るだけ空気を食道や胃の方へは入れないように働く仕組みになっているのです。
 ところが、喉摘者は「食道発声」のために空気を食道に入れようと言うのです。中には、最初からうまく出来る人がいますが、元来、自然の条理に反したことですから、最初は誰でもなかなかうまく出来ないのが普通です。私の場合は単純喉摘なので食道が抵抗するのです。激しいときは目がくらむような・・・少し大げさ。
 喉と肺がつながっていない喉摘者の場合、口に含んだ空気を一気に飲み込めば、空気は食道に押し込まれる以外ない筈です。
 ところが、多くの場合、健常時代の習慣が拒否反応として働き、食道へ入れようとする空気が鼻腔へ逃げてしまい、食道入口部をゆるめて空気を食道へ取り込むことが、なかなか出来ないのです。(銀鈴会のHPから)
反対に食道再建の人は飲み込みはいいんです。出す時が問題なんです。(画像は西洋シャクナゲです)


ものは考えよう?

2015年04月28日 | 日記
「日だまりの樹 No.45」私のもう一つの後遺症は甲状腺の機能低下があります。甲状腺は被爆と子供の発育の話は聞いていましたが部位事態どうなっているのか全く認識していませんでした。喉頭摘出の時に当然甲状腺も一部切除していたと後で聞きました。そして以外とやっかいな症状が後遺症として現れているようです。私の場合はまず難聴です。副鼻腔がもともと詰まりやすくイン圧になりやすい症状があったためだと思います。更に目の乾燥、肌の乾燥、手足の冷え、代謝が悪くなっているようです。寒い冬はつらかったが、周りは花が色々咲き誇っている。前にも書きましたが本当に人間の身体ってよく出来ていますね。自然も然りです。やはり私はQOLを考えながら第二の人生でやれることをポジティブに考えていきたいと思います。


失意・・残念です

2015年04月26日 | 日記
「日だまりの樹 No.44」ワイルドワンズの加瀬邦彦さんの訃報が報じられた。加瀬さんは、デビュー曲「想い出の渚」は我々世代には忘れられない青春の名曲だが。加瀬さんは94年には食道がんを患い、9時間の大手術。この時は術後2カ月で奇跡的に復帰したが、昨年、今度は咽頭がんを患い、大きく体調を崩した。最後は酸素吸入器が手放せない状況で、自宅療養していたという。そして自殺の報道・・・・残念でならない。昨日会った友人から、つんくさんが腹話術を始めたて聞くが?いや所詮その程度の認識だとは分かるが、医療関係者すら声を失う絶望感は分かってもらえない。命と声はどっちが大事?当然命?食道発声をきちんと知ってもらっていれば少し状況は変わるのではと思う。談志さん、忌野さんは気管切開を拒否したと聞く。

検査入院

2015年04月25日 | 日記
「日だまりの樹 No.43」検査入院で約1週間、病棟の景色は懐かしいがあまり嬉しくはない。しかし確り検査して処置していく新たな決意を・・・・しかし食事は不味すぎる。同じ材料を使ってもう少しましに差くれると思うのだが 本日腹腔鏡手術の傷も順調で退院できました。


相棒のつぶやき

2015年04月13日 | 日記
「日だまりの樹 No.42」食道発声は、基本機能として男女差はありません。銀鈴会のホームペイジにアメリカの『話し言葉』 という論文の話が載っています。食道発声における男声女声の区別がどれくらい出来るか、と言う調査をした例が紹介されており、食道発声の男性18名、女性15名が短い文章を朗読した録音テープを、88名の健常者に聞かせたところ、男性18名の声は全て男声と識別されたが、15名の女性の声は、女声11名、男声2 名、不明2名と言う結果であった。(HPより)でも会では女性の先生方も多いです、やはり女性の方が勤勉なのかもしれません。男性はチャランポランなのかなあ?それは僕のこと?