俎板橋
『みをつくし料理帖』シリーズ10巻(高田郁著)を読了。
はるかに江戸時代を偲びたくて、現在の地を尋ねてみました。
元号が文化から文政に変って行く時代の小説です。
そしたら俎板橋が現存していました。
小説では澪が料理人をする「つる家」は、
この俎板橋のたもとあたりにあるようなのです。
地下鉄九段下下車。
地上に出て武道館とは反対向きに行き、曲がってすぐ。
その曲がるのが分からず交番に立ち寄り、
「江戸時代の俎板橋分かりますか」と、
お巡りさん(男女二人のとても感じの良い方達)に尋ねたところ、
「ああ、難しい漢字で初め読めなかったのですよね」と、
男のかたにわざわざ道まで出て、教えてもらいました。
この橋は飯田川に架かっているのですが、今は上が高速道のため、
真っ黒い水の流れしか見えませんでした。
九段下というところは市ヶ谷から靖国神社、田安門、神保町へと続き、
60歳代に夫を乗せて車で会社に行き帰りしたところです。
後に帰りは代官町のインターから高速を利用しましたが。
いろいろと思い出が深い。
主人公澪はここに昌平橋の自宅から徒歩で通っているので、
私も歩いてみようと思ったのでしたが(意外と近い)、
神保町まで行ってお腹がすいたので中華屋さんに入りました。
すずらん通りの「・・菜館」は以前入ったお店でしたが、
雰囲気がなんか変わり、経営者が違ったのかしら。
お客さんも以前とは全く感じが違う。
五目餡かけ焼きそばを注文しましたが(ふわふわした上海そばは同じ)。
ボリューム満点、油分多すぎ(私には)。
なにかが変わっていくのかしらと思いましたね。
またの日、昌平橋を訪ねてみましょう。
近くの神田明神も懐かしいところ。