この春、観たい映画は数々ありますが、3月5日より、銀座テアトルシネマ等で公開中の『アメイジング・グレイス』もその一つです。
これは18世紀の英国に於いて、奴隷貿易廃止のため尽力した若き政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの半生を描いたもの。演じるのはヨアン・グリフィズです。
「アメイジング・グレイス」という歌は、元は讃美歌として作られたものですが、現在でも多くの歌手、アーティストが歌い、また演奏し続けています。日本でも、TVドラマ『白い巨塔』のエンディングテーマや本田美奈子さんの歌唱等で、一度は耳にしたことがある人が多いのではないでしょうか。。私も大好きな曲(歌)で、ジュディ・コリンズ、ジェシー・ノーマン、ナナ・ムスク-リ、またバグパイプやパンフルートの演奏など何種類ものCDを持っています。確か、この曲だけを集めたCDも出ていました。
原曲はスコットランド民謡とも黒人霊歌とも言われています。詩を書いたジョン・ニュートンは、元奴隷船の船長でしたが、自らの過去の所業を悔い、牧師となった人。映画では、このニュートンとウィルバーフォースの交流も描かれるようです。
実はこの映画が作られたのは2006年のこと。海外での評価は高く、ヨアンも人気上昇中だった頃なので、日本でも公開が望まれていましたが、なぜかDVD発売さえないままでした。このたび5年越しでやっと公開が叶ったのは嬉しい限りです。
出来れば劇場まで行きたいけれど、時間的に無理ならせめてDVDだけでも是非観たいと思っています。
そして、こういうこともあるのだから、昨日話題にした『女教皇ヨハンナ』もいつの日にか……と、希望が湧いて来ました。
映画『アメイジング・グレイス』公式サイト