今日も朝から暑かったです。予報では猛暑を通り越して「危険な暑さ」になるということだったので、昨日の疲れもあり、終日家にこもることにしました。
昨日杖なしで歩いたのがこたえたのか久しぶりに腰痛があり、また眠気もあって、横になっていることが多かったです。
そうしてゴロゴロしながら、『メイドインアビス』原作の1~3巻を読み返したりしていました。大事な要素や伏線は、もうこのあたりでいろいろ出てきていたんですね。アニメから入ったせいか、当時は「オーゼンさんひどい…」と思い、真意が判ってからも怖い人だと思っていましたが、改めて読み返すと優しい師匠じゃないですか。その後のあの人この人や、更なる過酷な状況を経た後では尚更……オーゼンさんの「地臥せり」さんたちが11巻に再登場したことにも、なんとなくホッとしました。
午後になると。部屋を閉め切ってエアコンを稼働させていてもなお暑さを感じるほどで、やはり外に出ないで良かったと思います。食事は朝昼晩ちゃんと作りましたが、引きこもっていてそれでは、また体重が心配です。とは言え、体力も回復しないといけませんからね。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』サブタイトルは「ままならぬ玉」。
梶原景時・景季父子や一族の首桶が鎌倉に届けられる。その景時から義時に託されたアサシン善児は、二代目アサシンとして養女(?)トウをお披露目する。ここで、善児こそが兄・宗時を暗殺した当人だと義時が気づいたか否かが、彼らの運命の分かれ道になりそう。
宿老のうち、今回は三浦義澄、安達盛長が相次いで世を去り、13人が早くも「9人」に。この二人は横死や誅殺ではなかっただけ良しと思うべきでしょうか。
一方、頼家の正室・つつじが男児を出生したこともあり、北条と比企の権力争いは激化。時政の妻りくは頼家排斥と千幡(後の実朝)の跡目相続を画策し、阿野全成に呪詛を依頼する有様。
北条家にとっては、時政が官位を賜り遠江国の国守となるなど嬉しい出来事もあったが、鎌倉殿のやり方を諌める頼時は頼家に疎まれ始め、見かねた義時により伊豆の領地へ送られる。その地で、頼時は凶作にあえぐ領民たちに見事な裁定を下すのだった。それに対し、鎌倉殿からは褒美と称して改名を命じられる。本人は不服だが、ここに「北条泰時」が誕生した。
一方の頼家は宿老たちの裁定に従わず寺社を軽んじるなど「暗君」ムーブを見せ、長い目で見守ろうとしていた時連からさえ諫言を受けるが、それは、跡目問題も絡んで北条と比企それぞれから受ける圧に苛立ってのこと。
しかし、晴れて征夷大将軍に任官した後、叔父である義時に胸のうちを語ったことで、改めて父・頼朝に思いを馳せ、一幡を後継として、自分に向き合ってくれたせつと共に鎌倉を盛り立てていくことを決意する。
そして、もう蹴鞠に逃げることもやめると蹴鞠の師匠である平知康に告げた後、知康が古井戸に落ちるという騒動が……これ、吾妻鏡にも書いてある事件らしいですが、このあたりの演出・演技がコントと言うかギャグと言うか、爆笑ものでした。
頼家自身も巻き添えで井戸に落ちるてしまうのですが、一連のコントの後、助けてくれた叔父・全成に父の面影を見出して屈託なく笑う姿にホッとします。義時には悩みや本心も語っていたし(そこは頼朝に似ているかも)、父上ともこうして語り合ったり笑い合ったりしたかったんだろうな……と思いました。
この後、全成も妻の実衣に、時政・りく夫妻から呪詛の依頼を受けていたことを告白。御所の床下にまいていた呪いの木偶人形を回収する。近頃ぎくしゃくしていたこの夫婦も、久しぶりに心を通わせることとなるが——
ラストシーンは、一体だけ回収し忘れていた木偶を何者かが素早く持ち去るカット。
いろいろあっても安心モードで終われるかと思いきや、最後の最後に不穏さをブッ込んできますねぇ……次回消えるのは全成さんでしょうか。今回は、頼時と幼馴染であり三浦義村の娘でもある「はつ」との恋模様(?)や父・義時の全く役に立たない恋愛アドバイス(案の定大失敗)など、古井戸コント以外にも笑えるシーンがあったりしたのですけどね……
大河ドラマの後はEテレで【古典芸能への招待】。博多座での録画で、『橋弁慶』と『義経千本桜』から「すし屋」。これも鎌倉殿関連放送ということでしょうか。しかし、橋弁慶はともかく、すし屋は好きじゃないんですよね……『千本桜』の中でも、この種の仕掛けある作品の中でもあまりにも理不尽過ぎて。でも、梶原平三登場あたりから少しだけ観ました。演じるのは芝翫さん。いわゆる「赤っ面」の上使ではなく、権力側の地位ある人物として、ちゃんと格のある役者さんが演じる役ですからね。この人物がカッコ良いがゆえに、名もなき庶民が政争に巻き込まれてしまう残酷さが際立つのだと思います。