"Answered by Fire" 放送を控えて、豪メディアにあちこち顔を出しているデイヴィッド・ウェナム氏ですが、かねて出演情報のあった豪ABC放送のトーク番組 Enough Rope のトランスクリプトが上がりました。下記よりどうぞ。
Enough Rope Home
当該ページに直接跳んでもいいのですが、司会アンドリュー・デントン氏とのこのツーショットも見て頂きたかったので。
番組の構成としては、米のアクターズ・スタジオ・インタビュー(以前ヒュー・ジャックマンも出た)に似た感じですね。
「ナーバスなかただと伺っていたので、こうしてインタビュー番組にご出演されたことに、皆さん驚いたことでしょう」
と言うアンドリューさん。
「そう、ナーバスですよ。何だか落ち着かない感じで、顔を隠すマスクがほしいくらいです」
「今夜はどうかお楽に、マスクは外して下さい」
やっぱり豪に於ける彼のイメージって、そういう感じなんでしょうか。
そして子供の時の話から始めて、七歳にして物真似が得意(?)だったと語っていますが、その対象としてここで名前が挙がっている "Gough Whitlam"とは、1970年代初頭に労働党党首としてオーストラリア首相を務めた、エドワード・ゴフ・ホイットラムです(もう一人のハリー・バトラー氏についてはよく判りませんでした)。
参照:Australian History Database
数々の改革を実現し、白豪主義から多文化国家への転換を図ったすぐれた政治家だったそうですが、「物真似」のネタとなるくらい、声や話し方に特徴があったんでしょうか?(日本で言うと角栄さんとか…?)
以下ちょっと箇条書き風に。
・腹話術にはまって、クリスマスに貰ったお人形を使い、腹話術の本まで買って研究、更に学校にその人形を持って行って実演を試みたけれど、結局友だちが陰で声をあてていたというエピソード。
・7人兄姉だったので、食事のたびに席取りは大変だったし、常に会話が飛び交って、実にうるさかった。末っ子なので自分のベッドルームもなく、ダイニングに寝ていたが、朝食のためのテーブルセッティングをすませて、真っ先に席に着くことができた。
俳優を志したことにご両親の影響や助けもあったと、彼はよく語っていますが、ここでも、ニュー・サウス・ウェールズ大学が隔年で行なうブックセールで、お父さんが本をまとめ買いして来た中に、戯曲や映画についての本が含まれていたこと、誕生日やクリスマスのプレゼントとして、劇場(シドニーのベルヴォア・ストリート・シアター)を予約してくれたことなどを語っています。
「だから僕は芝居を観ながら育ち、演劇とは、いつか自分もそこに関わることができたら、と思うような魔法の世界でした」
次に彼が演劇を学んだ Theatre Nepean 時代のエピソード。
"East"という芝居をやった時には、髪を剃り(スキンヘッド!?)ピアスまで着けていたので、家に帰る時、ご両親はたまたま同じバスに乗っていたのに、それが我が子とは気づかなかったとか。
卒業後は、やはり芝居だけでは生活できず、ビンゴのコール係などやっていた、といのは、ファンには知られた話ですが、一方でローン・ボーリングで賞金稼ぎ(?)などもしていて、ニュー・サウス・ウェールズ州のステート・チャンピオンになったこともあるそうです。
何か、そっちのプロ選手になろうかと思ったという話も、聞いたことがあるような…
豪ではポピュラーなスポーツらしいローン・ボーリングについては、やはり Australian History Database で。
クリケットかゲートボールみたいなものなんでしょうか…?
この後、ラッセル・クロウもビンゴのコールをしていたという話が出て、
「彼以上にセクシーな『22』コールを聴いたことないですよ」
というアンドリューさんの言葉から、デイヴィッドもコールの実演をちょっとやる羽目になります。
そして、いよいよ彼の出演した映画やテレビドラマの話題が出て来る訳ですが、長くなったので、次回に。