第84回アカデミー賞授賞式が、日本時間では本日午前中からお昼過ぎまで行われました。WOWOWが観られない環境の自分は、その間ずっとツイッターのタイムラインを覗いて、次々と上がって来る結果を知ることができました。こういう時には本当に便利なツールだと思います。
受賞者、受賞作品一覧は下記の通り。
作品賞:「アーティスト」
監督賞:ミシェル・アザナビシウス(「アーティスト」)
主演男優賞:ジャン・デュジャルダン(「アーティスト」)
主演女優賞:メリル・ストリープ(「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」)
助演男優賞:クリストファー・プラマー(「人生はビギナーズ」)
助演女優賞:オクタビア・スペンサー(「ヘルプ 心がつなぐストーリー」)
脚色賞:「ファミリー・ツリー」アレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ
脚本賞:「ミッドナイト・イン・パリ」ウッディ・アレン
長編アニメーション賞:「ランゴ」
長編ドキュメンタリー賞:「UNDEFEATED」
外国語映画賞:「別離」(イラン)
美術賞:「ヒューゴの不思議な発明」
撮影賞:「ヒューゴの不思議な発明」
衣装デザイン賞:「アーティスト」
編集賞:「ドラゴン・タトゥーの女」
メイクアップ賞:「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
作曲賞:「アーティスト」
主題歌賞:“Man or Muppet”(「ザ・マペッツ」)
音響編集賞:「ヒューゴの不思議な発明」
音響録音賞:「ヒューゴの不思議な発明」
視覚効果賞:「ヒューゴの不思議な発明」
短編アニメーション賞:「THE FANTSTIC FLYING BOOKS OF MR.MORRIS LESSMORE」
短編実写映画賞:「THE SHORE」
短編ドキュメンタリー賞:「Saving Face(原題)」
『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な冒険』の対決!と言われていましたが、終わってみれば、『アーティスト』が作品賞、監督賞、主演男優賞等5部門で受賞、『ヒューゴ』は美術賞、撮影賞等技術面で同じく5部門受賞という、或る意味とても正しい結果となりました。
各所で言われていますが、『アーティスト』は、第1回受賞作『つばさ』以来83年ぶりのモノクロ無声映画での作品賞受賞作でもあります。
また、フランス映画である『アーティスト』の舞台が1930年代のハリウッド、アメリカ映画『ヒューゴ』の舞台が同じ年代のパリ、というのも面白い逆転現象(?)ですね。両作とも未見ですが、どちらも創成期の「映画」への愛が感じられる作品のようで、作り手にも受け止める側にも、ノスタルジーとは違う「原点回帰」のような心理が働いている気もします。
個人的に嬉しかったのがクリストファー・プラマーの助演男優賞受賞でした。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のマックス・フォン=シドーと共に過去最高齢の「82歳対決」などと言われていましたが、プラマー氏の初受賞となりました。いろいろな所で「トラップ大佐、おめでとう!」メッセージを目にしましたが、やっぱり皆さんそのイメージなんですね(笑)。
『ビギナーズ』、今週中に観に行きたいけれど、この結果を受けて、ますます混みそうです……
『ものすごく~』のフォン=シドーさんも良かったんですよ。一言もセリフがない難役を見事に演じていました。
主な結果は映画.comのこの記事をご覧下さい。
私はTLと速報ページを行ったり来たりしていました。
映画.com 第84回アカデミー賞特集
シネマトゥデイはアクセス集中しているのか、現在開けない状態です。
助演女優賞プレゼンターとして登場したクリスチャン・ベイルさん関連情報や画像は、もちろんファルコ師匠の Bale Tankentai=Nisshi 3rd でご覧下さいませ。→こちら
追記:シネマトゥデイにもやっと繋がったので、下の記事にリンクしておきます。
アカデミー賞振り返り-『ヒューゴ』と『アーティスト』が仲良く5部門ずつ受賞!作品賞はサイレント映画83年ぶりの受賞!【第84回アカデミー賞】
クリストファー・プラマー、82歳でオスカー初受賞!史上最高齢受賞に会場はスタンディングオベーション!【第84回アカデミー賞】
本当におめでとうございます!
授賞式その他の動画は You Tube の Oscar チャンネルでご覧になれます、→こちら