

本日6月4日は、ヴィクトル・ユゴー原作またミュージカル版やその映画化作品である『レ・ミゼラブル』で大きく取り扱われた6月暴動の前日でもあります。
というわけで、いろいろな「ワン・デイ・モア」動画をご紹介。
昨日、横浜で映画『レ・ミゼラブル』DVD&ブルーレイ宣伝のための「民衆の歌」フラッシュモブが行われ、ニュースや情報番組でも話題となりました。
このフラッシュモブとして、レミゼファンにおそらく最も人気が高いのが、2011年ワルシャワで行われた「ワン・デイ・モア」のそれ。舞台宣伝のためのパフォーマンスなので、実際の出演者の人たちの主導によるものです。
皆さん本当に「その役」という感じで素晴らしいですね。
ひときわ大きい歓声を浴びているアンジョルラスは、ポーランド映画の名作と名高い『灰とダイヤモンド』のチブルスキーのイメージではないかと言われています。
英国からは1988年のロイヤル・バラエティ・ショウより。
ジャン・バルジャン、マリウス、エポニーヌ、テナルディエ夫人がオリジナル・ロンドンキャストです。
その前年の1987年の同じくロイヤル・バラエティ・ショウ。
ブロードウェイ初演の年でもあり、アンジョルラスはオリジナルBWキャストのマイケル・マグワイア。コゼットとテナルディエ夫人がロンドンキャスト。ジャベールはロンドン初演グランテールだったクライブ・カーター、テナルディエがロンドン初演ではレーグル役のケン・キャスウェル。ジャン・バルジャン役フィッシャーさんはイスラエル出身らしいです。そして、ここでエポニーヌを演じているのが島田歌穂さん!
というわけで、「もう一つのインターナショナル・キャスト」と言えそうな貴重な映像です。
しかしマグワイアさん、相変わらずデカいは怖いは……(笑)
そして過去何回も貼ってきましたが、1987年トニー賞授賞式パフォーマンス。この時の動画は実は何種類も上がっているのですが、以前貼ったものが無効になっていたので、最も画質の良いものを貼り直します。
近年のものをいろいろ見比べても、このブロードウェイ初演キャストのアンソニー・クリヴェロさんほど目立つ位置で目立つ演技(そして目立つ髪型)をしているグランテールは他にいないと思います。
この三角行進前のグランテールの「オン・マイ・オウン」っぷりについては、戯れ心からここでまとめてみました。
ところで、アンジョルラスと言うと、マグワイア以上に絶賛されているのが、オリジナル・シドニーキャストのアンソニー・ワーロウさん。全長版シンフォニックオーケストラCD、いわゆるインターナショナルキャスト盤にも選ばれたまさにレジェンドなアンジョルラスです。
下は1989年オーストラリア建国200年祭に於いて行われたコンサートの動画。
画質音質はともかく(更にオーケストラの出来が今いちでも)ワーロウ様の声と歌唱の素晴らしさは十分伝わると思います。
そして最後はやっぱりこれ!10周年記念コンサート(TAC)より。
コンサート形式なので三角行進はありませんが、「ドリームキャスト」なプリンシパルの皆さんも合唱も本当に素晴らしいです。何度観ても聴いても、やはりこれが「原点」だと言わずにいられません。
そして、気がつけばマグワイアさんのアンジョルラスが3種類も!(笑)
やはりこの人こそが、自分にとっての「THE Enjolras」「This IS Enjolras」であるようです。