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『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』公開!

2009-09-11 23:45:19 | HJ・ウルヴァリン
のち
ヒュー・ジャックマン製作主演『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』、いよいよ本日より公開!
というわけで、早速観て参りました。
TOHOシネマズでは「鷹の爪団」とのコラボ(笑)などやってくれているようですが、時間の都合で最寄りのワーナーマイカルの初回で観ました。
実は前評判いまいち……だったので、観る前にはちょっと不安だったのですが、なんだ、ちゃんと面白いじゃん!と思いました。。何やら一部でネガキャンが張られている気配も感じます。気のせいならいいですが。
確かにストーリーはちょっと弱いかな、という部分もありましたが、アクションムービーとしては満足です。どこかのレビューで「アクションがちゃんと人物の感情と寄り添っている」とありましたが、その通りでした。

ヒューとクリスチャン・ベイル共演『プレステージ』の頃「バットマン vs. ウルヴァリン」などという言葉を(当然ながら)よく見かけたものですが、それって別に揶揄的な意味ではなくて、王子様キャラも演れる二枚目スターがかなりハードなアクションも自前でバリバリこなせる、という意味で、やはりこの人たちは双璧なのかも知れないと、改めて思いました。

それにしても、久々に大きいスクリーンでヒューのアップを見ると、何だか気恥ずかしくなってしまうのはなぜでしょう?ハンサムとか言うより「綺麗」ですね、この人は。
でも、全裸で農場を疾走するシーンには笑いました。こんなあからさまに怪しい男をもてなしてくれる農場の老夫婦とのエピソードは数少ない和みポイントです。それだけに、その後に起きた出来事がつらい……

ストーリー:19世紀末、カナダの裕福な家庭に生まれたジェイムス・ハウレットは、或る事件をきっかけに「能力」に目覚め、兄ヴィクター(後のセイバートゥース)と共にあらゆる大戦争に参加しながら、手を取り合って生きていた。
どんな激戦でも、たとえ処刑されても彼らは死なない。死ねない。
そしてベトナムにいる二人の前に、ストライカー少佐(のちに大佐)という男が現れる。特殊能力のミュータントを集める彼の狙いは……?
その後も続く殺戮の日々に嫌気がさし、彼らから離れるローガン(という名前はいつ付けたのか?)。
数年後、女性教師ケイラと共に穏やかな日々を送っていたローガンの許に、またもストライカー、そしてヴィクターの影が忍び寄る──

というわけで、ローガンがなぜ、どうして「ウルヴァリン」になったのか。その名前の由来は何か。なぜ記憶を失ったのか。ストライカーとの因縁は?──と、旧三部作で解かれなかった謎がすべて明らかになる「ウルヴァリン誕生秘話」が大筋。
そこに、ヴィクター、ジェイムス兄弟の長年の愛憎が横糸として絡んで来ます。ハウレット家の親子兄弟関係は、今ひとつよく判らなかったのですが、ヴィクターの立場はヒースクリフと言うより、ジョナサン・ジョースターに対するディオみたいなものだったんでしょうか?(また何ちゅー譬えだ
でも、種明かしされてみると、おにーちゃんただ単に弟に構ってほしかっただけだったのでは?という気もします。弟の運命は大きく変わってしまうし、すごい傍迷惑な兄弟喧嘩だけど、ヴィクターがローガンのことを終始「ジミー」と呼ぶのがツボでした。
このヴィクターにリーエフ・シュライバー、ストライカーにダニー・ヒューストンという、演技力もセクシーさもある人たちを配するキャスティングも成功していたと思います。

その他、第一次X-MENみたいに集められたミュータントたちの中では、五月蝿いデッドプール(ライアン・レイノルズ)もいいけれど、やはりやっと登場のガンビット(テイラー・キッチュ)が良かったです。
カッコいいし、ローガンのコンビネーションもなかなかいい感じだったので、もっと出番があると更に良かったなあ。原作ファンの待望久しいキャラクターでもあったわけだし。

そしてスコット!若き日のスコット(ティム・ポコック)。学校で居残りさせられるスコット。まだパワーを制御できず、ストライカーに拉致られるスコット。
あんた、やっぱりそんなキャラか……と思ったら、クライマックスではちょっとだけ「リーダー」の片鱗も伺えました。

以下重大ネタバレにつき伏せます。
そうして、そのスコット率いる若きミュータントたちの前に現れた人は……!
このシーン、不覚にも涙が出ました。いやカメオ出演するという噂は聞いていたけれど、何だかすごく安心としたというか、やはりこの人あっての「X-MEN」だなあ、と……
ここから全てが新たに始まるんですね。スコットは安住の地を見出し、そして学園に行けば、そこにはまだ「彼」と親友だったレンシャー氏も待っていて、やがて二人はジーンも見つけて、それから──と、その後へと続く物語が一気に押し寄せて来る感じでたまらんかったです。

でも実はこれ、既に映像が「解禁」もされているらしいですね。そういうのって興ざめだと思うし、できればそんなことしないでほしかったです……


というわけで、原作ファンの皆様にはいろいろご不満もありましょうが、映画『X-MEN』シリーズファン、そしてヒュー・ジャックマンのファンとしては、満足できる作品でした。

また、先日行われたジャパンプレミアレポートが公式サイトにも上がりましたのでリンクします。
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2 コメント

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見て参りました (rukkia)
2009-09-11 23:59:03
3のときに「もっとヒューをかっよく撮れるはず!」と思った不満が解消されました(^^;
なかなか地味におもしろい映画だったと思います。

そう、スコット君が(^^;;;;
返信する
ウルヴァリン:X-men Zero (ゆり)
2009-09-12 12:07:50
原作ファンには納得できない作品なんですか…
プレミアでご一緒したコミックファンの方には思いの他、好評でしたよ
そして、ヒューファンには大満足の作品に仕上がっていますよね
X-menシリーズではお目にかかれなかった、長身で足が長くて、カッコイイウルヴァリンヒューが全編に大活躍でしたから~
昨日の読売新聞にとても好意的な批評が掲載されていて、嬉しかったです
今日のブランチでは、全く触れられなかったですねぇ…来週でしょうか
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