5月8日から9日にかけて行われた第76期名人戦第三局の激闘を制した、羽生善治竜王(棋聖)の永世七冠達成、国民栄誉賞受賞祝賀会が、10日に帝国ホテルで開催されました。来賓の1人は、京都大学iPS細胞研究所長・教授の山中伸弥先生でした。何年か前に羽生さんと対談されていらっしゃったのをTVか何かで拝見したことがありますが、その時に面白いツーショットだなと思ったものです。各界から様々な方々が集まったようです。
私も日本に居たら、なんとしてでも、行きたかったです。国内の移動だけで済むのであれば、参加費自体はあまり高くはなかったようですし、当日の仕事を休んででも、東京まで駆けつけたかもしれません。
イチロー選手は残念ながら事実上引退しましたが、まだ羽生竜王は第一線で踏みとどまっています。まさに沈まぬ太陽です。それこそ私が子供の頃からトップで活躍されていますが、私の数少ない趣味である将棋観戦において、羽生さんの指し手を見ることは長い間の楽しみでもありました。たかだか81マスの世界の戦いではありますが、そこには無限にも似た多様な可能性があり、色々と考えさせられることがあります。
そのような楽しみを与えてくれた方の、おそらくは集大成と言うべき、一つの晴れ舞台をこの目で見てみたいという思いがあったのでした。
個人的には、将棋の探求と、医学研究はどこかに似たものがあると感じます。緻密な論理的思考の積み重ねが求められる一方で、動物的な嗅覚にも似たある種の勘が求められていると考えているからです。もしかしたら山中先生も、医学研究のどこかに将棋と似たものが感じられたからこそ、羽生さんの祝賀会に参加されたのかもしれません。
羽生善治という人については、若き日のライバルの1人であった先崎学九段が書いた『昇る落日』という文章が非常に印象的です。
私も日本に居たら、なんとしてでも、行きたかったです。国内の移動だけで済むのであれば、参加費自体はあまり高くはなかったようですし、当日の仕事を休んででも、東京まで駆けつけたかもしれません。
イチロー選手は残念ながら事実上引退しましたが、まだ羽生竜王は第一線で踏みとどまっています。まさに沈まぬ太陽です。それこそ私が子供の頃からトップで活躍されていますが、私の数少ない趣味である将棋観戦において、羽生さんの指し手を見ることは長い間の楽しみでもありました。たかだか81マスの世界の戦いではありますが、そこには無限にも似た多様な可能性があり、色々と考えさせられることがあります。
そのような楽しみを与えてくれた方の、おそらくは集大成と言うべき、一つの晴れ舞台をこの目で見てみたいという思いがあったのでした。
個人的には、将棋の探求と、医学研究はどこかに似たものがあると感じます。緻密な論理的思考の積み重ねが求められる一方で、動物的な嗅覚にも似たある種の勘が求められていると考えているからです。もしかしたら山中先生も、医学研究のどこかに将棋と似たものが感じられたからこそ、羽生さんの祝賀会に参加されたのかもしれません。
羽生善治という人については、若き日のライバルの1人であった先崎学九段が書いた『昇る落日』という文章が非常に印象的です。
持って生まれた才能で、易しく勝っているかと思う人も多い。
しかし、すべての棋士は知っている。
羽生が沈まぬ太陽でいるために、
どれだけもがき苦しみ、
毎局毎局、歯を食いしばっているかを。
しかし、すべての棋士は知っている。
羽生が沈まぬ太陽でいるために、
どれだけもがき苦しみ、
毎局毎局、歯を食いしばっているかを。