丸森町HPより:http://www.town.marumori.miyagi.jp/hokenhukushi/kenkou/koujousenkekka.html
甲状腺検査(第1回目)の結果をお知らせします。
東京電力福島第一原子力発電所事故の放射線による健康への影響についての不安を払拭する一助として、事故当時18歳以下の子ども等を対象に平成24年3月から平成25年1月まで実施した甲状腺検査(第1回目)の結果をお知らせします。
1 検査の内容 甲状腺外科専門医による超音波診断装置を使用した検査
2 検査対象者 2,323人
3 検査希望者 1,996人
4 検査実施者 1,982人(受検率 99.3%)
5 検査の結果
区 分 |
内 容 |
説 明 |
該当者数 |
割 合 |
異常なし |
①所見なし |
「のう胞」又は「結節(しこり)」が認められなかった者 |
1,718人 |
86.7% |
②経過観察 |
「のう胞」が認められたものの、再検査や治療の必要がない者 |
259人 |
13.1% |
計 |
1,977人 |
99.8% |
異常あり |
③要精密検査 |
「結節(しこり)」が認められ、継続した検査を勧める者 |
5人 |
0.2% |
※「のう胞」・・・液体が入った袋状のもの
※「結節(しこり)」・・・部分的に腫れ(しこり)がある状態
○ 経過観察該当者については、平成25年度に再検査を行う予定です。
○ 甲状腺検査は、今後おおむね3年ごとに行っていきます。
お問い合わせ先:保健福祉課健康推進班(TEL 0224-72-3019)
<他地域との比較>
地域 丸森町 福島県 青森山梨長崎
-------------------------------------------------------
A1:結節や嚢胞なし 86.7% 58.3% 42.4%
-------------------------------------------------------
A2:5mm以下の結節 13.1% 41.2% 56.6%
20mm以下のう胞
-------------------------------------------------------
B:5.1mm以上の結節 0.2% 0.6% 1.0%
20.1mm以上ののう胞
-------------------------------------------------------
河北新報より:http://www.kahoku.co.jp/news/2013/03/20130316t13028.htm
「悪性」疑い例なし 丸森町の18歳以下甲状腺検査 宮城 2013年03月16日
宮城県丸森町は15日、福島第1原発事故を受けて18歳以下の町民らを対象に行った町 独自の健康調査結果を、町議会3月定例会の予算審査特別委員会で示した。
1982人の甲状腺を調べたところ、受検者の0.3%(注:0.2%が正しい)が精密検査が必要と判定された。いずれも治療の必要はなく、悪性が疑われるケースはなかった。
町は2012年3月からことし1月まで、甲状腺の超音波検査を実施。事故当時0~18歳だった町民をはじめ、事故直後の転入者や出生者計2323人のうち、1982人が受けた。検査は町内の開業医が担当した。
町保健福祉課によると、甲状腺にしこりが見つかり「要精密検査」と判定されたのは5人。既に保護者が医師から説明を受け、再検査を始めるなどしている。のう胞、しこりなどがない「所見なし」が1718人(86.7%)、のう胞が認められ「経過観察が必要」とされたのは259人(13.1%)だった。
町は年齢別、居住地区別の内訳を公表していない。原発事故との因果関係については「データ上に特異な状況はみられないが、現時点で事故の影響を判断するのは難しい」としている。1 3年度は経過観察が必要な259人の検査を実施する。
町は今後、3年に1回のペースで長期間にわたり検査を続ける。
甲状腺検査をめぐっては県が11年、同町筆甫、耕野両地区の小学6年生以下64人に対し、町に先行する形で行った。64人は町の初回検査の対象から外れ、次回以降に参加する。
-----★<私的考察>エコー検査については、医師のレベルがまちまちで、単純に数値を比較できないようである。県が先に行った64人が対象外なのも正確さを欠く。★-----
<医師のコメント>http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/0bdc9c558b9bebabe16687c08d632877木下黄太氏ブログより、一部抜粋
首都圏の子供を数百人、甲状腺を診続けている医師からはこういうコメントが、届きました。
「この所見なしの割合はどう考えるべきでしょう?町内の開業医による検査ということですが、診断能のばらつきはどうしようもないですね。あるいは嚢胞の小さいものはカウントしなかったのでしょうね。拾い上げの基準、定義を示してもらわないと、あるいは全国で統一しないと、それぞれを比較できないです。繰り返しで申し訳ないのですが、定義をきっちりしない議論は虚しいです。」
僕も全くそう思います。いったい何のために検査をしているのか。本来、危険を避けるためのはずの検査が、危険がないということを、一義的に、言い張るための検査をおこなっているとしか見えない状態です。なんなんだろう、このいい加減さは。