前回の二宮町「吾嬬社」に続き、偶然見つけた葉山町の「滝の坂不動 吾妻神社」について書く。
日本武尊の東征について地図を見ながら少し考えれば、三浦半島のどの位置を抜けて浦賀水道に面した走水に到達するのか見当がつく。それ程多くのルートがあるとは思えない。勿論、現在の地形と当時の地形が全くの相似だという保証はないにしても、ごく普通に考えれば最有力候補のルートは現在の県道27号線が無理のない地形に思われる。そして富士山と矢倉岳を結ぶ線の延長上よりやや北に位置するルートにはなるものの、概ね線上に近いルートとなる。
にもかかわらず、この周辺に日本武尊の東征に関わる神社が無いのは不思議だった。
この地に用事があり、クルマを走らせていたところで道端に「吾妻神社」という看板を見かけた。それは「滝の坂」という信号のところにあった。吾妻・・・と言えば日本武尊、弟橘媛命である。そこで後日、確認に出かけた。
画像の追加(2024/07/16):上画像、県道27号からの入口の様子を加えた。
石段左手に自然の湧水と思われる手水があった。
早速、石段を上ってみた。
小さな社が見えた。
社を正面に見て右手には、井戸らしきものがあった。
消えかけている説明板。
吾妻神社(滝の坂不動)
祭神 日本武尊
日本武尊が東征の途次こんこん
と霊水が湧き出??この地で
休?され走水から上総国へ
向われたと伝えられている。
本殿横の井戸よりかつては霊水が
溢れて?県道横須賀葉山線の
工事に伴い水脈が変化?水位が下って
しまった。森山神社の「世計神事」にはこの
霊水を汲み上げ持ち帰るお水取りから始
?持ち帰った水に麦麹を入れて神
殿内の一年間納め翌年これ??吉
凶を占?このように森山神社の世計神事
と深い関?が?里人?崇められている。
ここに書かれた「森山神社」は、「吾妻神社」よりも葉山御用邸寄りに位置している。ここが管理をされているようだ。
そしてこの森山社の頁内に「吾妻神社」に関する説明があった。
http://www.moriyamasha.jp/info/azumasha/
この「吾妻神社」を見つけたことで、地図上の空白が埋められたと思った。
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