昨日紹介したオパールペンダント のご注文を下さった方のお母様のご依頼です。
お預かりしたリングは40年くらい前のものでしょうか・・?
この頃のリングはすべて一点ずつ彫金師によって作られました。
古いリングは、考え抜いた職人の技を見ることが出来ます。
あの時代は金じがねは高価で希少でしたので
少しの地金でお洒落なリングを作るために、職人が苦労をしたことでしょう。
石の台座には極細の糸鋸刃で一本ずつ丁寧に透かしを入れてあります。
千本も透かしが入るほど細いと言う意味で、この技法を千本透かしといいます。
時代とともに、次世代へ引き継がれて行く過程で、古くさいからと作り変えられ、
このような職人技を持ち備えるリングがなくなりつつあることを、残念に思います。
・・・でも!!
リフォームしちゃいましたー (^_^;)
K18翡翠リングをプラチナでリフォームです。
両サイドにメレダイヤを3石ずつ埋め込みました。
翡翠が止まっている覆輪部は下を丸く面取りして柔らかさを出しました。
Ree Jewelryのオーダーリング
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このような下取りしたものは地金扱いとなり、
金属精錬所に出して純金に精製されるのです。
あ~悲しや (;_;)
骨董品の定義は100年以上経過したものだそうですので、
このまま石もはずさず保管しておけば骨董品として生きてくるんでしょうね~。
この台はどのような運命をたどるのですか?
古くても良いものは良いけれども、新しさも必要なんですね。
私たちも古くなるんですものね・・・・。
ただの「古道具」じゃなくて、なんでも鑑定団にでてきたときに、おおっ!といわれるような骨董品になりたいものです。
でも、形でなく、人は必ず何かを残しているものなんですって。永遠の輝き
惜しい!! 1秒早ければ1時ジャストだったのにね~。
だからって何も出ませんが
今作るジュエリーも数十年も経てば古くさいから作り変えてください・・と、どこかで誰かがリフォームするのでしょう。まっ仕方ないさ。
何だか石が喜んでる様に見えます
職人の技術、ジュエリーに限らず、時が経つにつれて古くさく見えるのも分かるのですが、物凄く細か~~い作業なんですよね。
時代の移り変わりに伴って、その昔から引き継がれる技術が旨い具合に現代のデザインに取り込まれる事が続けば良いのですが・・・。
次第に消えて無くなってしまうのは悲しいですよね。
現代のデザイナーさん、職人さん達には是非、絶やさずに次の世代にも引き継いでもらえる様にがんばって頂きたいと思っています
ね?Reeさん!