一寸の兎にも五分の魂~展覧会おぼえがき

美術展のおぼえがきと関連情報をすこしばかり。

「谷文晁」展のおもしろ美術帖はその名も「たにぶん帖」!@サントリー美術館

2013-07-08 | 展覧会
サントリー美術館で開催中の「谷文晁」展。



関東南画の大成者といわれ、さまざまな画風をとりいれ、妙にくせのある作品を残した谷文晁(たにぶんちょう)の生誕250周年を記念する大回顧展。

これもまた、開催前から楽しみにしているのですが、まだ行けていません(追記:行ってきましたので、簡単なレビューとミュージアムグッズの紹介をアップしました→コチラ



が、今回の「おもしろ美術帖」がよくできているので、取り急ぎご紹介します。

※「おもしろ美術帖」は子ども(中学生以下)を対象とした展覧会支援ツールとしてサントリー美術館が独自に製作・配布(場合によっては購入可)している冊子で、展覧会の特徴にあわせてさまざまな工夫がこらされています。



その名も「たにぶん帖」。そうきましたか。

デザインも小学生向けの学習帖のようになっています。糸かがりがかわいいです。

最初に谷文晁の紹介。



塗り絵のページがあります(「ファン・ロイエン筆 花鳥図模写」より、神戸市立博物館蔵)。



文晁の作品にならった写生のページもあります(「西遊画記行帖」より、板橋区立美術館蔵)。




文晁作品の模写のページもあります(「石山寺縁起絵巻 七巻」より、サントリー美術館蔵)。



裏表紙。



作品を受身で眺めるだけでなく、塗り絵をしたり模写をしたりすることで積極的に、しかも楽しくかかわっていけるよう工夫された冊子です。

今回は販売はなく、子どもにのみ配っているそうです。

中学生以下のお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ一緒に行ってもらってください。

私自身は、まわりにサントリー美術館までつきあってくれそうな子どもがいないので、入手は限りなく難しいのが残念。

でも、近いうちに行ってきます。

蛇足ですが、最近、このような子どもを対象に工夫を凝らした展覧会や、ツールが話題になっています。特に夏休みは、多くの美術館で子ども向けの企画展が開催されます。

お子さんのいる方もいない方も、いつもとちょっと違う視点でアートに触れるよいチャンスなのでぜひ足をお運びください。

「オバケとパンツとお星さま―こどもが、こどもで、いられる場所」東京都現代美術館 2013年6月29(土)日~9月8日(日)

「夏休みこども美術館「いたずらぱれたん 絵の国は大さわぎ」 府中市美術館 2013年7月20日(土)~9月1日(日)
※円山応挙《時雨狗子図》がまた見られるみたいです。


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