一寸の兎にも五分の魂~展覧会おぼえがき

美術展のおぼえがきと関連情報をすこしばかり。

本日のミュージアムグッズ23 @ルーヴル美術館展・東京都美術館

2013-07-23 | 展覧会
東京都美術館で開催中の「ルーヴル美術館展 ―地中海 四千年のものがたり―」展。

展覧会HPにはグッズの紹介ページもあるのですが、わたしが「これ」と思ったものは載っていないようので、ご紹介します。

魚の形をした「アリュバロス(香油入れ)」(前600~500年ごろ、東地中海)をモチーフにした手ぬぐいがなかなかおしゃれです(1200円)。



紺と白の2種類あるのですが、紺の色が気に入ったのでこちらに。

LOUVREのロゴが入っていないと、和ものかと思ってしまうかも。



同じ魚柄のTシャツも売られていまして、あわせて首に巻いたりするとよりおしゃれかもしれません。この柄のトートバッグもあり(800円)、図録(2300円)とセットで買うとお得みたいです(3000円)。

この展覧会は、「地中海」をテーマとしてルーヴル美術館が所蔵する数々の名宝のなかから作品を選び、西洋と東洋を結ぶ「地中海世界」の、紀元前2000年19世紀にいたる4000年もの歴史を振り返るというものです。

個人的には、ビザンティン帝国がでてきたと思ったらいきなり崩壊してしまったのがちょっと残念なのですが、ピサネッロの「ビザンティン帝国皇帝ヨハネス8世パレオロゴス」のデッサンがきているので、まあいいや、と思ったり(←個人的なこだわりです)。

いずれにせよ、展覧会の概要は、チラシによくまとめられています。



展覧会の目玉は、「ギャビーのディアナ」と呼ばれるギリシア神話の月の女神アルテミスの大理石像。



すぐれた彫刻家として名高いプラクシテレスの様式を汲む作品の、ローマ時代の貴重な模刻だそうです。思ったより柄は大きくないです。165センチ。

個人的には、下記のようなラインナップが気に入りました。


(絵はがきと中央はマグネット)

エジプト時代に作られたという、女性がモチーフになっている木製のスプーン(写真右下)など、びっくりするほどモダンです。

十字軍時代に作られた恋人たちを描いた杯も、今描かれたといっても違和感がないような(写真左上。てかっちゃってごめんなさい)。

同じ時代に作られた杯で、十字軍の騎士をモチーフにしたものがあり、そのユニークな絵柄がTシャツになったりトートバッグになったりしていて、そちらもかわいいです。


9月23日(月・祝)まで。


≪おすすめの本≫
「ディアナ」って誰?「アルテミス」と同じ人!?←いや、神様です。
というかたにおすすめ。

すぐわかるギリシア・ローマ神話の絵画』千足伸行ほか著、2,100円、2006年4月、A5判 、152ページ、東京美術

内容:西洋絵画の主題として古今の画家が描いてきた神話画のうち、人気のテーマを選び、カラー図版とユーモアを交えた文章で紹介。楽しみながら西洋の美術と 文化の知識を深めることができる。描かれた場面のベースとなったのはどんなストーリーか、作品にはどのように表現されているかをやさしく分析し、類似作 品に接したときにも応用がきくように、特にアトリビュート(目印・特徴)を引き出して紹介している。

会場でも売ってます。

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