3.探訪レポート
2021年7月20日(火) 北陸ツアー下見1日目<越中探訪>⑤
この日の探訪箇所
稚児塚古墳 → 富山市考古資料館 → 王塚古墳および各願寺 → 勅使塚古墳 → 富崎墳墓群 → 富崎千里古墳群 → 勝興寺(越中国府跡) → 柳田布尾山古墳および古墳館 → 桜谷古墳群 → 越中国分寺跡
王塚・千坊山遺跡群の代表的な古墳である王塚古墳と勅使塚古墳は見ましたが、周辺にはまだたくさんの遺跡があるため、もう少し調べてみます。
でもその前にランチ。
時刻は13時半です。
あ、ローソンがある。
明日は氷見市に泊まりますし、せっかくなので氷見うどんを食べよう!
氷見うどんは、きしめんほどではないですが、平たいうどんなんですね。
美味しかった。
さて、手元の資料で見学が可能そうな遺跡を探してみますが、富崎墳墓群が良いかもしれません。
※位置は富山市考古資料館の展示パネルをご参照ください(図中の真ん中あたりにあります)。
ナヴィに脳内を支配されながら走っていきますが、遺跡へ至る道はバスでは来れません。
走っていると右手に説明板を確認できました。
駐車場がないため路駐しますが、この道は牧場へ至る道で、関係者以外の車は牧場の入り口でどん詰まりのようです。
というか、すごく良い景色!
牧場方面です。
気持ちの良い場所ですね。
では、遺跡を見てみましょう。
富崎墳墓群には、四隅突出型墳丘墓が3基存在するようです。
四隅突出型墳丘墓については書いてある通りですが、省略して「よすみ」と呼ぶことも多いです。
遺跡として有名なのは、島根県出雲市にある西谷墳墓群で、クラツーで何度かご案内したことがありますよ。
※西谷2号墓(2018年10月3日撮影)
まあ、案内と言ってもここの場合はいつも現地の学芸員の坂本さんが案内してくださりますから、私はお客様と一緒に説明を聴いたりしています。
ちなみの上の西谷2号墓は貼石まで復元した立派なものですが、説明板の裏にはこれの仲間が眠っているわけですね。
富崎墳墓群の配置図はこのようになっています。
なお、弥生時代に築造された墓ですので、「古墳」とは言わず、「墳丘墓」とか「墳墓」などと呼びます。
ですから数字で呼ぶときも、「1号墳」ではなく、「1号墓」と呼ぶんですよ。
こちらは3号墓から出土した遺物。
では、よすみを見てみたいと思いますが、道路から見えている土盛りは墳丘ではなく、また周堤の類でもないため遺構ではないと思います。
墳丘はその奥にありました。
3号墓です。
だけど、訪れた季節がよくないですね。
完全に藪化しています。
中に入っていくのも躊躇されますが、せっかく来ていますから、藪の薄い個所を見つけて、蜘蛛の巣を払いながら進んでみましょう。
手元の資料によると、発掘調査を行った後埋め戻しているようですが、発掘時から道路側(南側)の突出部ははっきりしていなかったようで、現況は残っていません。
上述の西谷墳墓群みたいにきれいに整備されている各地のよすみも、整備前はこんな感じだったんでしょうね。
こういうのは、「生よすみ」と呼ばせてもらいますよ。
北側に回ってみると、こちら側の突出部は形跡があります。
図面を見ても北側の突出部は少し残っていますね。
いいねえ。
蚊の来襲はそれほどでもありません。
1号墓と2号墓は少し離れたところにあるので、このまま森の中を突き進むのはやめます。
戻りましょう。
1号墓と2号墓がある方には農道が付いているので、そちらへ行ってみましょう。
でもこれじゃよく分かりません。
※帰宅後に図面を見ていて思ったのですが、もう少し農道を進めば林の中に入れたかもしれません。
あれ、なぜこんなところにこんな石が埋められてあるのでしょう。
こんな丘の上に丸石があるのが不自然ですがよく分かりません。
あ、遠くに何か説明板らしきものが見えます。
西側の森ですが、呪力ズームを使って見てみます。
富崎城跡!
中世の城跡もあるんですね。
しかし良い景色だ。
ここは現況はこんな感じですが、一部のお客様には喜んでいただけるかもしれない。
だけど普通車ならこれますが、既述した通りバスは無理ですねえ。
クラツーのツアーで来るのは諦めます。
というわけで、王塚・千坊山遺跡群ではもう一か所くらいは見ておきたいな。
⇒この続きはこちら
4.補足
帰宅後、この記事を書くために写真の編集をしていました。
私のデジイチはもう10年以上使っており、影のようなノイズが結構写るので、帰宅後はPhotoshopで一々消しており、意外と時間が掛かるため時間がもったいない気がしています。
その作業中、上でも掲載していますが、こちらの写真の右上のほうに鳥の姿のようなものが写っているのに気づきました。
ところが、拡大してみたところ、変なものが写っているんですよね。
オリジナルサイズのままで問題の箇所をトリミングしたものがこちらです。
もしかしてこれは!
問題の箇所を300%拡大してみました。
実はこの日の翌々日、石川県羽咋(はくい)市を探訪したのですが、羽咋市がUFOの目撃の多さで有名だということを現地に行ってから思い出しました。
なお、写真を撮影した個所から北西に直線距離で40㎞のところに羽咋市役所があります(写真で奇妙な飛行物体が写っている方角がまさしく羽咋市方面)。
その日は、羽咋市歴史民俗資料館に下見に行ったのですが、たまたま近くに「コスモアイル羽咋」があったため探訪しています。
コスモアイル羽咋の探訪記事は後日書くかは分かりませんが、非常に楽しい施設で、私くらいの世代の人には特に面白く感じるかもしれません。
名誉館長はあの矢追純一さんだ!
ちなみに、博物館の前にあるこちらのお店のカレーは美味しいですよ。
店内には、雑誌「ムー」の80年代のバックナンバーがあったり、UFOの写真が飾ってあったりして、UFOとか宇宙人とかに夢中になった小中学生の頃を思い出して楽しかった。
5.参考資料
・『王塚・千坊山遺跡群』 大野英子/著 2007年